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便秘を解消して大人ニキビの予防を目指す

更新日:2018.06.05
公開日:2013.07.19
ドクター画像
この記事の監修者
すがわら皮膚科クリニック 院長 菅原由香子

便秘と大人ニキビの関係性をご存知でしょうか?便秘は、さまざまな肌トラブルの原因となりますが、大人ニキビの原因としても重大です。大人ニキビに長年悩まされている方は、便秘の改善を図ってみるのも効果的かもしれません。ここでは、ドクター監修の記事で、便秘の予防・解消法をご紹介しています。

便秘を解消して大人ニキビの予防を目指す

女性に多い便秘ですが、便秘が続くと、肌にもさまざまな形でその影響が現れます。慢性的な便秘に悩んでいる方は、肌のくすみや肌荒れ、吹き出物、ニキビなどの肌トラブルを抱えていることが多く、肌トラブルに直接対策を打ってもなかなか改善が見られない場合もあります。特に、大人ニキビに悩まれている方が、実は便秘が大きな原因となっているケースは多いのです。

便秘は、腸内に長時間便が留まっていて、本来なら排出すべき老廃物や毒素が蓄積されている状態です。腸内では少しずつ水分が吸収されていくため、長くとどまった便はどんどん水分が失われて硬くなってしまいます。そして、便秘の影響は、腸内環境の悪化にとどまらず、自律神経の働きが乱れたり、全身の血流が悪くなったり、血中に溶け込んだ毒素が全身を循環するため、イライラや食欲低下、疲労感、肩こり、肌トラブル、痔、などなど多岐に渡ります。

大人ニキビに悩んでいて、便秘体質だという方は、ニキビ治療に労力を割く前に、ぜひ、便秘解消に向けて一歩を踏み出してみてください。こちらでは、便秘について、その種類と予防・解消方法をご紹介していきます。

便秘の種類

一口に便秘と言いますが、実は4つの種類に分類することができます。適切な対処をするためにも、自分の便秘の種類について、今一度確認しておきましょう。

弛緩性(しかんせい)便秘

腸機能低下や腸の異常によって起こる機能性便秘の1つで、大腸のぜん動運動(便を直腸方向へ徐々に押し出していく運動)が低下することによる便秘です。水分が過度に吸収されて硬い便となります。女性や高齢者に多く、便秘の中でも最も多く見られます。

痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)

機能性便秘の1つで、緊張やストレスなどにより自律神経の働きが乱れ、大腸のぜん動運動が活発になりすぎたり、痙攣を起こしたようにムラがでている状態です。便秘と下痢を繰り返し、腹痛をともなう場合もあります。ウサギの糞のような小さくてコロコロした便となります。

直腸性便秘

機能性便秘の1つで、便が直腸(肛門の手前)まできているのに便意を催さず、うまく排便できない便秘です。高齢者や痔を患っている方に多く見られます。

※直腸性便秘について詳しくは、『直腸性便秘とその症状とは?』をご参照ください。

器質性便秘

便秘の原因が、大腸がん、イレウスなど器質的要因によるものの総称です。上記の3つにあたらないと思われる場合、器質性便秘の可能性があります。激しい腹痛や嘔吐などをともなう場合、セルフケアではなく、速やかに医療機関に相談しましょう。

※器質性便秘について詳しくは、『器質性便秘とその症状とは?』をご参照ください。

便秘の予防・解消方法

簡単に実行できる、便秘の予防・解消方法をご紹介します。

食生活の見直し

1日3食を、規則正しく、バランスよくとることが大切です。極端なダイエットはご法度ですし、水分を十分とること、腸内環境を整える乳酸菌や食物繊維を含む食品を積極的に摂取することもポイントです。

具体的には、納豆、キムチなどの発酵食品は乳酸菌を、野菜や藻類、豆類は食物繊維を豊富に含むためオススメです。また、朝起きたらまずコップ1杯の水を飲む、朝食後にトイレに行くことを習慣づけるのも効果的です。

適度な運動

適度な運動は、健康な体作りには欠かせない要素です。毎日の生活に適度な運動を取り入れることで、自律神経の働きを正常に整え、大腸のぜん動運動も促されます。

ウォーキングなどの全身運動と、腹筋を鍛える運動の2つを習慣づけるとよいでしょう。特に腹筋運動は、腹筋を鍛えることで便を押し出す筋力がつきますし、腹部の血行を促進、胃腸の働きを高め、自然と排便を促します。

ストレスを解消

特に、痙攣性便秘の方は、ストレスを溜めすぎないことが大切です。ストレスを解消する方法は人それぞれだと思いますが、十分な睡眠をとることや規則正しい生活を送るなど無理のないところから始めてみましょう。

マッサージ

便秘かな?と感じたら、お腹に直接施すマッサージをしてみましょう。腸を刺激し、排便を促す効果があります。やり方は簡単で、お腹を手の3本指かにぎりこぶしで「の」の字を描くように、ぐるぐると軽く押してマッサージします。必ず時計回りでおこないます。リラックスした状態で、ゆっくりと30回ほどおこなうと効果的です。

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