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パーマの種類とは。髪型・ヘアスタイルのアレンジ法

更新日:2018.03.02
公開日:2016.07.27
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この記事の監修者
モードケイズ FCオーナー パーマ教育部 部長 中村猛

ヘアスタイルを変えたいときに便利なパーマですが、どのようなメカニズムで髪の形を変えているのでしょうか。ここでは、美容師監修のもと、パーマのメカニズムやパーマの種類、髪に与える影響、パーマを長持ちさせるコツなどを解説します。

ヘアスタイルを変えるひとつの方法としてパーマがあります。ヘアアイロンなどでのアレンジと違い、一定期間カールやストレートが保てるパーマは大変便利ですが、どのようにして髪の形を保っているのでしょうか。パーマのメカニズムを始め、パーマの基礎知識をお伝えします。

パーマとはなに?

パーマとは、パーマ剤を用いて髪の毛にウェーブをもたせて保つ、あるいはくせ毛や縮毛を伸ばして保つために行う施術です。パーマ剤はその効果により、大きくパーマネントウェーブ剤と縮毛矯正剤に分けることができます。

パーマの特徴

毛髪の主成分となっているケラチンタンパク質は、多くのアミノ酸が結合したポリペプチドを主鎖としています。このアミノ酸は隣同士を結び繋げる「側鎖結合」と呼ばれる結合で結ばれており、側鎖結合には主に「水素結合」「イオン結合」「シスチン結合」の3つがあります。このうちの「シスチン結合」を1度切り離し、再度結び付けることでパーマがかかります。

パーマ剤には1剤と2剤があり、まず1剤でシスチン結合が切断されます。シスチン結合を切断された髪は、巻いたり伸ばしたりすることで形状が変化します。そして、シスチン結合を再結合する働きのある2剤を使い、ウェーブやストレートの状態を固定するという仕組みになっています。

美容室で施術できるパーマの種類

パーマには、いわゆる一般的なパーマといわれる、薬剤を使って常温でかける「コールドパーマ」や、専用の機械と熱を利用して強めの薬剤でかける「デジタルパーマ」、ストレートアイロンを使って髪をまっすぐにする「縮毛矯正」などのさまざまな種類があります。これらを目的や髪質によって選択します。

コールドパーマ

ロッドの種類が豊富にそろっているので、幅広いウェーブをデザインすることができます。薬剤しか使わないので髪へのダメージが比較的少ないのも嬉しいところです。熱を使わないためやけどをする心配もなく、髪の根元からしっかりとカールやウェーブをつけることが可能です。また、熱を加えるホット系のパーマ(デジタルパーマなど)に比べて短時間で仕上がり、価格もホット系パーマより安く設定されていることが多いです。

デジタルパーマ

一般的な熱を加えないパーマは髪が濡れているときにウェーブが強く出る傾向がありますが、デジタルパーマは髪が乾いているときにウェーブがくっきり出ます。そのため、ドライヤーで乾かすだけでウェーブができ、毎日のスタイリングが比較的ラクになります。また、ウェーブが長持ちするのも特徴です。

縮毛矯正

縮毛矯正は強いクセのある髪をまっすぐに伸ばすことができる施術です。ストレートパーマよりも髪を矯正する力に優れているので、頑固なクセ毛に悩んでいる人におすすめです。湿気の多い時期に髪がまとまらなくて困っている、あるいはストレートパーマやヘアアイロンではクセをきれいに伸ばすことができない、といった悩みのある人は縮毛矯正がおすすめです。

ストレートパーマ

軽いクセだけでなく、パーマがとれかかっている状態や伸ばしかけの髪をきれいにまっすぐにすることができます。部分的にかけることもできるので、根元はストレートパーマでボリュームを抑えて毛先をカールさせるというアレンジも楽しむことも可能です。縮毛矯正に比べて髪へのダメージが少ないのもうれしい点と言えるでしょう。

ポイントパーマ

全体的にパーマをかけるのではなく、前髪や毛先、トップだけなどピンポイントでかけるパーマです。必要な部分にだけパーマをかけるため、髪の傷みを最小限に抑えながら手軽にイメージチェンジすることができます。うねりやクセなどヘアスタイリングの際気になる部分にポイントパーマをかけることで、スタイリングやお手入れもラクにすることもできます。一部分のみのパーマのため、施術時間も短くほかのパーマに比べてリーズナブルなのも特徴です。

パーマによる髪への影響

髪の表面は、外の刺激から髪の内部を守るキューティクルが覆っていますが、パーマをかける際に使用するパーマ剤の1剤は、このキューティクルをはがしてシスチン結合を切断します。薬剤が髪の内部まで浸透するため、髪の奥までダメージを与えてしまいます。パーマによる髪のダメージは髪質や量によって異なります。髪が細くて少ない人のほうがパーマのダメージを受けやすいと考えてください。

パーマで頭皮に負担をかけないために

カラーリングやパーマは身だしなみのひとつです。髪型を変えるだけで気分もがらりと変わるので、女性にとっては欠かせないものです。とはいえ、やりすぎは禁物です。パーマやカラーリングは、自分でやるのではなく、必ずサロンで行い、ケアもしっかりしてもらいましょう。また、パーマをかけ直す場合は髪にかかる負担を少しでも減らすために、最低でも1~2か月あけることをおすすめします。髪へのダメージが大きいカラーリングをパーマと同じタイミングで行うのも避けた方がよいでしょう。

パーマを長持ちさせ、髪型(ヘアスタイル)を保つには

パーマをかけた直後の髪はキューティクルが開いてダメージを受けている状態です。パーマを長持ちさせるためにも、開いたキューティクルを閉じる必要があります。そのため、パーマをかけた後は最低でも24時間はシャンプーをしないほうがよいでしょう。可能であれば、2~3日はシャンプーを控えることをおすすめします。また、髪がデリケートな状態になっているので、洗浄力の強い硫酸系シャンプーの使用は避けてください。トリートメントで髪に栄養を与え、パーマ剤で傷んだ髪を補修します。

紫外線によるダメージを防ぐことも、パーマを長持ちさせるうえでは重要です。外出する際は帽子をかぶって髪を紫外線から守りましょう。紫外線から髪を保護するスプレーなども売っていますので活用してみるのもおすすめです。

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