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とびひの治療薬|症状と皮膚科でのケアについて

更新日:2018.04.26
公開日:2017.03.31
ドクター画像
この記事の監修者
銀座禅クリニック 院長 コッツフォード 良枝

とびひは、掻いたりするとどんどん広がってしまうため、早期に治療を開始する必要があります。早めに病院を受診し、適切な治療を受けましょう。ここでは、とびひの治療薬や検査についてドクター監修の記事で解説します。

とびひには、2つの種類があり、それぞれ原因となる菌が異なります。まずは、とびひの種類を調べるために医療機関を受診しましょう。ここでは、とびひの検査や治療薬について解説します。

皮膚科で行うとびひ(伝染性膿痂疹)の検査

とびひは皮膚症状から診断がしやすい病気ではありますが、他の病気の可能性が否定できないときは、水疱や膿胞に含まれる液体を採取して培養し、原因となる菌を突き止める検査を行うことがあります。

この検査は、水疱性膿痂疹と痂皮性膿痂疹のどちらでも行うことがあります。痂皮性膿痂疹の場合、発熱などの症状が現れているのであれば、炎症反応を調べるために血液検査を行うことがあります。また、合併症として腎臓の機能が低下する場合があるので、尿検査を検討します。

病院で処方されるとびひの治療薬

水疱性膿痂疹に対しては、細菌を殺す効果のある抗生物質(抗菌薬)の軟膏を外用し、抗生物質の内服も併用する場合もあります。また、シャワーなどで皮膚の清潔と乾燥を保ちます。かさぶたができるまでは、バスタオルなどを家族と共用しないよう注意が必要です。

痂皮性膿痂疹に対しては、原因菌のレンサ球菌に対して効果が期待できる抗生物質を内服します。症状が重度の場合は点滴で全身投与を行います。また、レンサ球菌に対して有効とされる成分が含まれた外用薬を使用します。とびひの症状が改善しても、少なくとも10日は抗菌薬を内服し続けます。糸球体腎炎を合併する可能性があるため、尿検査を行うことがあります。

とびひの薬(軟膏・抗生物質など)が効かない場合

医師の指示に従って薬を内服、外用していても、とびひが一向に治らなかったり悪化したりすることがあります。この場合は、MRSAによる感染が原因でとびひになっていると考えられます。MRSAはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌といい、さまざまな抗生物質に対して耐性を持つ菌です。通常の黄色ブドウ球菌と同じく、皮膚に常在しています。また、陰部やのど、鼻の入口など湿気がある部位に付着しやすいとされています。

ただし感染力は弱いため、菌が付着してもすぐにとびひなどにかかるわけではありません。また、数は少ないもののMRSAに対して効果が期待できる抗生物質もあります。

とびひの悪化を防ぐケア方法

とびひの悪化を防ぐために、身体や手を清潔に保つことが大切です。爪で患部を掻き壊してしまうおそれがあるので、爪は短く切っておきましょう。また、水疱や膿胞が現れているうちは、湯船にはつからずシャワーで済ませることをおすすめします。入浴時には、身体をたっぷりの泡でやさしく洗いましょう。抗生物質の外用剤を塗ったら、ガーゼなどで患部を覆いましょう。絆創膏は通気性が悪いのでおすすめできません。

タオルや寝具も家族と共有しないようにしましょう。

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