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角栓ができる原因とは?鼻の毛穴の角質や汚れを除去する方法
角栓が鼻などの毛穴に詰まると目立って汚く見えるため、気になりますね。角栓をセルフケアで取り去ることはできないのでしょうか。角栓ができる原因や、角栓を除去するためのケア方法、間違ったケア方法をドクター監修の記事でチェックしましょう。
鼻を中心に見られる、毛穴に詰まった角栓。この角栓は、なぜできるのでしょうか。また、どうしたら自分で除去することができるのでしょうか。
ここでは、角栓がどのようなものからできているか、角栓のできる原因をおさえながら、角栓を除去するためのセルフケアを解説しています。また、セルフケアでは角栓が改善しない場合に病院を頼るべきか、再び角栓ができないように予防するにはどうしたらいいかについてもしっかりチェックしましょう。
鼻の毛穴に詰まった角栓や黒ずみの正体
肌もほかの器官と同じく新陳代謝を繰り返しています。肌の古い細胞は表層に押し上げられ角質となります。さらに時間が経過すると、この角質は垢となってはがれ落ちます。この肌の新陳代謝はターンオーバーと呼ばれ、約4週間で1サイクルが理想的な早さといわれています。
しかし、ホルモンバランスが崩れるなど体調が思わしくない場合にターンオーバーの周期が乱れ、本来はがれ落ちるべき古い角質が、皮脂と混ざり合って毛穴などに残ることがあります。この皮脂と古い角質が混ざり合って毛穴に詰まったものが、角栓と呼ばれるものの正体です。
たまに、角栓の主な成分を皮脂と勘違いし、蒸した熱いタオルなどで溶かして除去しようとする人がいますが、これは無駄であるばかりか肌を傷めてしまう可能性があるのでやめた方がよいでしょう。角栓の主成分はタンパク質(角質)と考えられています。
毛穴の詰まり(角栓)が生じる理由
毛穴に詰まった角栓の正体は、皮脂と古い角質が混ざり合ったものと前述しました。つまり、角栓ができる原因として、以下があげられます。
- 古い角質の蓄積
- 皮脂の過剰分泌
皮脂や角質汚れが溜まりやすい状況になると、角栓も詰まりやすいと言えるのです。では、角質や皮脂が溜まりやすくなる理由として、どのようなことがあげられるのでしょうか。
間違ったスキンケアを行っている
肌のお手入れを行ううえで基本となるのが、毎日のスキンケアです。この毎日のスキンケアを間違った方法で行っていると、角質や皮脂汚れをしっかり取り去ることができず、汚れの蓄積しやすい環境になります。その結果、角栓ができやすくなるのです。
間違ったスキンケアとして、このようなことがあげられます。
- 毛穴シートパックや指で角栓を押し出すといった肌を傷つけるケア
- 必要以上に頻繁に行うピーリング
- 洗浄力の強いオイルクレンジングを必要以上に使うこと
- オイルクレンジングをしっかり乳化させないこと
肌を傷つけるケアは、雑菌が入って炎症を起こしたり、毛穴の状態を悪化させたりする一因になります。また、ピーリングは必要以上に行うと肌のターンオーバーの周期を乱し、敏感肌を引き起こす原因にもなるため、気をつけたいケア方法です。
オイルクレンジングは非常に洗浄力が強いため、使い方を間違うと肌の乾燥を招き、皮脂の分泌を過剰にする原因になる可能性があります。
保湿が不十分だと皮脂の過剰分泌につながる
角栓の原因の1つである皮脂の過剰分泌には、肌の乾燥が関係している可能性が考えられます。
皮脂には、肌表面から水分が蒸発するのを防ぐ役割があります。そのため、肌の水分が不足して乾燥すると、それ以上水分が蒸発するのを防ぐため、皮脂の分泌が活発になるのです。このことから、十分な保湿ケアが行われていないと肌の乾燥につながり、そこから皮脂の過剰分泌を招く可能性があります。
