内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。
コラーゲンドリンクの肌への効果と知っておきたい経口摂取の知識
「コラーゲンをとっても効果がない説」が、いまくつがえされつつあるということを知っていますか?コラーゲンは本当に肌にいいのか、コラーゲンドリンクは本当に飲むだけでキレイになれるのか、ドクター監修のもと解説していきます。
「コラーゲン鍋を食べたら、翌朝お肌がツルツル」というキャッチフレーズがよく聞かれるなど、美肌効果をうたったコラーゲンブームが一時期ありました。その一方で、テレビやインターネット上では「意味がない」「プラシーボ効果だ」という声もありました。
しかし、研究や開発が進んできた昨今では、コラーゲンに関する常識が変わってきているようです。コラーゲンをドリンクやサプリで経口摂取することは、はたして意味があるのでしょうか。詳しく見ていきます。
コラーゲンの役割とは
私たちの身体を構成するタンパク質のなかでも、およそ3分の1を占めるのがコラーゲンです。細胞と細胞を結びつけ、身体の弾力やしなやかさを生み出すなどさまざまな働きをしています。とりわけコラーゲンが多く存在しているのが皮膚で、体内のコラーゲンの約40%が皮膚に存在しています。その他の約20%が骨や軟骨に、残りは内臓や血管など全身に広く存在しています。
皮膚のなかでもコラーゲンは真皮層に多く、真皮内に網目状のネットワークを作って肌のハリや弾力を生み出したり、水分を含んだヒアルロン酸を内部に抱えることで肌のうるおいを保つ効能を担っています。
コラーゲンはエラスチンやヒアルロン酸とともに線維芽細胞で生成されています。年齢とともに減少してしまう成分のため、食事や飲み物から効率よく摂取したいものです。
コラーゲンの経口摂取は有効?
皮膚や軟骨、骨を構成する物質として、なくてはならないコラーゲン。食品では主に動物性タンパク質に多く含まれ、手羽先や鶏軟骨、牛すじ、豚白モツなどが有名です。また、サケやマイワシ、ウナギ、エビやイカ、フカヒレなど、魚類からも取ることができます。
しかし、こうした食品ばかりをとっていれば安心というものではなりません。なぜならコラーゲンは消化吸収される前に体内でアミノ酸やペプチドといわれる、より分子量の小さな物質に分解されてしまうからです。そのアミノ酸やペプチドが、再び体内でコラーゲンに合成されるかどうかは定かではないとのことから、これまでの栄養学や医学では「コラーゲンをとっても効果がない」という結論に至っていました。
しかし、近年コラーゲンについての研究が進んできており、コラーゲンについて新しい事実が次々と出てきています。
コラーゲンにおける最新メカニズム
たとえば2009年、1日5gの魚鱗コラーゲンペプチドを4週間摂取するという試験がありましたが、30歳以上の被験者において角質水分量の上昇が見られました。
また、2014年には、1日5g、もしくは2.5gのコラーゲンペプチドを4週間摂取することで、45歳~65歳の被験者のシワ改善がみられました。
ただし、ここで使われているのは「コラーゲンペプチド」です。コラーゲンペプチドとは、肉、魚などの骨や皮に含まれるコラーゲンに加熱を加え、ゼラチン状に変化させたあと、さらに酵素分解によって小さくしたものです。
コラーゲンとコラーゲンぺプチドの違い
コラーゲンもコラーゲンペプチドも、構成するアミノ酸の組成はほぼ変わりません。では何が違うのかというと、分子量にあります。
分子量とは、分子を構成する原子をすべて合計したもの(=分子の大きさ)のことです。コラーゲンの場合、分子量は動物性のもので約30万、海洋性のもので約10万とされていますが、分子量をより小さくした、つまりペプチド化されたコラーゲンは動物由来のもので3000~1万、魚由来のものや、魚のウロコ由来のもので500~1万となっています。
コラーゲンペプチドは分子量が小さいため水に溶けやすく、身体への吸収効率も高くなっていることが特徴です。現在ドリンクなどに配合されているものの多くは、このコラーゲンペプチドであるようです。
また、コラーゲンが血中に吸収される時、そのほとんどはアミノ酸になってしまうといわれてきましたが、最近の研究では、コラーゲンペプチドの一部はペプチドのまま血中に吸収され、血流にのって体をめぐり、線維芽細胞の増殖を促進するなどして、弾力を保つ命令をだしているらしいことがわかってきています。
