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すそわきがの病院での治療方法

更新日:2017.04.19
公開日:2015.03.31
ドクター画像
この記事の監修者
ガーデンクリニック 顧問指導医 大庭英信

すそわきがは、治療を受けることで治すことも可能です。専門の病院でのすそわきが治療には、どのようなものがあるのでしょうか?ドクター監修のもと、すそわきがを治す最新の治療法をご紹介します。

セルフケアを行ってもすそわきがのニオイが改善されない場合は、専門クリニックでの治療も検討してみてはいかがでしょうか。クリニックで行われるすそわきがの主な治療についてご紹介します。

すそわきがの治療(1):ビューホット治療

メスなどで切らずに行う、最新の治療法です。日本で開発されたもので、2014年8月から治療が受けられるようになりました。何回かに分けての治療が必要な方法と違って、ビューホット治療は一度ですみます。治療を受けた95%以上の方が完全に症状がなくなったとの報告があり、高い治療効果と再発の可能性の低さで注目されています。

具体的には、局所麻酔や無痛麻酔を行ったあと、陰部に細い針から出る高周波をあててエクリン腺やアポクリン腺などの汗腺を破壊します。これにより、すそわきがのニオイを抑えるのです。

治療は通常の範囲であれば20~30分程度で終わります。わきがの範囲が広い場合は60分位かかることもあります。術後は皮膚が少し赤くなる程度です。1週間程して、針穴に一致して小さなカサブタがつくこともありますが、ダウンタイムはとても短いです。手術の翌日からシャワーもできるなど、回復までの期間が短く、処置のための通院が不要であることも魅力です。

すそわきがの治療(2):電気凝固法

陰毛の毛穴ひとつひとつに針を刺して電流を流すことで、アポクリン汗腺を凝固させ、焼却する治療法です。治療時間は20~30分程度で、3か月おきに2回ほど受けることで効果が現れます。手術と比べ痛みはほとんどなく、治療後の日常生活にも支障はほとんどありません。ただし、治療によって陰毛は薄くなります。ワキのわきがには効果が薄いようですが、すそわきがには高い効果があるとされています。

すそわきがの治療(3):ボトックス治療

陰部の汗を抑える治療です。ボトックス(ボツリヌストキシン)という薬剤を注射して、神経伝達物質のアセチルコリンをブロックします。これにより、汗を抑えることが可能になります。一度の治療ですぐに効果が現れますが、5~6か月ほどで効き目はなくなるため、すそわきがが完全に治るわけではありません。また、比較的軽度のすそわきがには効果が出やすいですが、かなりニオイがきつい場合は、ボトックス治療では抑えられないこともあります。ただし、さまざまな治療法の中で、もっとも手軽な方法ではあります。

ボトックス治療と一緒にV(ビキニ)ラインとI(陰部の両側)ラインの脱毛をすることで、すそわきがのニオイを抑える効果を高めることができるともいわれています。陰毛の根元に細菌が増殖してニオイが発生するので、陰毛を少なくして細菌が増殖する環境をなくすことで、ニオイのもとを絶てるというわけです。

治療法は、どの程度の治療を目指すか(完治か、軽減かなど)によって選ぶとよいでしょう。また、ニオイの強さによっても、効果的な方法は変わってきます。「すぐにニオイを消したい」「一度の治療ですませたい」といった希望なども医師に相談したうえで、最適な治療法を選んでください。

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