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QOLの向上を目指すリハビリメイクとは

更新日:2018.01.30
公開日:2016.04.16
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

外観に傷ができてしまった場合、傷跡を覆うためにリハビリメイクが有効です。特に傷跡が原因で落ち込んでいる人や、引きこもりがちになってしまった人へ、傷跡をただ隠すのではなく、QOLの向上を目指すリハビリメイクについて解説します。

リハビリメイクとは何か、リハビリメイクが有効とされる症例について解説します。

リハビリメイクとはどんなもの?

リハビリメイクとは、事故や病気などで外観にある傷やアザを覆うためのメイクです。リハビリメイクはテープで傷の段差をなくした後、ファンデーションやフェイスパウダーが使われています。

ただし、リハビリメイクは隠すことに主眼を置いたものではありません。メーキャップをすることで、患者自身が自分の外観を受容し、社会復帰を果たすことを目的とし、ひいてはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させることを目指しています。

たとえば、アザが気になる人の場合、形成外科での手術を受けることでアザ自体はとれます。しかし、手術の傷の白い跡は残ってしまう場合、白い傷跡をケアするのがリハビリメイクです。

また、傷跡をしっかりと隠すメイクから、徐々にメイクを薄くしていくことで、チャームポイントを活かしたメイクとして、傷跡のある素顔を受け入れられるよう、導いていきます。自己肯定感を得ることが、傷跡が原因で人前に出ることを避けて、社会との結びつきが薄れている人を社会復帰させるためのきっかけとなることがあります。

リハビリメイクが有効な症例や方法とは?

では、リハビリメイクはどのような症例のときにどんな方法で施術を行うことが、効果があるとされているのでしょうか。

リハビリメイクが有効な症状は幅広く、リストカットによる細かい傷跡や手術での縫合によるもの、あるいは・口唇裂、口蓋裂などの先天性異常まで多岐におよびます。リストカットなどの細かい傷では、テープを使用して上からメイクを施すことで、フラットな仕上がりとなります。

また、リハビリメイクは、傷跡の手術の間の傷跡を隠す目的でも行われます。というのも、交通事故などの外傷による傷跡を治療したい場合、傷が安定する半年後以降まで待たなければいけません。リハビリメイクは、そのような施術までの期間にも行うことができます。また、手術後の傷跡は時間の経過とともに薄れてきますが、その間に気になる場合にも、リハビリメイクが有効です。

傷跡を隠すために、夏でも長袖を着て過ごしている人もいます。傷跡を目にすることで、ケガを負ったときの暗い気持ちを思い出して気分が沈みがちな人や、傷を人に見られたくないことから引きこもりがちになる人も、リハビリメイクによって社会復帰のきっかけになることもあります。

現在では、リハビリメイクを取り入れている医療機関もありますので、気になる方は相談してみるとよいでしょう。

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