内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。
ヒト型セラミドの特徴と配合化粧水の選び方について
優れた保湿力と浸透力、刺激の少なさが特徴といわれるヒト型セラミド(バイオセラミド)。実際のところはどうなのでしょうか。ここでは、ドクター監修の記事で、ヒト型セラミドについて詳しく解説します。
化粧水や美容液などの化粧品に配合されているセラミドは、「天然セラミド」、「合成セラミド」、「ヒト型セラミド」、「植物性セラミド」の4種類に分けることができます。
今回は「ヒト型セラミド」について解説します。
ヒト型セラミドとは
酵母を利用して生成されたもので、保湿力や浸透力に優れていることや、刺激が少ないことが特徴です。
このセラミドが「ヒト型」と呼ばれる理由は、人間の体内の、角質細胞間脂質にもともと存在しているセラミドと、ほぼ同等の化学構造を持っていることにあります。
「合成セラミド」や「天然セラミド」などと比較して、特に肌への親和性がもっとも高く、角質層にある細胞間脂質のラメラ構造形成に有用とされています。
ヒト型セラミドの種類
ヒト型セラミドには、その働きが確認されているものが7種類あります。
- セラミド1:水分保持効果と外部の刺激からのバリア機能
- セラミド2:ヒトの肌にもっとも多く含まれる。高い水分保持能力がある
- セラミド3:水分保持効果、シワを軽減する機能
- セラミド4:角質のバリア機能を高める
- セラミド5:セラミド4と同様に角質のバリア機能を高める作用
- セラミド6:水分保持とターンオーバー(肌の新陳代謝、生まれ変わり)の促進
- セラミド7:皮膚常在菌のバランスのコントロール
セラミド1、3、6が減少すると皮膚が過敏になり、乾燥肌や角化症などの肌トラブルにつながるといわれています。また、人間の肌にもっとも多く含まれるセラミド2は、肌への影響力も大きいといわれています。
セラミドはどんな肌に適している?
「ヒト型セラミド」は、肌に塗布することで、不足しているセラミドを補い、角質層の水分保持力を高めます。そのため、アトピー患者や敏感肌、重度の乾燥肌を解消するのに大きな力を発揮すると考えられています。
また、年齢を重ねてセラミドの生成が減少していることで肌が乾燥する場合も、セラミドを補うことが解決に繋がります。
しかし、「ヒト型セラミド」は、水にはまったく溶けない性質を持つことや、油や多価アルコールなどの、あらゆる成分への溶解性がとても低いことから、化粧品へ配合することが困難な成分といわれていました。
そのため、「ヒト型セラミド」を使用する場合は、とても多くの油や、乳化剤を使用する必要があり、高濃度配合できず、それと同時に角質層への浸透性も十分でなかったといわれています。
これらのことから、「ヒト型セラミド」は敬遠され、より取り扱いやすい、セラミドに似たような構造の「疑似セラミド」や、「糖セラミド」が化粧品に使用されていました。
しかし、「ヒト型セラミド」ではないため、ラメラ構造を修復させるまでの機能を持つまでには至りませんでした。
ヒト型セラミド配合の化粧水の正しい選び方
ヒト型セラミドには7種類あり、そのうち特に「セラミド1、2、3、6」が重要になるというのはすでに解説したとおりです。そのため、これらのヒト型セラミドが配合された化粧水を選ぶとよいでしょう。
成分表示では、セラミド1は「セラミドEOP」、セラミド6は「セラミドAP」と記載されていることもあります。成分表示をチェックする際の参考にしてください。
また、化粧品の成分表示は、多く配合されているものから順に記載されます。そのため、ヒト型セラミドの配合量が多い製品を使いたい場合は、セラミドが上のほうに表記されている製品を選びましょう。
