内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。
重曹洗顔やパックで期待できる毛穴の黒ずみの解消法
ネットでは、重曹を用いた洗顔法やパック法により「いちご鼻が改善した」「毛穴の黒ずみや角栓がスッキリした」という口コミが紹介されています。美容に重曹を使っても肌に影響はないのでしょうか。ドクター監修のもと解説します。
ネットで評判になっている美容法の1つに、「重曹洗顔」や「重曹パック」があります。「毛穴の汚れが落ちてツルツルになった」「角栓がポロポロ落ちた」など、さまざまな効果がうたわれている記事を目にしますが、果たして本当なのでしょうか。ここでは、重曹と肌の関係について見てみましょう。
重曹とは
重曹とは、炭酸水素ナトリウムという、弱アルカリ性の物質の別名です。通常は、細かい粒子の粉末状ですが、熱を加えると熱でも二酸化炭素(炭酸ガス)を発生します。重曹の活躍するシーンは多くありますが、日常生活の中での使用例を見てみましょう。
日常的な重曹の使用例
重曹は、料理や掃除など、日常のさまざまな場面で使用されています。
- 料理での重曹の活用
- 重曹は、ふくらし粉とも呼ばれ、饅頭やどら焼きの皮などをふっくらと仕上げるために使われます。また、重曹とクエン酸を混ぜて炭酸ガスを発生できることから、自家製ソーダを作るときに活用できます。また、あく抜きや肉を柔らかく仕上げるために使うといった使用方法もあります。
- 日用品への重曹の活用
- 重曹は、泡の出るタイプの入浴剤にも使用されています。重曹とクエン酸から発生した炭酸ガスには、血行促進や新陳代謝の活性化の効果が認められるといわれています。また、重曹は酸性の油汚れを落とすときにも効果を発揮することから、洗剤としても効果が期待できます。
重曹を洗顔やパックに使うことで期待される効果
重曹は、日常のさまざまなシーンで活用されていますが、洗顔やパックで使用するというのは、どのようなことなのでしょうか。ちまたでいわれているのが、粒子の細かい重曹をスキンケアに使用することで、毛穴の汚れをかき出し、鼻の毛穴が黒ずむ「イチゴ鼻」などの解消に役立つというものです。また、肌の表面にたまった古い角質を取り去るピーリング効果にも期待されるといわれています。
重曹洗顔や重曹パックの方法と期待される効果
話題の重曹洗顔や重曹パックとは、どのような方法なのでしょうか。以下、その方法をご紹介します。
重曹洗顔やパックに使用する重曹の種類
重曹は、掃除用や食用、薬用、工業用など、さまざまな用途に合わせたものが販売されています。重曹洗顔や重曹パックで使用したい場合、「食用」や「薬用」などの口に入ったときの安全性があるものを選びましょう。
重曹洗顔の方法
ネットでは、以下のような重曹を使った洗顔方法が毛穴の黒ずみや角栓に効果的だとされています。
- 洗顔剤を泡立てる
- 重曹をひとつまみ程度加える
- やさしく顔を洗い、すすぐ
この洗顔方法は、重曹のスクラブ効果や洗浄効果により、毛穴の黒ずみや角栓をすっきり取る効果があるといわれています。
重曹パックの方法
洗顔と同様に、重曹を使った以下のようなパック方法もネットで話題となっています。
- 重曹と水を混ぜ、顔に塗っても垂れないくらいのペースト状にする
- 毛穴が気になるところに塗る
- 10分程度放置し、洗い流す
重曹パックを行うと、古い角質を取り除くピーリング効果が期待できるといわれています。これにより、毛穴の汚れや角栓が取れ、ブツブツやザラザラ感がなくなるといわれています。また、肌のくすみが気になる場合にも効果的とされています。しかし、医学的な観点から見た場合、重曹洗顔や重曹パックは有効といえるのか見てみましょう。
重曹を使った洗顔やパックは医学的に有効?
