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生理前にニキビがひどくなる原因と予防法

更新日:2017.08.07
公開日:2014.05.13
ドクター画像
この記事の監修者
マグノリア皮膚科クリニック 院長 池上彩子

ニキビ肌でなくても生理前になるとニキビができたり、生理前になるとニキビがさらに悪化したりする人もいるでしょう。これは黄体ホルモンの影響と考えられます。ドクター監修のもとにより女性ホルモンとニキビの関係を解説します。

「生理前だけニキビができる」「生理前に急にニキビが悪化する」という人は、女性ホルモンである「黄体ホルモン」の影響かもしれません。生理もニキビの原因のひとつと分かっていれば、ニキビケアにも役立つでしょう。ここでは黄体ホルモンの影響でできるニキビについて説明します。

生理前にニキビができる原因と女性ホルモンの関係

生理周期は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)によってコントロールされています。ニキビの発生や悪化と関係があるのは黄体ホルモンですが、その理由を的確に理解するために2つのホルモンについて詳しく解説します。

卵胞ホルモン(エストロゲン)

生理開始から排卵前までの時期に分泌されるのが卵胞ホルモンです。この時期は「妊娠の準備期間」とみなされているため、卵子を育てながら子宮内膜も厚くする作用を持つ、卵胞ホルモンが優位になります。

黄体ホルモン(プロゲステロン)

排卵が起きると、卵胞ホルモンに代わって黄体ホルモンの分泌量が急激に増えます。排卵後は「妊娠しやすくする期間」として、子宮内膜をさらに厚くする作用を持つ黄体ホルモンの分泌が続きます。一定期間が過ぎても受精卵が着床しない場合、黄体ホルモンは低下し子宮内膜がはがれて排出されます。これが生理です。

生理周期と一緒にホルモンバランスも変化する

再び妊娠に備えて、排卵と子宮内の準備をするために卵胞ホルモンの分泌量が増えていくこのくりかえしが生理周期です。卵胞ホルモンと黄体ホルモンは、一定の周期で分泌量を変えながら交互に分泌されます。このバランスが崩れると、生理不順や無排卵、不妊などのリスクが高まります。

生理前ニキビの原因を招く黄体ホルモンの作用

女性ホルモンのうち黄体ホルモンがニキビと関係していますが、これはなぜなのでしょうか。

皮脂分泌を増やす作用

排卵後から生理前にかけて分泌される黄体ホルモンには、皮脂分泌を増やす作用があります。急に増えた皮脂が毛穴に詰まることでニキビができたり、もともとあったニキビが悪化したりします。

肌の乾燥を促す作用

黄体ホルモンは肌の水分量を低下させます。肌の乾燥が進むと、肌を守ろうとする働きで角質が肥厚し、毛穴を塞いでしまう場合があります。その状態で皮脂分泌が増えるとさらにニキビを悪化させてしまいます。

月経前症候群(PMS)がニキビの原因を招く場合も

生理前になると、心身ともに不調に陥るという人も少なくありません。症状として、胸のハリ、手足のむくみ、頭痛、胃腸障害などの身体的なものや、イライラ感、無気力、憂うつ、不安、集中力低下などの精神的なものがあげられます。

生理前にこのような症状が出るのであれば、黄体ホルモンの作用による「月経前症候群(PMS)」の可能性が高いでしょう。これらの症状がストレスを起こしてホルモンバランスをより崩し、ニキビをはじめとする不調が悪化させる場合もあります。

生理前のニキビを予防・改善する方法

生理前にできるニキビに関しては、ほとんどの人は生理が終わる頃には治ります。これはニキビの原因である黄体ホルモンの分泌が減り、肌の代謝を高める作用を持つ卵胞ホルモンが増えてくるからです。

もし生理前のニキビに悩んでいるのであれば、生理周期に合わせて化粧品や生活スタイルを変えていくのもポイントです。そのほか、皮脂を抑えるためにピーリングケアなどをすれば、よりニキビの炎症を予防できるでしょう。

生理前にはニキビケアを

人によっては生理によってニキビが出やすくなったりします。これは黄体ホルモンが関係しています。生理が終われば自然と治っていきますが、もし悩んでいるのであればニキビケアなどに励んでみるといいかもしれません。

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