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脂肪吸引とは?手術の方法と内容について

更新日:2018.07.25
公開日:2014.09.01
ドクター画像
この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

「脂肪吸引」という言葉はよく聞くけれど、実際にどのような方法でどのような手術をするのかまったくわからないという方が多いのではないでしょうか?脂肪吸引の方法や手術の手順について、ドクター監修記事で解説します。

脂肪がつくってどういうこと?

一般的に「脂肪がつく」という言葉をよく使いますが、これは新しい脂肪細胞が外からきて身体につくという意味ではありません。なぜなら、脂肪細胞の数は思春期以降には増えることはないからです。では、脂肪がつくとはどのような状態を指すのでしょうか?

消費カロリーよりも多くのエネルギーを摂取したとき、ひとつひとつの脂肪細胞は大きくなります。これが、いわゆる「脂肪がつく」といった状態です。そして、これにより脂肪細胞全体の容量が増えると肥満になります。

脂肪吸引とは?

通常、ダイエットにおいては脂肪細胞全体の容量を減らそうとしますが、脂肪吸引の場合は脂肪細胞の数を吸引で物理的に減らします。

脂肪層は、細い血管や神経が多く走る皮下脂肪と、血管や神経が少ないLFDの2層に分かれています。LFDは人が飢餓状態になるまで蓄えられている脂肪で、普段は燃焼されにくくなっています。脂肪吸引では、このLFDと皮下脂肪の一部を取り除きます。

脂肪吸引で得られる効果

  • 痩せたい部分をピンポイントで整えることが可能
  • 食事制限や運動をする必要がない
  • 脂肪細胞の数を物理的に減らすため、リバウンドが起こりにくい
  • 二の腕や頬など、痩せにくい部分のサイズダウンができる

脂肪吸引はつらいダイエットをしなくても脂肪を減らすことができ、しかも気になる部分にピンポイントでアプローチできるとして、とても魅力的な痩身方法です。

ですが、健康保険が使えないため高額な費用がかかったり、麻酔や痛み止めを使ってもある程度痛みがある、ダウンタイム(痛みや腫れが引くまでの期間)がある…などのデメリットもあります。

さらに、施術するドクターの経験や技術力によっては美しい仕上がりにならなかったり、最悪の場合、医療事故を引き起こすケースもあります。信頼できるクリニックやドクターを選び、事前にしっかり施術のリスク説明を受けたり、施術当日から回復期までの体調管理を行うことも大切です。

脂肪吸引のさまざまな方法とその手順

脂肪吸引にはさまざまな方法があり、クリニックによって導入している治療法が異なることもありますが、部位や量、予算によってその方法を使い分けたり、組み合わせたりすることができます。以下に、その用語の一部をご紹介します。

チューメセント法

止血薬や麻酔薬を生理食塩水で薄めた溶液を脂肪に注入して吸引する方法です。もっともスタンダードな方法で、脂肪吸引治療のベースとして多くの方法と併用して使用されます。輸血をする必要がないのも特徴です。

ベイザー脂肪吸引

管の先端からベイザー波と呼ばれる振動エネルギーを出して脂肪細胞を乳化させ、カニューレと呼ばれる管から脂肪を吸引する方法です。体の負担を抑えて効果的な脂肪吸引が出来ます。

ボディジェット

カニューレの先から麻酔効果・止血効果のある薬剤の入ったジェット水流を出し、脂肪溶解液を脂肪細胞に当て、脂肪細胞をほかの組織から分離して脂肪を吸引する方法です。

ボディタイト

高周波の熱で脂肪を溶かしてカニューレで脂肪を吸引する方法です。

ウルトラゼット

韓国で開発された脂肪吸引法で、超音波の振動エネルギーで脂肪細胞を溶かす方法です。

シリンジ

注射器のシリンジを利用して脂肪を吸引する方法です。

エルコーニアレーザー

低出力のレーザーを皮膚の上から数分間照射し、脂肪細胞を柔らかくして吸引する方法です。

体外式超音波

サイズダウンしたい部位の外に超音波装置を押し付け、脂肪を柔らかくしてからカニューレを挿入し脂肪を吸引する方法です。

このように脂肪吸引にはさまざまな方法があります。どの治療法についても、担当医の技術や経験力が大きく影響してくるので、事前に施術内容をよく調べ、カウンセリングなどで不明点をしっかり解消するのがよいでしょう。なお、それぞれの脂肪吸引の料金相場については、『脂肪吸引の費用・料金はどのくらい?』を参考にしてください。

施術後の経過は?

吸引後の経過は、手術の種類や部位によって異なります。アフターケアの基本的な手順としては、内出血を防ぐため術後にスポンジ、コルセット、包帯などで圧迫し、感染症を防ぐ抗生物質や痛み止めを服用します。

術後2週間を過ぎ吸引部位が硬くなる拘縮期になりましたら、必要に応じてマッサージをします。施術部分が落ち着けば仕上がりとなります。

術後の回復期は、無理をしないことが一番大切です。睡眠をきちんと取り、栄養バランスのよい食事を心がけるなどして身体をいたわることで痛みも和らいでいくでしょう。もし、あまりにも強い痛みが続くようであれば、担当医に相談してください。

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