ヒト型セラミドが配合された化粧水の使い方
せっかくヒト型セラミドが配合された化粧水を選んでも、使い方が間違っていてはその作用をしっかり発揮できません。正しい化粧水の使い方をご紹介します。
- 手のひらに適量をとり、顔全体につけます。メーカー指定の量から始め、自分の肌の状態に合わせて加減しましょう。
- 手のひらで頬を包み、じんわりと温めます
- 目頭から鼻筋、口元にかけて手のひらを当て、じんわりと温めます
- おでこ、あごも手のひらをあてて温めます
化粧水には、人肌程度に温めることで肌になじみやすくなるという性質があります。そのため、肌に乗せて温めることでよりしっかりと浸透させるのがポイントです。
まとめ
ヒト型セラミドには、人間の身体に存在しているセラミドと同じような化学構造を持っており、刺激が少なく、肌へのなじみもよいという特徴があります。そのため、肌の乾燥が気になるときにはヒト型セラミドが配合された化粧水を試してみるのもよいでしょう。
また、ヒト型セラミド配合の化粧水を使用するときは、その特徴を最大限に生かすためにも使い方にも気をつけてみてください。
オススメ記事
- 関連するオススメ記事がありません。
スキンケア基礎講座
- スキンケア基礎講座
- アロマテラピー
- クレンジング
- サプリメントの基礎
- サプリメントを学ぶ
- スカルプケア
- スキンケアの基本
- ヘア・髪の知識
- ボディケア
- 妊娠・出産・産後の肌
- 心とスキンケア
- 更年期のスキンケア
- 産後の肌とスキンケア
- 美容・美肌
- 美容によいとされる植物
- 美容成分の基礎知識
- 美白・抗酸化
- 美肌をつくる化粧品の基本
- 美顔器を使ったスキンケア
- 肌と女性ホルモン
- 赤ちゃんのスキンケア
- 頭皮のケアについて
- メイク講座
- 悩み別講座
- アトピー性皮膚炎
- いぼ
- かゆみ・皮膚掻痒症
- シミ・そばかす
- シワ
- すそわきが
- その他の発疹・皮膚病
- たるみ・ほうれい線
- デリケートゾーン
- ニキビ・吹き出物
- ヘルペス
- ほくろ
- まつげのトラブル
- むくみ
- わきが
- 体臭
- 便秘・デトックス
- 傷・傷跡
- 冷え性
- 口内炎・口周辺のトラブル
- 多汗症
- 女性のお悩みボディケア
- 性病・性感染症
- 日焼け・紫外線対策
- 毛嚢炎
- 毛穴・角栓
- 水虫・皮膚真菌症(白癬)
- 汗・ニオイ
- 湿疹・皮膚炎
- 火傷(やけど)
- 生理痛・生理前の不調
- 白斑
- 目の周辺のトラブル
- 粉瘤(ふんりゅう)
- 糖質制限
- 美白・くすみ・目の下のくま
- 肉割れ
- 肌のハリ・ツヤ
- 脱毛・ムダ毛処理
- 花粉症
- 蕁麻疹(じんましん)
- 虫・害虫の皮膚トラブル
- 赤ら顔
- 靴擦れ
- 頭皮疾患・脱毛症
- 顔の傷
- 顔太り
- 用語集
- お肌&からだ・用語
- スキンケア・用語
- 化粧品・用語
- 美容成分・用語
- 男の美容講座
- お悩み&トラブル肌講座
- メンズスキンケア基礎講座
- 育毛
- 美容医療
- アンチエイジング
- くま・目の下のくま
- シミ(しみ)・肝斑
- しわ(注入治療)
- タトゥー(刺青)除去治療
- たるみ・ほうれい線治療
- ニキビ治療
- バスト・胸のお悩み
- ボトックスの治療
- わきが(ワキガ)のお悩み
- 二重手術
- 切らない脂肪吸引・部分痩せ治療
- 女性の増毛(植毛・ウィッグ)
- 脂肪吸引
- 赤ら顔・肌の赤み
- 鍼灸(しんきゅう)治療
- 肌タイプ別講座