なお、皮脂は肌の一番表面にある「角層」と比べると水分を保持する力が強くありません。そのため、肌の乾燥から、見た目では皮脂が多く肌の内側は乾燥しているインナードライの状態になってしまう場合もあります。
古い角質や皮脂汚れがたまる
古い角質や皮脂汚れをしっかり落としきれず、肌表面にたまることも角栓の原因となります。
しっかり洗ったつもりでも、皮脂汚れや古い角質、メイク汚れなどがすべて取れていない場合があります。このような汚れが蓄積し、混ざり合うことで毛穴に角栓が詰まっていくのです。
ここまで、角栓が詰まる原因となることについて解説してきました。
このようにしてできた角栓を、できればセルフケアで取り去りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
次は、角栓を取り去るためのセルフケア方法について解説しましょう。
角栓除去に役立つセルフケア
すでにできてしまった角栓を除去するためには、角栓が取れやすくなるように肌を柔らかくすることが大切です。それと並行して、角栓の除去に効果的とされる洗顔料や化粧品をうまく使って穏やかに角栓を除去していきます。以下にそれぞれについて解説します。
肌を柔らかくするエクササイズ
肌が柔軟性を失って毛穴周辺が硬くなってしまうと、できてしまった角栓は簡単には取り除くことができないといわれています。少しでも肌を柔らかくするためには、以下のようなエクササイズが効果的だとされています。
このエクササイズは、両手を使っておこないます。
- 中指と薬指を小鼻に添えて鼻を挟み込む
- ゆっくりと鼻を左右に動かす
- ゆっくりと鼻を上下に動かす
- ゆっくりと鼻を回すように動かす
- 小鼻をつまんだまま、ゆっくりと軽く押し出す
このような運動を週に2~3回行うことによって鼻周辺の肌が柔軟になり、角栓も除去しやすくなると考えられます。
角質除去に効果を期待できる洗顔料や化粧品
角栓を取り去るのに役立つセルフケアとして、角質除去効果を期待できる洗顔料や化粧品を使ったスキンケアがあげられます。
洗顔料としては、角栓を分解する作用があるといわれる酵素洗顔料が効果的といわれています。また、刺激が強いメンソールなどは避けた方がよいといわれています。しかし、酵素洗顔料を使う場合でも、使用は週に2~3回程度にとどめ、できるだけ肌に負担がかからないようにすることが重要です。
化粧品は、ピーリング化粧品を使用するとよいでしょう。ピーリング化粧品は、古い角質を分解する効果が期待できます。ただし、ピーリング化粧品も肌への負担軽減を考えて月に1、2回程度に限定して使用するのがコツです。適切に使うことで肌が柔軟になり、ターンオーバーも安定化して、角栓の除去が容易になることが期待できると考えられます。
正しい洗顔方法を実践する
古い角質や皮脂をオフし、角栓除去につなげるには、正しい方法で洗顔をすることが大切です。
正しい洗顔方法とは、以下のとおりです。
- 手を洗ってきれいにする
- 洗顔料をたっぷりと泡立てる
- 皮脂の多いTゾーンに泡を乗せ、泡を転がすようにやさしく洗う
- あごや頬も泡でやさしく洗う
- 人肌くらいのぬるま湯で洗顔料をすすぐ(20回以上を目安に)
- 清潔なタオルでやさしく押さえるように水分を取り去る
- すぐに保湿ケアを行う
洗顔料を泡立てるときは、たっぷりときめ細かな泡を作ることが大切です。泡立てネットや洗顔料の泡立て器などを使ってもよいでしょう。その泡を使って顔を洗うときは、肌をできるだけこすらないことと同時に、時間をかけないことも大切です。30秒から40秒を目標に、洗顔料をすすぐステップに入りましょう。
綿棒とオイルで角栓を取る
洗顔料や化粧品で角質除去を心がけるケア方法を先に解説しましたが、ネット上ではオリーブオイルやベビーオイルといったオイルと綿棒を使って角栓を取る方法も話題になったようです。
