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洗濯洗剤が赤ちゃんの肌トラブルの原因に?
洗濯洗剤に入っている成分が衣類に残ったままでいると、赤ちゃんの肌がかぶれたり湿疹ができたりすることがあります。そのため、赤ちゃんのための正しい洗濯洗剤の選び方や洗濯方法について、ドクター監修のもと解説します。
赤ちゃんにとって、肌は清潔に保つ、というのがスキンケアの根幹になります。赤ちゃんの場合、大人と比べて2~3倍もの汗をかきますし、新陳代謝が活発ですので汗や皮脂の混じった垢で汚れやすい状態にあります。そのため何度も衣類を替える必要が出てくることも多いでしょう。
入浴の際に、皮脂の汚れをしっかり落としてあげていても、かぶれたり湿疹ができたりすることもあります。肌トラブルが生じる場合には、洗濯洗剤が原因の可能性も考えられますので、ここでは赤ちゃん向けの洗剤や洗濯方法について解説していきます。
配合成分による影響とは
配合成分とは、一般的な洗濯洗剤に含まれている合成界面活性剤や蛍光増白剤、香料や着色料などのことを指します。合成界面活性剤は石油由来の成分で、付着した汚れや油分を落とす作用があり刺激性が強いものですし、蛍光増白剤は見た目の白さを増して真っ白に洗い上げる効果があることで知られています。
配合成分に触れたとしても、ほとんどの大人にとって敏感肌でなければ気にならないほどですが、赤ちゃんの肌はとっても繊細です。皮膚が薄くてバリア機能が十分ではありません。バリア機能とは、角層に含まれる保湿成分が肌にうるおいを保つことで外部刺激から肌を守ってくれる機能のことです。
乾燥しやすいうえに外からの刺激に弱い状態ですので、衣類やシーツなどに配合成分の影響が残っていると、肌トラブルにつながる場合があります。
赤ちゃんの衣類を洗濯する際は、なるべくこれらの配合成分が含まれていない洗剤を使うようにしましょう。また、赤ちゃん用の洗剤という蛍光増白剤や着色料などが無添加のものや洗浄成分が純石けんのものなどが市販されています。赤ちゃんの肌の具合と汚れ落ちの状態を見ながら選ぶといいでしょう。
赤ちゃんの肌を守るための洗濯方法
洗剤に関してだけでなく、洗濯方法についても考慮すべき点があります。具体的におすすめの洗濯の仕方がありますので、見ていきましょう。
赤ちゃんのものと大人のものを分けて洗う
大人の洗濯物には、靴下や泥汚れなど汚れの付着が激しいものもありますので、洗剤を多めにして洗う場合があります。すると洗剤が衣類に残ることも考えられます。また、大人のものと一緒に洗うと汚れが赤ちゃんの洗濯物についてしまう可能性もありますので、分けて洗った方が無難でしょう。
洗剤の量は正しく計って入れる
洗剤が多すぎて溶け残ってしまうことがあり、それが肌トラブルの原因になる可能性があります。適量を確認して使うようにしましょう。
柔軟剤は信頼できるものを使う
柔軟剤を使わないで洗濯すると、衣類がゴワゴワして肌にダメージを与えてしまうことがあります。洗剤と同様、衣類に残りにくいものを選ぶようにしましょう。柔軟剤にも赤ちゃん用のものが市販されていますので、こちらを使ってもよいでしょう。洗濯洗剤も柔軟剤もよくすすぐことが大切です。
母親の衣類の選び方
母親の衣類も赤ちゃんの肌が頻繁に触れるものですので、赤ちゃんの肌にも影響を与える可能性があります。そのため、母親の衣類もできるだけ赤ちゃんの洗濯物と同様にして洗ったほうがいいでしょう。
その他の肌トラブルの予防対策
花粉がたくさん飛ぶような時期やPM2.5などの数値が上昇しているような日は、洗濯物を外で干すのを止めた方が安心でしょう。また、エアコンで洗濯物を乾かすと、エアコン掃除ができていない場合には菌が付着してしまったり、生乾きの状態が長時間続くと雑菌やカビが繁殖したりします。このような事態を防ぐために乾燥機を使って乾かすという方法もあります。
身につける肌着は通気性がよく、肌にやさしいガーゼ地のものがおすすめです。服のタグは着る前にはずしてあげると肌に余分な刺激を与えずに済みます。また、赤ちゃんは汗をかきやすいうえに新陳代謝がさかんですので、こまめに着替えをさせて、常に清潔を保つようにしてあげましょう。
活発に動くようになってくるとあせもができやすくなったり、おむつかぶれも起こりやすくなったりします。できるだけまめにおむつが汚れていないか確認して早めに交換し、お尻を清潔に保ってあげましょう。服装は大人よりも1枚少なめに着させるなど薄着を心がけたほうがいいでしょう。
生後4か月を過ぎたあたりから皮脂の分泌が減りますので、大変乾燥しやすくなります。入浴後の保湿ケアはもちろんのこと、食べこぼしなどで口のまわりを繰り返し拭いて荒れてしまったら、ワセリンで保湿しましょう。ワセリンは赤ちゃんが舐めても問題なく、そのうえ表面をカバーしてくれるので刺激から守ってくれます。
他にも、外部刺激には大変弱いので、外出時には紫外線対策を忘れずに、帽子をかぶらせたり乳児用の日焼け止めを塗ったりして予防しましょう。
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