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よく聞く「ナノ化粧品」ってどういうもの?
最近、「ナノテクノロジー」「ナノ化粧品」など、「ナノ」とつく言葉をよく聞きます。美容・化粧品業界でも「ナノ化」された商品が続々と登場しています。専門ドクター監修のもと、「ナノ化」の意味と「ナノ化粧品」ついて解説します。
近年、「ナノ」、「ナノテクノロジー」という言葉をよく耳にします。美容・化粧品業界でも、「ナノ化」された美容成分を配合した商品が発売され、注目されています。「ナノ」とは何を表し、「ナノ化」とはどのような状態のものなのか、解説します。
化粧品でよく見るナノ化とは
「ナノ」とは、「センチ」「ミリ」などと同じ数の単位の一つで、10億分の1を表しています。つまり、1nm(ナノメートル)は、10億分の1メートルです。どのくらいの大きさか想像がつきませんが、とても小さいことはわかります。
「ナノ化」とは、物体をとても小さくする技術のことです。なぜ、物体を小さくする必要があるのでしょうか。実は、人間の肌の細胞は、250ナノメートルより大きい物体を通すことができません。そのため、従来の分子が大きな化粧品では、有効成分が肌の表面にとどまってしまうことも多くありました。そこで、分子をナノ化し細かくすることによって、化粧品の有効成分を肌の奥まで行き渡らせることができるようになったのです。
「浸透する」というデメリットもある
各メーカーの技術開発も進み、現在さまざまな美容成分がナノ化され、商品化されています。その半面、これまで安全といわれていた物質でも、ナノ化によって粒子がとても小さくなることで体内に取り込まれやすくなり、体に悪影響を及ぼすことが懸念されています。近年では、ナノ化された美容成分が安全かどうかの調査が、世界的に行われています。
化粧品でよく見るナノ化の特徴
ナノ化されて微粒子となった美容成分は、細胞と細胞のすき間をすり抜けて、時間とともに肌の奥まで浸透していきます。有効成分が目的の場所へ届くことによって、効果が長時間続きます。ナノ化された美容成分を配合した化粧品は幅広く、化粧水、美容液、クリームなどスキンケア製品のほか、育毛剤や日焼け止めなどにも使われています。
ナノ化されている化粧品の成分
化粧品に使われている成分でナノ化されているものはたくさんありますが、中でもスキンケア商品に含まれる主な成分を紹介します。
- ヒアルロン酸(肌を保湿する)
- セラミド(肌のキメを整える)
- コラーゲン(肌のハリを保つ)
- コンドロイチン(みずみずしい肌を保つ)
- プラチナ(抗酸化)
- アスタキサンチン(肌にハリを与える)
- AMA(美白)
- リコピン(抗酸化)
ナノ化された美容成分は高い浸透力があるため、肌の内側から肌質を改善してくれる効果が期待できます。肌へスーッと染み渡る感覚を試してみてはいかがでしょうか。
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