経口摂取で摂り入れたコラーゲンが、直接体内のコラーゲンになるわけではありませんが、細胞の活動を高めることで傷の回復や炎症の緩和、骨の健康など幅広い活躍を期待できそうです。
コラーゲンドリンクの活用法
効果的といわれるコラーゲンペプチドの目安摂取量は、骨や関節には1日10g(10,000mg)、肌には1日5g(5,000mg)といわれています。しかし、食品に含まれているコラーゲンペプチドはごくわずか。すべてを食事から摂取するのは難しい状況です。
そこで、コラーゲンペプチドを摂るには、サプリメントやコラーゲンドリンクがおすすめです。
ただし、コラーゲンペプチドが弾力を保てるのは1日程ですので、毎日コンスタントに補給するのがよいでしょう。といっても、過度な効果を期待することは禁物です。
また、多くのメーカーからさまざまなコラーゲンドリンクが登場しています。品質や吸収率などを追求しているもの、価格や味、飲みやすさなど、それぞれの商品の内容をじっくり吟味したうえでご自身に合うものを選びましょう。
まとめ
私たちの身体を構成するタンパク質であり、なかでも皮膚や真皮に多く存在しているコラーゲン。肌のハリや弾力を生み出し、うるおいをキープするなど美肌に欠かせない役割を担っています。
真皮の線維芽細胞で作られているコラーゲンですが、加齢とともに減少してしまうという特性もあります。上手に経口補給するには、コラーゲンを低分子化したコラーゲンペプチドが配合されたコラーゲンドリンクやサプリメントを活用するのがよいでしょう。
コラーゲンドリンクを選ぶポイントについては、次の『最大限の効果を得るには?コラーゲンドリンクの正しい選び方』もぜひ参考にしてください。
オススメ記事
- 関連するオススメ記事がありません。
スキンケア基礎講座
- スキンケア基礎講座
- アロマテラピー
- クレンジング
- サプリメントの基礎
- サプリメントを学ぶ
- スカルプケア
- スキンケアの基本
- ヘア・髪の知識
- ボディケア
- 妊娠・出産・産後の肌
- 心とスキンケア
- 更年期のスキンケア
- 産後の肌とスキンケア
- 美容・美肌
- 美容によいとされる植物
- 美容成分の基礎知識
- 美白・抗酸化
- 美肌をつくる化粧品の基本
- 美顔器を使ったスキンケア
- 肌と女性ホルモン
- 赤ちゃんのスキンケア
- 頭皮のケアについて
- メイク講座
- 悩み別講座
- アトピー性皮膚炎
- いぼ
- かゆみ・皮膚掻痒症
- シミ・そばかす
- シワ
- すそわきが
- その他の発疹・皮膚病
- たるみ・ほうれい線
- デリケートゾーン
- ニキビ・吹き出物
- ヘルペス
- ほくろ
- まつげのトラブル
- むくみ
- わきが
- 体臭
- 便秘・デトックス
- 傷・傷跡
- 冷え性
- 口内炎・口周辺のトラブル
- 多汗症
- 女性のお悩みボディケア
- 性病・性感染症
- 日焼け・紫外線対策
- 毛嚢炎
- 毛穴・角栓
- 水虫・皮膚真菌症(白癬)
- 汗・ニオイ
- 湿疹・皮膚炎
- 火傷(やけど)
- 生理痛・生理前の不調
- 白斑
- 目の周辺のトラブル
- 粉瘤(ふんりゅう)
- 糖質制限
- 美白・くすみ・目の下のくま
- 肉割れ
- 肌のハリ・ツヤ
- 脱毛・ムダ毛処理
- 花粉症
- 蕁麻疹(じんましん)
- 虫・害虫の皮膚トラブル
- 赤ら顔
- 靴擦れ
- 頭皮疾患・脱毛症
- 顔の傷
- 顔太り
- 用語集
- お肌&からだ・用語
- スキンケア・用語
- 化粧品・用語
- 美容成分・用語
- 男の美容講座
- お悩み&トラブル肌講座
- メンズスキンケア基礎講座
- 育毛
- 美容医療
- アンチエイジング
- くま・目の下のくま
- シミ(しみ)・肝斑
- しわ(注入治療)
- タトゥー(刺青)除去治療
- たるみ・ほうれい線治療
- ニキビ治療
- バスト・胸のお悩み
- ボトックスの治療
- わきが(ワキガ)のお悩み
- 二重手術
- 切らない脂肪吸引・部分痩せ治療
- 女性の増毛(植毛・ウィッグ)
- 脂肪吸引
- 赤ら顔・肌の赤み
- 鍼灸(しんきゅう)治療
- 肌タイプ別講座