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口唇ヘルペスを治療する市販薬と再発させない対処法
口唇ヘルペスの治療薬には市販薬もあります。市販薬は、効果的な使い方をすれば口唇ヘルペスの症状を抑えるのに役立ちます。ここでは、口唇ヘルペスの市販薬の種類や効果的な使い方についてドクター監修による記事で説明していきます。
口唇ヘルペスの薬は医師が処方するものだけではなく、市販薬もあります、市販薬も適切な使い方をすれば症状を抑えるのに役立ってくれます。ここでは、口唇ヘルペスの市販薬の種類のほか、使い方と使用上の注意について見てみましょう。
口唇ヘルペス(単純ヘルペスウイルス1型)とは
口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルス1型による感染症です。唇の水ぶくれなどの症状が主であり、破れるとウイルスがまきちらされます。一度治ってもウイルスは神経細胞に潜伏しているため、再発しやすい状態です。免疫力が弱っていると再発のおそれがあります。
口唇ヘルペスの症状
口唇ヘルペスの症状は段階を経て進行していきます。初期症状から順をおって説明していきます。
唇がぴりぴりする違和感がある
最初はぴりぴりとした違和感があります。じりじりやぴりぴりなど人によって感じ方はさまざまです。この違和感があるころに、内部でヘルペスウイルスが増殖しています。
患部が赤く腫れる
違和感が生じて半日ほど経つと、患部が赤く腫れます。このころにはウイルスが増殖しきっており痛みを感じることもあります。
水ぶくれができる
発症して1~3日ほど経つと、腫れた患部の上に水ぶくれが生じます。水ぶくれの内包物はヘルペスウイルスを多く含んでおり、破裂すると感染が広がるおそれがあります。また、他人にうつしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
かさぶたができる
水ぶくれがおさまるとその部分はかさぶたになります。その後かさぶたが乾燥し、回復にむかいます。
口唇ヘルペスの市販薬(軟膏)の種類
口唇ヘルペスの市販薬にはさまざまな種類がありますが、その種類や効果などを見てみましょう。
市販薬は塗り薬のみ
市販薬として売られている口唇ヘルペス用の薬は、再発した人向けの外用薬のみです。昔は口唇ヘルペス用の薬は医師が処方しないと手に入れることはできませんでした。しかし、数年前から外用薬のみ第一医薬品として市販されるようになりました。
市販薬の効果とは
口唇ヘルペス用の市販薬はウイルスの増殖を抑えることができます。有効成分として「アシクロビル」が含まれており、直接ヘルペスウイルスの遺伝子にはたらきかけます。
飲み薬は病院で処方してもらう
口唇ヘルペス用の薬の中でも内服薬は市販されていません。自己判断で服薬すると危険なため、医師に処方してもらうようにしましょう。
口唇ヘルペスの市販薬の使い方
口唇ヘルペスの市販薬の使用方法は以下になります。
患部に直接塗布する
市販薬は外用薬なので軟膏かクリームタイプです。患部に直接塗布してください。
再発しかけたらすぐに塗布する
口唇ヘルペスは再発しやすい病気です。しかし、薬でコントロールすれば症状を抑えることができ、市販薬でも可能です。口唇にびりびりとした違和感があったらすぐに使用してください。違和感があるときはヘルペスウイルスが活発に増殖している証拠なので、市販薬を使うと効果的です。
塗る回数
塗布の回数は1日3~5回程度です。食事の後や就寝前など自分のライフスタイルに合わせて塗れば大丈夫です。
使用する期間
使い始めてから10日間ほどが目安です。かさぶたができてじゅくじゅくした感じがなくなれば使用をやめてよいでしょう。
口唇ヘルペスを再発させない市販薬での対処法
市販薬を使ううえで注意すべき点があります。使用する前は以下の注意点をよく確認しましょう。
初めての人は使用できない
市販されている口唇ヘルペス用の薬は再発した人にむけて作られています。そのため、初めてかかった人は使用することができません。初めて口唇ヘルペスにかかった場合は症状が重くなりがちで、どのような薬が体質的に合っているのかわかりません。最初は医師が処方した薬を服用するようにしましょう。
市販薬で効かないときは病院へ
市販薬は口唇ヘルペスの症状が出る前に使うと症状を抑えることができますが、タイミングが遅いと効果が少ないことがあります。市販薬を使っても症状がおさまらないときは、内科や皮膚科などの専門機関を受診しましょう。
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