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おでこニキビができる原因とスキンケアでの対処法

更新日:2017.10.19
公開日:2013.02.20
ドクター画像
この記事の監修者
目白れい皮膚科クリニック 院長 岡本玲子

おでこは、皮脂の分泌が盛んです。特に、おでこは思春期にニキビができやすい場所ですが、大人でもニキビができる場合があります。ここでは、おでこニキビの原因や対処法について、ドクター監修のもと解説します。

思春期のニキビはホルモンバランスによるものですが、大人になってからのニキビもホルモンバランスの影響を受けますが、生活習慣や誤った洗顔方法なども原因となることがあります。そのため、野菜中心の規則正しい食生活を心がけて、睡眠を十分に得るようにすることが大切です。

また、洗顔方法も見直してみましょう。おでこニキビは、洗顔料などが髪の生え際に洗い残っていることで悪化するケースもあります。低刺激の石けんをよく泡立てて肌を強く擦らずに使うことが大切です。また、ニキビができてしまった肌には、化粧品の油分はアクネ菌を活発にさせる要因となります。

油分の少ない化粧品を使うようにしましょう。化粧水は皮脂を抑える効果のあるビタミンC誘導体の物を使い、ローションは保湿力のあるものを選びます。ファンデーションは、カバー力のあるリキッドやクリームタイプのものは避けます。毛穴をふさぐシリコンや油分などの少ないパウダーファンデーションを、保湿を行った肌に薄めにのせるようにしましょう。

おでこニキビができる原因

思春期のニキビと大人になってからのニキビ、要因が少し異なるにもかかわらずどちらもできやすい傾向があるのがおでこです。これはおでこが皮脂の分泌の多い部分であることが関係しますが、皮脂の分泌の多い場所はほかにもあります。なぜおでこにはニキビができやすいのでしょうか。

ホルモンバランスの乱れ

思春期は、おでこにぶつぶつと大量のニキビができやすい傾向があります。これは、思春期に入って性ホルモン、特に男性ホルモンの分泌が盛んになることで皮脂腺が刺激され、皮脂の過剰分泌につながるためです。そもそも思春期ニキビの大きな原因が、皮脂が必要以上に分泌され、その皮脂が毛穴につまることが原因です。このことから、もともと皮脂が多く分泌されるおでこではニキビができやすくなるのです。

なお、ホルモンバランスの乱れのほかに、糖質や脂質の摂りすぎもニキビの悪化の要因として挙げられる事が多いのですが、医学的にはその機序ははっきりしていません。これは思春期でも大人でも関係なく影響する要因です。また、ストレスや睡眠不足もホルモンバランスに影響します。

髪の毛による汚れ

おでこは、前髪やサイドの髪など、髪が触れることの多い部分です。髪の毛についたほこりやよごれ、シャンプーやトリートメントがおでこの皮膚に付着したり、髪の毛自体が刺激になることでニキビができたり悪化したりしやすくなっています。また、汗をかいたときにそのまま放置することでほこりや汚れが吸着され、おでこニキビが悪化しやすいという面もあります。

乾燥

おでこは皮脂が多く、乾燥しにくいというイメージがあるかもしれません。しかし、特に大人ニキビができる要因として、肌の乾燥があげられます。これは、肌が乾燥すると毛穴が狭くなり、つまりやすくなるためだといわれています。

おでこニキビの見分け方

大人になってからのおでこニキビは、治りにくいのが特徴です。ニキビのできはじめに対処すれば、悪化して常習化する前に治癒することが可能です。

ニキビは段階によって呼び名が変わります。初期のニキビは白ニキビと呼ばれます。肌に針の先ほどの白いニキビがポツンと現れたら、生活習慣を見直してみましょう。初期で対応すれば、悪化することはありません。

白ニキビの毛穴に皮脂が溜まって空気に触れると、黒ニキビになります。まだ、炎症を起こしていないので、ピーリング効果のある洗顔料を使用したり、皮膚科を受診してケミカルピーリングの施術を受けることで退治することのできるニキビです。また、白ニキビに効果のあるアダパレンや過酸化ベンゾイルといった塗り薬を皮膚科で処方してもらいましょう。この治療は保険範囲内の治療です。ただし、これらの塗り薬は使い始めの時に皮膚が赤くなったり乾燥したりしやすいので、きちんと使い方を指導してくれる皮膚科を選んで受診しましょう。

