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肉割れ(妊娠線・ストレッチマーク)の原因と治療方法

更新日:2017.12.19
公開日:2016.09.23
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

妊娠線やストレッチマークともいわれる肉割れの正しい病名は、皮膚伸展線条または線状皮膚萎縮症といいます。肉割れの具体的な症状や原因、治療方法、日常のケア方法について、ドクター監修の記事で説明します。

身体のあちこちにできた線が、肉割れかもしれないと心配になった経験はありませんか。また、病院で肉割れと言われて心配になった方もいるかもしれません。どのような症状が肉割れなのか、原因は何なのか、これらをドクター監修の記事で詳しく解説していきます。

肉割れの症状と出やすい場所

肉割れの症状は、皮膚の割れ目にそってデコボコとした線状のシワになったり、皮膚の色が淡紅色から灰色になったりします。このような皮膚の色は、症状がではじめたときは淡紅色をしており、時間が経過すると灰色になります。

症状が出やすい場所は、出産後のお腹や胸です。思春期の年齢の方では、おしりや太ももの上側、ひざの裏や胸があげられます。出産後にできるお腹や胸の症状は、妊娠線とよばれます。妊娠線は妊婦の90%以上に認められ、妊娠6か月を過ぎた頃から症状が出てきます。

しかしながら、肉割れは多くの場合は、時間がたてば少しずつ薄れていくため、積極的な治療は必要ありません。美容面を含め見た目などで気になる場合は、皮膚科を受診することで治療により目立ちづらくすることができるかもしれません。

肉割れの原因

肉割れの原因は、糖質コルチコイドという物質が増えたために、線維芽細胞の働きがおさえられ、コラーゲンが作られづらくなり、皮膚が再生する力が落ちることで生じると考えられています。

糖質コルチコイドが増える要因は、糖尿病の方がステロイド治療を受けること、重度の感染症にかかること、クッシング症候群などがあげられます。特に妊娠中や思春期の方の場合、糖質コルチコイドが増えるため肉割れができやすいと考えられています。

また、肥満の方や普段運動をされない方がいきなり激しい運動をすることも原因の1つとされています。これは、太ることにより脂肪で皮膚が無理矢理ひっぱられたり、激しい運動により無理矢理皮膚がひっぱられたりすることで、結合組織とよばれる皮膚の組織が壊れるためだとされています。

詳しくは『肉割れはホルモンが原因?肉割れを起こすメカニズム』をご覧ください。

肉割れを消す治療法はあるの?

残念ながら、肉割れに対する有効な治療法は確立されていません。時間がたつことにより、症状が目立たなくなりますが、完全に消えることはありません。医療用レーザーによる治療を行うことで、症状を目立たなくすることが期待できますが個人差があります。

民間療法として妊娠線に対するマッサージやクリームといった美容化粧品が発売されており、使用することで症状を目立たせないようにできるかもしれません。しかし、長期にわたり使用を続ける必要があり、また完全に消し去ったり、必ず目立たなくなるわけではないので、過度な期待は禁物です。

詳しくは『肉割れを消すために有効な方法とは』をご覧ください。

肉割れを予防する日常のケア方法

肉割れを予防するためには、皮膚の組織が壊れないようにすることが大切です。乾燥により皮膚はもろくなるため、日頃から保湿を心がけ、皮膚の柔軟性を保ちましょう。また、急激な運動は皮膚の組織を壊す可能性があります。ゆったりとしたストレッチからはじめ、少しずつ運動量を増やすようにしましょう。そして乱れた食生活や生活習慣はホルモンバランスを崩しやすく、急激な体重増加を起こしがちです。バランスの取れた食事を心がけ、急激な体重増加に気をつけましょう。

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