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白斑の治療にはどんなものがあるの?

更新日:2018.01.30
公開日:2016.06.14
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

皮膚の一部が白くなる白斑(はくはん)は、発症原因が明らかになっていないため、根本的な治療法は確立していません。しかし、症状を改善する治療法はいくつか存在します。ここでは、それら治療法や効果についてドクター監修の記事で詳しく解説します。

白斑の症状を改善する治療法には、さまざまな方法が存在しています。

白斑の治療法と効果

皮膚が一部白くなる白斑(はくはん)は、はっきりとした原因が特定できないため、治療法にも確立しているものはありません。ただ、今現在行われている治療の中には、症状に効果があるものがいくつかあります。以下では、代表的な治療法と効果を紹介します。

外用療法

患部に軟膏などの外用薬を塗ってケアする方法です。

ステロイド外用薬

ステロイド外用薬を患部に塗ります。全身の皮膚の1~2割程度に白斑の症状が出ている場合の治療法としては有効で、治療の推奨度も高いとされています。

活性型ビタミンD3外用薬

活性型ビタミンD3を含む外用薬を患部に塗る療法です。ただし、この療法単独の効果は確かではないため、「光線療法」に含まれる、ナロードバンドUVB療法、PUVA療法などと併用した治療が行われています。

タクロリムス軟膏

局所免疫調整薬とも呼ばれる軟膏です。高い効果が期待できる一方、長期にわたって安全に利用できるかどうかは定かではないため、3~4か月を目途に定期的に効果判定を行いながら治療します。

光線療法

紫外線などを照射して治療する方法です。効果は高いですが、過剰な照射は皮膚癌などの発がんリスクも高まると考えられており、治療の際は医師への確認を必ず行いましょう。

PUVA療法(ソラレン紫外線療法)

日本の白斑治療で一般的に用いられている光線療法の一つで、保険が適用されます。効果はあるものの再発する可能性も高いため、最近では、ナローバンドUVB照射療法に移り変わりつつあります。

PUVA療法の具体的な方法としては、ソラレン(Psoralen)という紫外線に対する皮膚の感受性を高める薬を塗る、服用する、またはソラレンを溶かしたお湯に入浴した後で長波長紫外線(UVA)を照射します。治療を受けた日は、皮膚が紫外線に対して敏感になっているため、紫外線を避ける必要があります。

ナローバンドUVB照射療法(狭い域への中波長紫外線照射療法)

PUVA療法と同じく保険適用がされる治療法で、PUVA療法より効果的で治療後の遮光も必要が無いとされているため、紫外線療法の中では最も推奨されている治療法です。照射は、週に1~3回の照射を半年間行う。または計60回の照射となります。

10歳以上の子どもや妊婦でも使用可能といわれ、ビタミンD外用薬との併用では相乗効果もあるとされています。ただし、体の部位によっては効果が異なり、手足の場合は効果が低いといわれています。

エキシマレーザー/ライト照射法

ターゲット型ナローバンドUVBともいわれます。照射範囲が小さいため、正常な皮膚を避けて白斑部分にのみ照射ができます。しかし、こちらも部位によって効果が変わり、手足の効果が出にくいとされています。

ステロイド内服

ステロイド剤を飲用する治療法です。進行中の症状だけに使われていますが、効果についての研究結果がいまだ少ない療法です。

免疫抑制剤内服

免疫抑制剤の服用については研究途上なため、効果についは今のところあまり明らかになっていません。

皮膚移植などの外科的治療

1年以上、新たな白斑ができていない、病気の進行がない場合、患者本人の「見た目が気になる」などの思いがある部位に対して行います。処置の方法には、皮膚の表皮と真皮の一部を移殖する手術(分層植皮術)や表皮のみを移殖する手術(表皮移植術)、白斑ができている部分に小さな穴をあけ、そこに正常な皮膚から採取した植皮片を植える手術(ミニグラフト)などがあります。

カモフラージュメイク療法

白斑部分をメイクでカバーする方法です。白斑の根本的治療ではありませんが、見た目が気になって快適な生活を送れない、といった患者さんの気持をサポートし、生活の質(QOL:Quality of Life)を上げることを目的とします。

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