ネットで紹介された「綿棒とオイルだけで毛穴の角栓を取る方法」は、洗顔・保湿後にオイルをたっぷりとしみ込ませた綿棒でマッサージをするというもの。しかし、角栓は前述したように、皮脂と角質汚れなどのタンパク質が混ざり合ったものです。タンパク質はオイルをなじませても取り去ることは難しいでしょう。
セルフケアで角栓が取れない時は美容皮膚科で毛穴治療
以上で解説したようなセルフケアを続けても角栓が取れない場合は、専門家の力を借りることも考えることをおすすめします。専門クリニックでは、肌質からその人に合ったケア方法のレクチャーや治療を行ってくれるでしょう。
角栓の除去を希望して病院を受診する場合、美容皮膚科を選ぶとよいでしょう。一般的な皮膚科は病気の治療をメインとしているため、病気ではない角栓の治療に関しては、美容皮膚科よりも治療の選択肢が狭くなる場合があるためです。
美容皮膚科では、角栓の除去のために以下のような治療を行います。
- ケミカルピーリング
- イオン導入
- レーザー治療
ケミカルピーリングは、市販のピーリング剤とは違い、患者の肌質などにあわせてピーリング剤を調製して行うピーリングです。また、イオン導入は肌の健康に効果を期待できる成分を肌に浸透させる治療です。また、レーザー治療は毛穴の引き締め効果や肌質の改善を期待できるものです。
角栓の治療と言っても、さまざまな治療法があります。そのため、セルフケアだけでは改善が難しい場合には、美容皮膚科で相談してみるのもよいでしょう。
角質が詰まるのを予防するには
角栓が生成される直接的な原因は、肌表面に残る不要な角質とされています。ですから、角栓の予防のためには不要な角質を除去し、再び不要な角質が作り出されないようにすることだといわれています。以下にそれぞれについて解説します。
不要な角質の除去方法
タンパク質である角質は、脂汚れの除去を目的としたクレンジング剤などではうまく除去できないとされています。そこで、不要な角質を除去するためには、タンパク質を取り除くのに効果的とされる酵素洗顔料やピーリング洗顔料を使うことになります。その際には、あくまでもやさしく穏やかに角質を落としていくのがポイントになります。乱暴に扱うとターンオーバーが乱されて、余計に不要な角質が生成されることになり、ひいては角栓の生成にもつながるので、手荒いマッサージなどは避ける必要があります。
角質生成の原因を取り除く方法
不要な角質を生成させないためのカギとなるのは、ターンオーバーを乱さないことです。ターンオーバーが乱されると、本来、垢となって落とされるはずの不要な角質が残留する原因になります。ターンオーバーを安定化するためには、バランスのとれた食事や十分な睡眠を心がけるなど、生活習慣を改善することが大切だと考えられます。
まとめ
鼻をはじめとしたTゾーンに多く見られる角栓の正体は、古い角質と皮脂の混ざったものです。角栓ができやすくなる理由として、以下の3つを解説しました。
- 間違ったスキンケア
- 肌の保湿不足による皮脂の過剰分泌
- 古い角質や皮脂の落とし残し
このような理由からできた角栓は、セルフケアでもある程度除去できる可能性があります。まずは正しい洗顔方法を身につけ、プラスアルファで角栓を分解する酵素洗顔料や、古い角質を除去するピーリング化粧品を使用するとよいでしょう。ただし、酵素洗顔やピーリングは行いすぎると肌への負担がかかりすぎるため、使用頻度を守って行いましょう。
また、セルフケアでは除去できない角栓は、専門家である美容皮膚科で相談するのも1つの選択肢です。専門家の視点から肌質や悩みを見て、効果的な治療を期待できるでしょう。
できてしまった角栓のケアができたら、角栓を予防するケアへ切り替えていきましょう。ターンオーバーを正常に保つ生活習慣を心がけ、定期的に古い角質を除去するケアもとり入れてみてください。角栓の目立たない美しい肌を目指しましょう。
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