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気をつけよう!毛嚢炎になる原因とは?

更新日:2017.10.04
公開日:2016.06.22
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

毛穴の奥にある毛包に細菌が入り込んで起こる炎症「毛嚢炎(もうのうえん)」。細菌が入り込む理由は免疫力の低下やステロイド剤の使い過ぎなどさまざまです。ここでは、毛嚢炎の原因について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

毛嚢炎はさまざまな原因によって発症します。毛嚢炎にならないためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。ここでは、毛嚢炎の原因について見てみましょう。

毛嚢炎はなにが原因で起こるの?

毛嚢炎の原因には以下の理由が考えられます。

ブドウ球菌の感染

毛嚢炎は、主に「黄色ブドウ球菌」や「コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(表皮ブドウ球菌)」の感染によって起こります。これらの細菌は、常に皮膚に存在している常在菌です。通常は、皮膚のバリア機能が、細菌の毛包部分への侵入を防いでいます。

しかし、免疫力の低下や慢性の皮膚病などによって肌がダメージを受けると、細菌が毛包部分に入り込んで毛嚢炎になってしまいます。また、細菌は肌が弱った部分につくため、カミソリや毛抜きによるムダ毛処理で肌が傷つくと、そこに細菌がついて繁殖してしまいます。

不衛生な皮膚の状態

肌が湿った状態が長時間続くなど、不潔な環境も毛嚢炎を起こす原因のひとつです。逆に、洗いすぎによる肌の乾燥やダメージが毛嚢炎の誘因になることもあります。

ステロイド剤の使い過ぎ

副腎皮質ステロイド薬を過剰に塗ることが誘因となる場合があります。ステロイド薬には肌の免疫を抑える作用があるため、使い過ぎると細菌に感染しやすくなる可能性があります。医療機関ではこのようなリスクもふまえて処方しており、決められた用法・用量に従って使用していれば心配はありません。

医療レーザー脱毛や光脱毛にも注意が必要

カミソリや毛抜きによる除毛・脱毛だけではなく、医療レーザー脱毛や光脱毛がきっかけで毛嚢炎になることがあります。これは、レーザーの熱などで肌が多少のダメージを受けるためです。レーザーやフラッシュを浴びると、一時的に肌のバリア機能が下がりやすくなります。ダメージを受けた毛包にブドウ球菌が入り込むと、毛嚢炎を引き起こすことがあるのです。

毛嚢炎にかかりやすい人はいるの?

衛生状態が悪い人、免疫機能が低下している人などは毛嚢炎にかかりやすいといわれています。また、慢性の皮膚病や糖尿病、肥満、高齢の人なども注意が必要です。

温浴毛包炎にも注意しましょう

塩素処理が不十分なホットバス、ジャグジーバスなどでは、緑膿菌によって毛嚢炎になることもあります。この毛嚢炎は、「温浴毛包炎」「温浴皮膚炎」などとも呼ばれ、感染後6時間から5日以内に発症することが特徴です。胴体やおしりなど、水着で覆われていた部分に多く生じます。

肌の免疫力は、ストレスや疲労、バランスの悪い食事や睡眠不足など日常的なことで低下することもあるため気をつけましょう。

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