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顔の脂漏性皮膚炎(湿疹)の治療法と自宅での治し方

更新日:2018.04.26
公開日:2015.03.02
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

顔のTゾーンに発生する皮膚炎は実は脂漏性皮膚炎かもしれません。こちらでは、脂漏性皮膚炎の発症要因を解説し、一般的治療法、自分でも可能なケア方法を紹介します。キレイな肌を取り戻すための情報をピックアップしています。

顔にもできる脂漏性皮膚炎とは?

フケのような付着物を伴う脂漏性湿疹は顔にも発生する場合があります。その原因とあわせてクリニックで行われている治療や、セルフケアまで対処法を分かりやすく解説します。

顔にできる脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎の原因菌は、マラセチア真菌というカビの一種です。ただし、カビといっても不衛生な人にだけ存在している菌ではなく、常在菌と言われる人間の身体に誰もが保有している菌です。

マラセチアも、あらゆる人の肌に普段から棲みついていますが、皮脂が過剰に分泌されていると、皮脂を好むマラセチアが皮脂内に含まれる中性脂肪(トリアシルグリセロール)を分解し、遊離脂肪酸を生成するのです。この遊離脂肪酸は皮膚への刺激が強く、かぶれ(接触皮膚炎)を引き起こす性質を持っていることから、皮脂の多い部位に脂漏性皮膚炎が生じます。

皮脂の過剰分泌、マラセチア真菌という2つの原因が重なり合った時に脂漏性皮膚炎が生じるため、オイリー肌の方に発生しやすく、皮脂分泌の多いTゾーンのほか、鼻の周囲、額などに発生するケースが多く見られます。

顔にできる脂漏性皮膚炎の治療法

原因菌がカビ(真菌)の一種であるマラセチアですから、基本的には抗真菌薬が処方されます。マラセチアを一掃してしまえば、皮膚炎の原因となる遊離脂肪酸を生み出す元凶がいなくなるため快方に向かうはずです。

ただし、すでに炎症が広範囲に広がっていたり、重症化している場合には、炎症を止めるための治療を積極的に行わなければなりません。そういったケースでは、ステロイド(副腎皮質ホルモン)、抗生物質の外用、内服を行うほか、全体的に皮膚が荒れている場合などは、ビタミンB群、ビタミンCなど肌の状態を改善へ導く成分の入ったビタミン剤を処方する場合もあります。

自分でできる脂漏性皮膚炎のケア

軽症であれば、自分の力でも脂漏性皮膚炎をケアすることは可能です。また、過去に脂漏性皮膚炎に悩んでいたという方も、予防ケアとして以下の3点が役立つでしょう。

<脂肪の過剰摂取を避ける>

脂肪分を多く摂っていれば、それだけ皮脂の分泌量は増加します。マラセチアは皮脂を好む性質があるため、皮脂分泌が増える食事は好ましくありません。

<紫外線対策に気を遣う>

紫外線によるダメージは皮膚の炎症を加速させます。ダメージを受けた肌は乾燥しやすくなりますが、肌表面が乾燥することで、身体は皮膚を保護するための皮脂膜を張る傾向があるのです。紫外線ダメージを受けるほど、皮脂分泌が過剰になりやすくなるといえます。

<ビタミンB群&ビタミンC摂取>

ビタミンB群は皮膚や粘膜の健康維持に寄与する成分であり、同時に皮脂の正常な代謝を促進してくれます。また、ビタミンCは角質層の天然保湿因子を正常化し、保湿を助けるので、肌の乾燥に起因する皮脂の過剰分泌を防ぎます。

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