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ストレスが活性酸素を増やす理由とその対策

更新日:2017.03.08
公開日:2016.04.13
ドクター画像
この記事の監修者
品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香

老化現象は、活性酸素が体内で過剰に増えてしまうことにあります。その原因のひとつとして影響しているストレスは、どのようにして体内に活性酸素を増やしていくのか。そのメカニズムと対策を、ドクター監修の記事で解説しています。

美と健康を妨げる老化現象。老化が起こる原因はさまざまですが、ストレスを受けることでも、老化現象を引き起こす活性酸素を発生させます。「イライラすると老ける」という言葉がありますが、単なる迷信とは言い切れない部分があるかもしれません。

老化を促進させる原因「活性酸素」とは

ストレスが老化を招くことについて、まずは老化を引き起こす「活性酸素」について触れていきます。人間をはじめとする地球上の動物は、呼吸により酸素を取り入れてエネルギーを生み出しています。私たちの生命を維持するためになくてはならない酸素ですが、酸素を利用している以上、体内では活性酸素が発生しています。

もともと活性酸素には、その強い攻撃力で体内に侵入したウイルスや細菌を退治する働きがあります。ただし、必要以上に増えてしまうと、健康な細胞にまでダメージを与えるため、老化や病気の引き金になってしまうのです。

なぜストレスで活性酸素が増えるの?

活性酸素を増やす要因には、食生活の乱れやタバコや大量の飲酒、過激なスポーツ、紫外線などといったものがありますが、ストレスも重要な要因のひとつです。

ストレスを受けると、ストレスに対抗するために副腎皮質ホルモンが分泌されます。この分泌と分解の過程で、活性酸素が発生します。また、ストレスで緊張が続くと血管が収縮するため、一時的に血流が阻害されます。その後、血管が拡張し、血液が勢いよく流れるときにも、大量の活性酸素が発生するのです。

加えて、「副腎皮質ホルモン」の一種であるコルチゾールには血糖値を高める働きがあるため、ストレスがあると血糖値が高くなり、活性酸素が増える一因になることもあります。さらに、ストレスは、抗酸化成分であるビタミンCを大量に消費してしまうため、ストレスがあることで、活性酸素に対抗する力も弱まってしまいます。

ストレスと活性酸素がおよぼす肌トラブル

過剰な活性酸素は、肌細胞にもダメージを与え、美肌を損ねます。

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