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コラーゲンは分子量で効果が変わる?

更新日:2016.12.09
公開日:2015.09.16
ドクター画像
この記事の監修者
銀座禅クリニック 院長 コッツフォード 良枝

適切なコラーゲンのとりかたをご存じですか?今回ご紹介するのが、コラーゲンの分子量についてです。分子量というと小難しく感じるかもしれませんが、コラーゲンの効果を最大限にするためには必要な知識です。ドクター監修のもと、コラーゲンの分子量について易しく解説します。

「低分子コラーゲン」や「超低分子コラーゲン」といった言葉を、最近よく聞きますが、コラーゲンを摂取するときの目安のひとつに分子量があります。サプリメントや機能性食品などのパッケージに記載されているこの分子量ですが、一体どういったものなのでしょうか。

コラーゲンの分子量とは?

“分子量”というと難しく聞こえますが、コラーゲンに限らず、最近ではさまざまなサプリメントや機能性食品などで“分子量”という言葉が用いられています。そもそも分子量とは、何を表しているのでいるのでしょうか。

分子量とは、分子を構成する原子を全て合計したもの(=分子の大きさ)を表しています。コラーゲンでいうと、分子量は約30万、コラーゲンペプチドで約3000~1万とされています。ペプチドとは、成分を分解して細かくカットしていき、分子量をより小さい状態にしたもののことです。コラーゲンペプチドとは、ペプチド化されたコラーゲン、つまり、コラーゲンを小さくした状態のものを指します。

一般的には、コラーゲンよりもコラーゲンペプチドの方が体内に吸収されやすいといわれています。吸収率が高まるとその分、効果も大きくなると考えられています。

分子量別に見るコラーゲンの吸収率

コラーゲンはその由来によって、分子量や性質、吸収率が異なります。

動物性コラーゲン

分子量:約30万

吸収率:食品レベル

性質:味や匂いがあり、加熱すると溶け冷却すると固まる

熱分解された動物性コラーゲン(=ゼラチン)

分子量:約10万

吸収率:食品レベル

性質:味はほぼ無く、茶色で匂いがある。加熱すると溶け、冷却すると固まる

コラーゲンペプチド(動物由来)

分子量:3000~1万

吸収率:吸収されやすい

性質:味と匂いがあり、冷やしても固まらないので、飲料やスープに混ぜて使えるが、味が落ちる場合もある

コラーゲンペプチド(魚由来)

分子量:500~1万

吸収率:非常に吸収されやすい

性質:味や匂いがほとんどなく、冷やしても固まらない

飲料やスープをはじめ、さまざまな食材に使える

コラーゲンペプチド(魚のウロコ由来)

分子量:500~1万(平均1,750)

吸収率:極めて吸収されやすい

性質:ほぼ無味無臭。冷やしても固まらず、吸収効率が非常に高いので、さまざまな食材に使える。ビタミンCと一緒に摂ると、コラーゲンの働きがよくなる

分子量を見るうえでの注意点

サプリメントなどに表記されている分子量はあくまで“平均”です。例えば、パッケージなどに「コラーゲンペプチド 分子量3000」と記載されていても、これは“平均分子量”が3000という意味になります。つまり、コラーゲンペプチドの分子量は上記にある

ように、500~1万という幅があります。「分子量3000」という表記を見ると、「分子量3000のコラーゲンペプチド」と理解しがちですが、実際はさまざまな分子量の平均で、3000という数字が記載されているのです。

また、同じ平均分子量であっても、どのように分布しているかによって性質は異なります。これはどういう意味かというと、例えば、平均分子量は同じ3000の複数のコラーゲンの重量や数量を計測すると、分子の分布には違いがあらわれます。この違いによって性質も変わってくるのです。

体内への吸収率に、あまり差の出ない分子量の範囲があります。それは、平均分子量3000~5000の間です。コラーゲンのスキンケアやサプリメントを探すときは、分子量にも気を使ってみましょう。

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