美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

妊娠線ができるメカニズム

更新日:2017.11.22
公開日:2013.02.20
ドクター画像
この記事の監修者
麻布ビューティークリニック 医師 片山聖子

昔は「できてしまったらしょうがない」とあきらめていた妊娠線。こちらでは、ドクター監修のもと、妊娠線ができてしまう原因やメカニズム、予防するためのスキンケア方法についてご紹介します。

妊娠と同時に美容面で気になってくるのが妊娠線についてではないでしょうか。この妊娠線は、他にもストレッチマークや肉割れなど呼び方があります。妊娠線は多くの妊婦さんに現われてきます。現れる時期や程度には個人差があり、お腹が大きくなりはじめる妊娠5か月頃からできる傾向があります。しかし、最近はスキンケアによる予防や対策がとれるので、焦ることはありません。まずは妊娠線ができるメカニズムから見てみましょう。

妊娠線の原因は2つあります

まるで皮膚の内側にヒビが入ったような線が見られる妊娠線。これは、何らかの原因によって皮膚の下にある真皮や皮下組織の一部であるコラーゲンや弾性線維が断裂することで起こります。できはじめは赤紫色ですが、時間の経過と共に白っぽく変化していきます。

妊娠線ができる原因は大きく分けると2つ。

皮膚の急激な伸び

妊娠するとヒップやバスト、そしてお腹も大きくなります。それと同時に、皮膚の表面も一緒に伸びてききますが、その伸びるはやさに追いつかなくなると皮膚の内側で断裂が起こります。

ステロイドホルモンによる影響

妊娠中はグルココルチコイドというホルモンの分泌が増加します。このホルモンによる影響のひとつに肌の弾力を失わせる働きがあります。皮膚は通常、ターンオーバーという新陳代謝を通して日々生まれ変わっています。しかしこのホルモンが活性化する影響で、ターンオーバーの働きが抑制され、コラーゲンの生成も抑えられてしまうのです。ターンオーバーが抑制された肌は次第に弾力を失い、肌そのものが弱くなってしまうため、妊娠中はいつも以上に皮膚組織の断裂が起こりやすくなってしまっているのです。

妊娠線のお手入れ方法と気をつけるポイント

近年は妊娠線についての情報も多くなり、多くの妊婦さんが積極的にお手入れをするようになったため、妊娠線が現われなかったという妊婦さんも少なくありません。

効果的な予防方法としては、まずは体重のコントロールがあげられます。あまり急激に体重を増やしてしまうと、真皮の伸びは追いつきにくくなるので、医師の体重指導にしたがうことが妊娠線の予防につながります。

そして肌の弾力を保つにはやはり保湿ケアが重要です。専用のクリームやオイル、美容液などで保湿をしながら潤いを与えることで、妊娠中でも肌をハリのある柔らかい状態をキープすることができます。

妊娠線のケアはお腹が大きくなり始めるころからスタートさせたほうがいいのですが、臨月に入っても忘れずにケアを続けましょう。出産前の一週間は妊娠線ができやすく、特に自分では見えないお腹の下側にできてしまう人が多いようです。「しっかりケアしていたはずの妊娠線が、出産後に現われた!」ということがないように、最後までケアをおこたらず、下側などの見えにくいところのお手入れもしっかり行ないましょう。

オススメ記事

  • 関連するオススメ記事がありません。

スキンケア基礎講座