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頭皮が日焼けしたときの対処法とシャンプー時のポイント
実は、顔やボディよりも紫外線を多く浴びている頭皮。日焼けしてしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。日焼けした場合のシャンプーの仕方など、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。
頭皮を日焼けした場合のシャンプーについて解説します。
日焼けした頭皮はどうやってケアする?
頭皮は髪の毛に覆われていますが、太陽光が垂直に当たりやすい部分であるため、肌よりも日焼けしやすいと言えます。また、分け目などは頭皮が露出しているため、顔の3倍は日焼けしています。
髪や頭皮への日焼けによるダメージはかなりのもので、紫外線を長時間浴びると、パーマをかけるより髪の毛が傷むといわれている程です。紫外線は毛髪内のメラニンを分解したり、タンパク質を構成するシステインという部分にもダメージを与えるため、髪の色が脱色したり、キューティクルがはがれて枝毛や切れ毛が起こりやすくなったりします。
頭皮が日焼けによって炎症を起こすと、フケのように鱗屑が浮き上がってしまうことがあります。また、紫外線が頭皮にあたり続けると、顔の皮膚同様、角層が厚くなり、育毛環境が悪化します。長期的な影響としては、真皮のコラーゲン線維などの断裂が生じ、皮膚が委縮してしまいます。
日焼けしてしまった場合は、とにかく冷やすことが大切です。軽い痛みの場合は、冷やしたタオルを頭に乗せるなどして炎症を落ち着かせてください。
頭皮がヒリヒリと痛んだり、赤みがひどかったりする場合は、当日のシャンプーは避けるべきです。ぬるま湯で流した後は化粧水を塗り、消炎作用のある軟膏で保湿をしましょう。「頭に化粧水なんて塗って大丈夫なの?」とか、「本当に効果があるの?」と思う方もいるかもしれませんが、頭皮に化粧水を塗ることは、保湿効果があるので効果的です。化粧水は顔用と同じもので大丈夫ですが、美白成分やアルコールが入っているものは刺激が強い場合があるので避けるようにしてください。
なお、我慢できないほどの痛みがある場合や、浸出液が出たりしている場合、自己処理は禁物です。できるだけ早く皮膚科を受診するようにしてください。
頭皮が日焼けしたときのシャンプー時のポイント
シャンプーは優しく
日焼けした頭皮はとても傷つきやすくなっているので、シャンプーは優しく行うのが鉄則です。指の腹を使って優しくなでるように洗いましょう。ひりひり痛むときは、シャンプーは使わずぬるま湯で流すだけにしてください。
市販で売られているシャンプーの8割は、洗浄力が強く頭皮に刺激を与えがちです。シャンプーは低刺激な「ベタイン系」「アミノ酸系」が最適です。泡立てネットなどを使用してよく泡立ててから髪になじませてください。なお、シャンプーは3倍くらいに薄めると刺激を抑えることができるうえ、洗浄力も高くなり、より頭皮に優しくなります。
炎症を起こしている間は、リンスやトリートメントは、頭皮につけないようにしましょう。
シャワーの温度に気をつける
シャワーの温度が低すぎると、整髪料や皮脂、日焼け止めを完全に洗い流すことができません。しかしながら、シャワーの温度が高すぎると、必要な皮脂や角質細胞間脂質を流しすぎてしまいます。シャワーの温度は38~40度くらいが適切です。また、シャンプーは先に泡立ててから優しく頭皮に載せ、しっかりとすすぎましょう。
髪を拭くときは押さえるように
濡れた髪は、傷つきやすいものです。ですから、髪を拭くときにゴシゴシこすってしまうと髪にダメージを与えてしまいます。
シャンプー後は、優しく押さえるようにタオルを当てるのがポイントです。
ドライヤーは離して使う
ドライヤーの温風は、髪のダメージには大敵です。ドライヤーを使って髪を乾かすときは、髪とドライヤーの距離を十分にとって(30センチ以上)、同じ場所に長時間当てないように注意しましょう。
また、自然乾燥も禁物です。濡れた髪はキューティクルが開いているので、寝ている間に擦れると傷みやすくなります。また、頭皮に菌が繁殖する場合もあります。
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