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乳児湿疹の保湿と薬(ステロイドなど)、石鹸洗浄の正しいやり方
赤ちゃんの肌にできる乳児湿疹。症状を和らげるためにも念入りな保湿や、石鹸での正しい洗浄がとても大切です。乳児湿疹を治すための洗い方や、薬についての考え方をドクター監修の記事で見ていきましょう。
乳児湿疹の効果的な保湿方法
赤ちゃんの肌が腫れたり、かぶれたりする乳児湿疹。ベタベタとする脂漏性のものから乾燥性のものまで様々ですが、特に乾燥性の湿疹の場合は、しっかりと保湿をしてあげることが大切です。
最適な保湿方法は症状によっても異なりますが、マッサージオイルや赤ちゃんにも使える低刺激のローション、ベビーローションなどでこまめに保湿をすることで快方に向かう場合もあります。ただし症状が重い場合には専門医に相談をし、医師から処方された保湿剤やプロペト(ワセリン)などでしっかりと保湿をしてあげる必要があります。
保湿の回数や量の目安は「乾燥している肌が、しっとりするまで」。特に赤ちゃんがかゆがっている時は乾燥が原因の場合もあるため、かゆそうな箇所がしっとりするまで塗ってあげることでかゆみも軽減します。特にお風呂上がりは、乾燥しやすいため保湿を忘れずに行ないましょう。また乾燥がひどい場合はこまめに保湿することを心掛けましょう。
保湿剤だけでなくステロイドなどの薬を併用する場合には、まずはじめに保湿剤で肌を潤してあげてから、ステロイドを必要箇所へ少量だけ塗るようにしてください。薬を先に塗ってしまうと保湿剤を塗る際に薬を一緒に塗り広げてしまい、肌へ負担がかかってしまいます。
ステロイドを赤ちゃんの肌に塗っても大丈夫?
ステロイドの使用については賛否両論ありますが、小児科や皮膚科で処方された薬を医師の指示どおり必要量塗布していれば赤ちゃんへの大きな問題はないと考えて良いでしょう。
薬を使用する・しないの判断は、「赤ちゃんがかゆそうかどうか」をひとつの目安にしてください。ステロイドは「肌荒れを治す」と同時に「かゆみをやわらげる」ための薬。かゆみによって赤ちゃんが無意識のうちに掻きむしってしまうと、その傷によってさらに悪化してしまいます。適切な外用剤でかゆみを軽減してあげることは、その後の経過にとっても効果的です。
薬を塗る箇所の判断も同じで、「赤ちゃんがかゆがる部分」また、「肌を触ってみて、掻きむしった痕があるところ」に少量を塗ってあげると良いでしょう。
乳児湿疹を和らげる、正しい洗い方
乳児湿疹を治すためには、肌を清潔に保つことも大切です。毎日の入浴時にしっかりと洗ってあげて、できるだけ清潔な肌を保ち、悪化を防ぐようにしましょう。
洗う際に使う石鹸は、乳児用の弱酸性の固形石鹸であれば問題ありません。ボディーソープなどを使う場合も、液体そのままを塗るように洗うのではなく、泡立てネットなどを活用してしっかりと泡立て、泡を使って肌を洗ってあげてください。
洗う際は泡をそっと当てるだけでなく、指の平を使ってゴシゴシと念入りに洗ってあげましょう。爪を立てたり、大人用のタオルなどで強く洗いすぎたりすると、赤ちゃんの敏感な肌を傷つけてしまうことになります。柔らかいガーゼなどで洗うのもおすすめです。湿疹がひどい場合や汗をかく時期などは、1日2回ほど洗ってあげると良いでしょう。ただし、お風呂上がりは乾燥するので、忘れずに保湿をしてあげてください。
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