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白髪・若白髪を予防する方法と効果的な食べ物について

更新日:2018.10.31
公開日:2014.05.01
ドクター画像
この記事の監修者
くみこアレルギークリニック 院長 向田公美子

白髪の原因は、頭皮のメラノサイトの機能が低下し、メラニン色素を生成できなくなることです。ここでは、ドクター監修の記事で、メラノサイトの機能の低下を防ぐ、白髪や若白髪の予防法について詳しく解説します。

白髪は自然な老化現象ではありますが、予防ができないわけではありません。ストレス性のものや食習慣が原因のものであれば未然に防ぐことができますし、遺伝性のものであっても進行を緩やかにすることは可能です。ここでは、白髪の原因や白髪の改善、予防に効果的な食べ物をご紹介したいと思います。

白髪の原因

写真:バランスの悪い食生活の女性

白髪の原因は、毛髪が作られる際に頭皮のメラノサイト(色素形成細胞)の機能が低下し、髪の色となるメラニン色素が生成できなくなることです。この頭皮のメラノサイトの機能低下を引き起こす原因は、さまざまなことが考えられますが、主にかかわりが大きいものが以下になります。

(1)栄養バランスの悪い食事・食生活

髪色の素であるメラニン色素は、毛根と頭皮に十分な栄養がないと作られません。特にミネラルは、メラニン色素をつくるときに必要な酵素・チロシナーゼが働くためには欠かせない栄養素です。

無理なダイエットや偏食によって栄養バランスが悪い食生活を続けていると、頭皮のメラノサイトがメラニン色素を作る時に必要な栄養素を得ることができず、白髪や若白髪になる場合があります。

(2)血行不良

栄養を十分に摂取していても、その栄養素が血液によって運ばれなければ、毛母細胞やメラノサイトは栄養不足になってしまいます。

(3)睡眠不足

不規則な生活や睡眠不足は、自律神経のバランスを乱します。自律神経は成長ホルモンの分泌や全身の血行などもコントロールしていますので、自律神経が乱れると新陳代謝や血行が悪くなり、白髪の原因となります。

(4)ストレス

白髪の原因としてはストレスもよく知られていますが、睡眠不足同様、ストレスも自律神経の乱れを招くため、メラノサイトにダメージを与えることになります。

白髪・若白髪の予防方法

当然ながら、白髪や若白髪の悪化要因である上述のような点を改めることが予防に繋がります。具体的には、以下の通りです。

規則正しい生活を心がける

写真:睡眠をとる女性

髪の毛はデリケートなので、心身の不調の影響が出やすい部分です。ストレス性の白髪や若白髪を予防するためには、日頃から規則正しい生活を心がけておくことが大切でしょう。

まずは、しっかりと睡眠をとることです。それによって自律神経のバランスが保たれ、代謝や血行を改善することができます。運動不足の場合は軽い運動を習慣づけることも重要です。

※頭皮の血行を良くするマッサージ方法については 『すぐできる白髪を改善するポイント』をご参照ください。

ストレスを上手に解消する

写真:ストレス解消のイメージ

上述の通り、ストレスは自律神経を乱し、血行不良や新陳代謝を妨げる要因となります。とはいえ、ストレスの多い現代社会では、ストレスを完全になくすことはほぼ不可能です。

上手にストレスと付き合うことで、白髪や若白髪の原因となる自律神経の乱れを防ぎましょう。

※ストレスと白髪の関係や、簡単にできるストレス解消法について、詳しくは 『ストレスが原因で白髪が生える理由と対処法について』をご参照ください。

白髪対策に効果的なマッサージ

写真:頭皮マッサージ

ストレスを軽減したり血行を改善したりするためには、頭皮マッサージも効果的です。少しの空き時間やシャワー中などに気軽に実施することができますし、気持ちよいので効果を実感しやすいという面もあるでしょう。

※頭皮マッサージの方法や効果について詳しくは『すぐできる白髪を改善するポイント』や、『白髪を予防するシャンプー中のマッサージ法』をご参照ください。

白髪予防に効果的な食べ物

写真:白髪予防に効果的な食べ物

先述したように、髪の毛はメラニン色素の配合量で決まっており、このメラニン色素が少なくなると白髪になる原因となります。メラノサイトが正常にメラニンを生成するためには、あらゆるビタミンやミネラルが必要です。そのため、白髪予防に効果的とされる食べ物を摂取して、髪の毛の主成分となる、良質なタンパク質をしっかりと摂取するようにしましょう。

ヨード(ヨウ素)

ヨードは細胞の成長を助け、メラノサイトを活性化する作用を持つ成分です。髪の毛の新陳代謝を促し、髪の健康を保ちますので、積極的に摂るといいでしょう。ヨードを多く含む食べ物には、以下のようなものがあります。ただし、ヨードの過剰摂取は甲状腺の病気の原因にもなりますので注意しましょう。

  • 海藻類:ひじき、こんぶ、わかめ、海苔など
  • 魚介類:さば、かつお、ぶり、ひらめ、いわしなど

チロシン

メラニン色素の生成を促すのがチロシンです。チロシンが不足してしまうとメラニンが生成されなくなり、結果として白髪の原因となりなります。また、脳内物質であるドーパミンの分泌を促すことは、抗ストレス作用につながります。

多く含む海藻類を摂ったり、銅を含む豆類などをバランスよく食べるようにしましょう、あくまでもバランスのとれた食事が大切です。

チロシンは主に乳製品や魚介類に多く含まれています。

  • 乳製品:ナチュラルチーズ、プロセスチーズ、脱脂粉乳、ヨーグルト、牛乳
  • 魚介類:かつお、しらす、まぐろ、ひらめ、ぶり
  • 大豆・豆類:大豆、アーモンド、きなこ、ごま

チロシナーゼの働きを促す銅はミネラルの一種で、体内で自ら生成できない成分です。そのため、銅は食べ物から摂らなければなりません。チロシンとともに摂取するよう意識することもポイントです。

  • 野菜類:ごぼう、わらび、たけのこ、ほうれん草、きゅうり
  • 魚介類:かき、かつお、はまち、ぶり
  • 穀類:そば粉、小麦、さつまいもなど

このほか、ビタミンCやビタミンEなどは活性酸素を取り除き、全身の老化を遅らせる作用があります。毛母細胞を若々しく保つため、食べ物での栄養摂取が難しい場合は、サプリメントもうまく併用してビタミンやミネラルを摂るようにしましょう。

※白髪予防に有効な成分や食べ物について詳しくは、『白髪を予防・改善するサプリメント成分』や、『白髪を予防・改善する食べ物』をご参照ください。

まとめ

写真:白髪予防をする女性

白髪予防にはまず、不規則な生活や睡眠不足など、生活習慣が乱れないよう注意しましょう。また、ストレスを溜めないように適度な運動や頭皮マッサージ、仕事以外の趣味を持つようにするなどしてストレスとうまく付き合っていくことも大切です。

そして、メラニンの生成に関わる成分が入った食べ物を積極的に摂ることで白髪予防効果を高めることができますので、日々の食生活でとり入れてみましょう。

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