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色素沈着を起こしたニキビ跡ができる原因と治療方法
スキンケアに気をつけていてもできてしまうことがあるニキビ。放置してしまったりケア方法を誤ると、シミのように赤黒くなったり茶色く残ります。これを色素沈着と呼びますが、その仕組みと原因をドクター監修のもと解説します。
ニキビは、誰もが一度は経験したことのある肌トラブルだと思いますが、なぜニキビはできてしまうのでしょうか。そのプロセスを知ることがニキビ跡の予防のためにも非常に重要です。ここでは、ニキビ跡の原因となる色素沈着について詳しく見てみましょう。
ニキビには6つの種類がある
ニキビには、6つの種類があります。簡単にニキビの種類についてご紹介します。
- 微小面ぽう:毛穴が狭くなったり、皮脂や角質が詰まったりし始めたニキビで肉眼では見えません。
- 白ニキビ:毛穴に皮脂がつまりだし、アクネ菌が増え始めているニキビです。
- 黒ニキビ:毛穴から詰まった皮脂が酸化して黒くなったニキビです。
- 赤ニキビ:毛穴の内部でアクネ菌が増えて、炎症を生じ赤くなったニキビです。
- 黄ニキビ:赤ニキビの炎症が悪化して、「膿(うみ)」ができているニキビです。
- 紫ニキビ:毛穴に「膿」と「血液」が混ざって溜まったニキビです。
ニキビには、上記のような種類があります。
詳しくは『ニキビの基礎知識(3)ニキビの種類と症状』をご覧ください。
ニキビができる原因
ニキビができる原因は、毛穴の出口の角質が厚くなって毛穴が塞がってしまうことです。すると、皮脂がうまく排出できずに面皰(コメド)を形成し、その後毛穴の中に溜まった皮脂をエサにアクネ菌が増殖しはじめます。こうしたニキビのきっかけには「皮脂の過剰分泌」や「角化異常」などが考えられます。
詳しくは『ニキビの原因について解説します』をご覧ください。
色素沈着をしたニキビ跡の種類
ニキビ跡・色素沈着には「血液によるもの」と「メラニンによるもの」の2つの種類があります。それぞれについて確認をしておきましょう。
出血による赤黒い色素沈着
血液中の赤血球に含まれているヘモグロビンの影響による色素沈着です。ニキビにともなう炎症や化膿により、真皮の毛細血管が破壊されて出血が起こります。これにより、真皮に血液中のヘモグロビンという色素タンパク質が沈着して赤黒いシミになります。
ヘモグロビンを構成している、ヘムに存在する鉄は酸素と結合すると赤、酸素を離すと紫色となります。したがって、色素沈着は初めのころ紫色で、時間が経つにつれ赤黒い色となって肌に残ってしまいます。時間とともに、マクロファージというお掃除細胞の働きによって徐々に目立たなくなります。
メラニンによる茶色い色素沈着
黒い色素メラニンの影響による色素沈着です。メラニンは、日焼けやシミの原因としてよく知られていますが、本来は紫外線をはじめとする外部の刺激から肌を守る役割があります。ニキビにともなう炎症や化膿により、肌に有害な活性酸素が発生し、活性酸素から肌を守るためにメラニンが過剰に生成されます。
ニキビによって増えたメラニンは、肌のターンオーバーが正常に行われれば、3~6か月で目立たなくなります。メラニンは本来黒色ですが、浅い部分にあると黒く、表皮から真皮浅層にあると茶色く、真皮中層より深い部分にあると青く見えるという特徴があります。
色素沈着を起こしたニキビ跡の治療方法
ニキビの色素沈着の改善方法は下記のステップで進めていくといいでしょう。
肌の状態を把握する
ニキビ跡のタイプによって治療方法も異なります。まずは、自分の肌がどのような状態であるかを知ることが治療の第一ステップです。
色素沈着のみならセルフケアを続ける
肌が陥没しているクレーターと呼ばれる凸凹の状態ではなく、純粋に色素沈着のみの場合なら、長い時間をかけてケアをすれば少しずつ薄くはなるでしょう。
真皮まで達したニキビ跡は医療機関で治療する
色素沈着が肌の奥の真皮にまで達してしまうと、セルフケアでは太刀打ちできません。皮膚科専門医のいるクリニックでケアしてもらうことをおすすめします。ニキビ跡の治療は、新たな外用剤や美容医療の発達によって日々進歩しています。早期に専門の医療機関を受診すれば、きれいに治療できる可能性が高まります。
ニキビ跡のケアは初期治療が大切
初期には肌のごく表面に近い毛穴の出口付近に炎症を起こす程度ですが、適切な治療を行わないと真皮や皮下組織にまでダメージを与えてしまいます。その結果、色素沈着といった長く残るニキビ跡が残ることになります。
また、クレーター状、アイスピック状の深い瘢痕を呈するニキビ跡として残ってしまうと、セルフケアできれいにするのはほとんど無理ですし、ダメージの強さによっては一生残ってしまう可能性もあるので要注意です。もし、ニキビ跡・色素沈着が気になるなら医師に相談してみましょう。
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