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頭皮によいとされるピロミジロールの効果とは

更新日:2017.02.25
公開日:2016.07.26
ドクター画像
この記事の監修者
銀座禅クリニック 院長 コッツフォード 良枝

「ピロミジロール」は、男性型脱毛症(AGA)の治療を行っている企業が開発し、発毛効果があると期待されている新成分です。ここでは、ドクター監修の記事でピロミジロールの具体的な効果をご紹介していきます。

今、スカルプシャンプーに配合される新成分として、「ピロミジロール」に注目が集まっています。どのような効果がある成分なのかを見ていきましょう。

ピロミジロールとは

「ピロミジロール」は、男性型脱毛症(AGA)の治療を行っている株式会社ヘアジニアス・ラボラトリーズが、化粧品の開発・製造を行っている株式会社プロテックス・ジャパンと協力して開発した化粧品原料のことです。ピロミジロールは、主成分である「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」と、そのほか「サッカロミセス溶解質エキス」「キハダ樹皮エキス」「水溶性コラーゲン」「加水分解コラーゲン」の有用成分を含む5つの成分で調合され、毛髪と頭皮を同時にケアできる新成分として知られています。

ピロミジロールの成分について

ピロミジロールは、ピロリジニルジアミノピリミジンオキシドという育毛効果が期待されている成分でシャンプーや化粧品にも使われています。

ピロリジニルジアミノピリミジンオキシドとは

ピロミジロールに調合されている5つの成分のうち、主成分となるのは、「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」です。

現在日本で、医薬品として、発毛効果がはっきりと認められている薬効成分は、頭皮につけるタイプでは「ミノキシジル」のみです。ミノキシジルは、もともと血管を拡張して血圧を下げる薬に利用されていた成分ですが、服用している患者に発毛効果が認められたことで、外用発毛剤にも用いられるようになりました。

ミノキシジルは、その血管拡張作用で頭皮の血行促進し、「毛乳頭(髪の深部にあり、毛細血管から酸素や栄養を受け取る組織)」に、栄養や酸素を届きやすくする効果があるといわれています。また、髪の毛のもとになる「毛母細胞」に直接働きかけ、その細胞分裂を活性化することで、髪の成長を早めるともいわれています。

ミノキシジルに関しては、『発毛有効成分であるミノキシジルとは』で詳しく解説してますので、ご覧ください。

ピロリジニルジアミノピリミジンオキシドというのは、このミノキシジルの分子の一部を別の分子に置き換えた「ミノキシジル誘導体」からつくられる新成分です。

ピロミジロールの効果は?

ピロミジロールの主成分であるピロリジニルジアミノピリミジンオキシドは、ミノキシジルと同様に血管の拡張作用があるといわれています。そのため、ピロミジロールは、頭皮の血行を促進し毛髪に必要な栄養を毛根に届け、育毛効果が期待されています。

ピロミジロールの使い方

ピロミジロールは育毛成分であるため、シャンプーや化粧品に使われていますが、どのように使えばよいのでしょうか。基本的には育毛効果のある他のシャンプーと同じです。

  1. お湯だけで丁寧に頭皮と髪を下洗いする ※ぬるめのお湯で洗いましょう
  2. シャンプーをつけて頭皮をマッサージする ※指の腹で力を入れずに揉みましょう
  3. 髪と頭皮をすすぐ ※いつもより1分長く意識してすすぐ

なお、ミノキシジルは、発毛効果が実証されている成分ですが、頭皮にかゆみ、かぶれ、湿疹などの症状が現れたり、降圧剤として開発された成分のため、低血圧の原因になったりするなど、副作用が現れる可能性があることが難点でした。

しかし、ピロミジロールの場合は、ミノキシジルの発毛効果をそのまま残しつつ、これまで特に目立った副作用の報告がないとされています。

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