結論からいうと、ピーリング効果を得たいのであれば、やはりスキンケア用に作られたケミカルピーリング剤を使用するほうが安全だと考えられます。
重曹自体は、食品にも使われるような安全性の高い物質です。また、前述したように弱アルカリ性の物質であることから、ピーリング効果も少しは期待できるかもしれません。しかし、食用の重曹などは粒子が大きく、皮膚に必要以上の摩擦を与える可能性が考えられます。摩擦という物理刺激は、皮膚の慢性的な炎症を引き起こし、色素沈着の原因となる場合があるのです。たとえば、眼鏡をかけている人の場合、眼鏡の鼻あてが当たる部分の皮膚が茶色や黒になっている場合があります。これも、眼鏡の鼻あてとの摩擦が原因です。
ネットの情報には、「ある人の肌には、たまたま一時的に合っていただけ」といった情報も混ざっている可能性があります。鵜呑みにせず、慎重によく考えるようにしましょう。スキンケア目的で作られていない重曹を、洗顔やパックで使用するより、スキンケア用に作られたケミカルピーリング剤を使用する方が、医学的な面からも安全といえるでしょう。
重曹を取り入れた洗顔やパックの注意点
重曹洗顔や重曹パックを行ううえで、注意したいことが3つあります。
- 十分に間隔をあけて行うこと
- 肌の状態が安定しているときに行うこと
- 工業用や掃除用の重曹は使用しないこと
それぞれについて、簡単に解説します。
十分に間隔をあけて行うこと
ケミカルピーリング剤は、連日使用すると肌トラブルを招く可能性が考えられますが、重曹の場合も同じリスクが考えられます。そのため、一度使用して肌トラブルが見られなかった場合でも、週に1回程度にすることをおすすめします。
肌の状態が安定しているときに行うこと
女性の場合、生理前や生理中など、肌のコンディションが不安定になりがちなタイミングがあります。重曹パックや重曹洗顔を行うときは、そのようなタイミングを避け、肌が比較的安定しているタイミングに行いましょう。
工業用や掃除用の重曹は使用しないこと
パックや洗顔に使用する重曹は、食用もしくは薬用を使用しましょう。口に入ったときの安全性だけではなく、工業用や掃除用は粒子が粗く、肌を傷つけてしまう可能性が高まるためです。
重曹洗顔やパックを行うときは、肌にトラブルが起きないか注意するだけではなく、上記の3点に気をつけましょう。
まとめ
重曹洗顔やパックには、毛穴の黒ずみや角栓を解消する効果が、ある程度は期待できるかもしれません。重曹は、危険なものではありませんが、スキンケア用に作られていないものを肌に使うことで、肌トラブルの原因になる可能性が考えられます。特に、摩擦による慢性炎症や黒ずみには要注意です。また、重曹洗顔やパックを行う場合は、以下の点に注意しましょう。
- 肌に赤みなどのトラブルが見られた場合はすぐに中止する
- 食用もしくは薬用の重曹を使用する
- 肌にトラブルが見られなかった場合でも週に1回程度の使用にとどめる
- 肌が不安定なときには行わない
毛穴の悩みを解消し、美肌を手に入れたい場合は、根拠の不確かな方法を試してみるよりも、スキンケア用に作られたケミカルピーリング剤を使用することをおすすめします。ケミカルピーリング剤によって、くすみの原因にもなる古い角質が取り除かれ、年齢によって衰えていく皮膚の新陳代謝が促されます。ケミカルピーリング剤は、以前は非常に高価な物が多かったですが、最近は価格も下がり、手に入れやすくなりました。
オススメ記事
- 関連するオススメ記事がありません。
スキンケア基礎講座
- スキンケア基礎講座
- アロマテラピー
- クレンジング
- サプリメントの基礎
- サプリメントを学ぶ
- スカルプケア
- スキンケアの基本
- ヘア・髪の知識
- ボディケア
- 妊娠・出産・産後の肌
- 心とスキンケア
- 更年期のスキンケア
- 産後の肌とスキンケア
- 美容・美肌
- 美容によいとされる植物
- 美容成分の基礎知識
- 美白・抗酸化
- 美肌をつくる化粧品の基本
- 美顔器を使ったスキンケア
- 肌と女性ホルモン
- 赤ちゃんのスキンケア
- 頭皮のケアについて
- メイク講座
- 悩み別講座
- アトピー性皮膚炎
- いぼ
- かゆみ・皮膚掻痒症
- シミ・そばかす
- シワ
- すそわきが
- その他の発疹・皮膚病
- たるみ・ほうれい線
- デリケートゾーン
- ニキビ・吹き出物
- ヘルペス
- ほくろ
- まつげのトラブル
- むくみ
- わきが
- 体臭
- 便秘・デトックス
- 傷・傷跡
- 冷え性
- 口内炎・口周辺のトラブル
- 多汗症
- 女性のお悩みボディケア
- 性病・性感染症
- 日焼け・紫外線対策
- 毛嚢炎
- 毛穴・角栓
- 水虫・皮膚真菌症(白癬)
- 汗・ニオイ
- 湿疹・皮膚炎
- 火傷(やけど)
- 生理痛・生理前の不調
- 白斑
- 目の周辺のトラブル
- 粉瘤(ふんりゅう)
- 糖質制限
- 美白・くすみ・目の下のくま
- 肉割れ
- 肌のハリ・ツヤ
- 脱毛・ムダ毛処理
- 花粉症
- 蕁麻疹(じんましん)
- 虫・害虫の皮膚トラブル
- 赤ら顔
- 靴擦れ
- 頭皮疾患・脱毛症
- 顔の傷
- 顔太り
- 用語集
- お肌&からだ・用語
- スキンケア・用語
- 化粧品・用語
- 美容成分・用語
- 男の美容講座
- お悩み&トラブル肌講座
- メンズスキンケア基礎講座
- 育毛
- 美容医療
- アンチエイジング
- くま・目の下のくま
- シミ(しみ)・肝斑
- しわ(注入治療)
- タトゥー(刺青)除去治療
- たるみ・ほうれい線治療
- ニキビ治療
- バスト・胸のお悩み
- ボトックスの治療
- わきが(ワキガ)のお悩み
- 二重手術
- 切らない脂肪吸引・部分痩せ治療
- 女性の増毛(植毛・ウィッグ)
- 脂肪吸引
- 赤ら顔・肌の赤み
- 鍼灸(しんきゅう)治療
- 肌タイプ別講座