白ニキビが炎症を起こし赤ニキビになると、抗生剤の塗り薬やときに飲み薬も必要となってきます。放置し続けると、黄色い膿を持つこともあります。つぶれると皮膚が陥没することもあるので、皮膚科専門医で適切な治療を受けるようにしましょう。ニキビは初期治療が大切です。

おでこニキビのスキンケアでの対処法

思春期にTゾーンニキビに悩まされた脂性肌の人だけでなく、乾燥肌の人にも大人ニキビはできます。不規則な生活を送っていたり、睡眠不足であったりする人は、白ニキビができたときに、しっかりと生活改善を行うように心がけることが大切です。そのほか、おでこニキビの対処として以下のスキンケアのポイントがあげられます。

  • 洗顔時のすすぎ残しに注意すること
  • 肌の乾燥を防ぐための保湿
  • おでこに髪がふれるような髪型にしない

それぞれ詳細を解説します。

洗顔時のすすぎ残しに注意
まず、毎日の洗顔でしっかりと皮脂を落とすことが大切です。クレンジングはオイルタイプを使うと、余計な油分が角質内に残ってしまいます。オイルクレンジングが価格も安く、お化粧(油分)との馴染みもいいため人気がありますが、多くの油分が含まれているため、この油分を水道水で落とすためには乳化剤(これを界面活性剤と言います)も多く含まれています。この界面活性剤はニキビだけではなく肌全体への負担が大きくなります。肌に刺激の少ないクリームタイプを使用して、しっかりと洗顔で洗い流すようにしましょう。

おでこにニキビができる人は、髪の生え際に洗顔料が残っていたり、熱すぎるお湯で洗顔したりすることで、必要なうるおい成分まで洗い流している人が多いようです。洗顔は30度程度のぬるま湯で行い、生え際までしっかりと洗い流します。

肌の乾燥を防ぐため保湿する
洗顔後すぐに保湿を行うことも大切です。保湿することで肌を整え、バリア機能を正常に保つことができます。化粧水をつけるだけでは水分は蒸散してしまいます。化粧水だけではなく、乳液やクリーム、ジェルなどで保護するまでが保湿の1セットになります。スキンケアアイテムと肌の相性もあるため、いろいろ試してみるとよいでしょう。
おでこに髪がふれるような髪型にしない
前述したとおり、髪の毛が触れることが刺激になったり、髪の毛についた汚れがおでこに付着したりすることがニキビの原因の1つです。おでこニキビを前髪で隠すのは逆効果で、かえってなかなか治らない状態を生み出してしまいます。初期の白ニキビができた時に、前髪で隠してしまうと雑菌が入りやすくなり、よりニキビを悪化させるのです。症状が治まるまでは前髪を上げるなどし、髪型にも注意しましょう。

大人のおでこニキビは日常生活への警告?

おでこはもともと皮脂の分泌が多いTゾーンにあり、思春期にニキビができやすい場所です。大人になると症状は治まりますが、20代を過ぎてから、ポッとニキビができることがあります。10代のニキビとは異なり、乾燥肌で皮脂分泌が少ない人にも発症するのが特徴です。

日常生活の中に潜むおでこニキビの要因として、以下があげられます。

  • 乾燥肌
  • ストレス
  • 睡眠不足や不規則な生活習慣
  • 食生活の乱れ
  • メイクによる毛穴のつまり

大人になってからニキビができるのは、不規則な生活を送り、睡眠不足に悩まされている人です。おでこにニキビができるワケは、身体からの生活改善をお願いするサインかもしれません。身体があげている悲鳴に気がついて、ニキビケアと通じて、生活改善を行うことが大切です。おでこにニキビができる原因として、ホルモンバランスの乱れや免疫力の低下があります。免疫力が低下すると、通常であれば、もともと毛穴にいるアクネ菌が過剰に繁殖することになります。おでこにポッとニキビができたら、まず、日常生活を見直してみましょう。

まとめ

おでこにできるニキビは、思春期の場合はホルモンのバランスが安定していないことによる皮脂の過剰分泌が主な原因です。一方、大人のおでこニキビには以下のようなさまざまな要因が絡んでいます。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 肌の乾燥
  • 髪の毛による刺激
  • 汚れの付着
  • 過度な喫煙習慣
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 食生活の乱れ
  • メイクによる毛穴づまり

これらの要因の多くは、食生活の改善や睡眠の質の改善、洗顔・保湿の方法の見直しなど、日常生活の中の工夫である程度アプローチできるものです。大人になってからもおでこのニキビができるような場合は、スキンケア方法や生活習慣に目を向けてみましょう。

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