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美容オイルはスキンケアの優等生?その効果と使い方

更新日:2017.03.22
公開日:2013.02.28
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

美容液として使う人が最近増えている美容オイル。実はそれだけではなく、肌のマッサージやメイク直しにも使えます。さまざまな美容オイルの種類やその効果、おすすめの使い方をドクター監修のもと、ご紹介します。

最近、女性の間でブームが広がっている美容オイル。美容オイルは、美容液として使えるのはもちろん、マッサージをするときや、メーク直しのときにも使える便利なコスメのひとつです。今回は、その美容オイルに注目してみましょう。

美容オイルの役割

保湿のために、化粧水をたっぷり使っている方は多いと思いますが、実はそれだけでは、十分な保湿とは言えないのです。肌は角質細胞という細胞が並ぶことで構成されていて、その細胞の隙間を埋めている細胞間脂質と呼ばれる脂質があります。角質細胞を守る役割を持っているため、細胞間脂質がもろい状態では、保湿をしてもすぐに水分は蒸発してしまいます。

細胞間脂質は油分と相性が良いので、美容オイルを与えると細胞間脂質の隅々までなじんでいきます。すると細胞に潤いのバリアを張り、肌の状態をキープすることができます。オイルには細胞間脂質の乱れを抑える効果もありますので、乾燥肌の方はもちろんのこと、オイリー肌の方が使えば、余計な過剰な皮脂の分泌を抑えることができて、肌質が改善される場合もあります。

美容オイルの種類

アルガンオイル、ホホバオイルといった美容オイルが、何の油なのか知らない方も多いはず。アルガン、ホホバというのは木の種類で、どちらのオイルも、植物の実から採れる油です。その他、いろんな植物から採れるので、美容オイルの種類も実にたくさんあります。しかも植物によって性質や効果もさまざまなのです。ここではその一部をご紹介します。

ホホバオイル

ホホバオイルの中には、ワックスエステルという成分が含まれていますが、これは肌の角質層にも含まれている成分なので、なじみが良いのが特徴です。オイル特有のべたつき感が少なく、さらっとしているので、マッサージを行うときにも適しています。

アルガンオイル

ホホバオイルよりも少し重めのテクスチャーですが、ビタミンEが豊富に含まれているので、体の酸化作用から守ることがで、シワやシミのできにくい、若々しい肌をつくります。

椿オイル

椿の実からとれる油。酸化しにくいオレイン酸を多く含んでいる特徴があります。日本でも古くから親しまれ、スキンケアだけでなく、ヘアケアとしても使える優れたオイルです。

マカダミアナッツオイル

お肌への浸透率が高く、しっとりとなじみやすいことで人気があります。老化防止をサポートするパルミトレイン酸を多く含み、エイジングケアに良いと注目されています。

その他にも、これらをブレンドしたものや、馬油などの動物性オイルなど様々なオイルがありますが、肌の悩みに合わせて選ぶのもいいですし、それぞれ香りも違います。お気に入りのものを見つけてみるのもいいでしょう。

美容オイルの使い方

オイルを美容液の代わりとして使っている方も多いのですが、そうでない方でも、化粧水、乳液、美容液などの毎日のスキンケアの最後に、1、2滴のオイルを塗るだけで、肌にはバリアが張られたような状態になります。オイリー肌の方の中には、「油分のあるものを使うと、ますます肌がべたつきそうで怖い」といって、化粧水しか使わない方も多いのですが、そんな方でも、化粧水のあとにオイルを1滴使うだけで、肌の保湿力が持続するため、過剰な皮脂をおさえることができます。

オイルを直接肌に乗せることに抵抗があれば、化粧水や乳液に混ぜて使うのもいいでしょう。また、リキッドファンデーションに混ぜればメイクの持ちが良くなり、化粧直しの際に使うミストに混ぜれば、その後のお化粧のノリがよくなります。肌が柔らかくなることで、その後につける化粧水や美容液の浸透がよくなるので、化粧水の前にブースターとして使うのもアリです。このように様々な場面で使える美容オイルですが、肌だけでなく、髪や爪などを含めた全身にも使えるので、一本持っておくと、とても重宝するでしょう。

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