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口唇ヘルペスは病院に行くべき?診療は何科?治療方法と薬について
口唇ヘルペスの疑いがあるときは皮膚科を受診しましょう。気になる診察方法や治療内容などの情報をドクター監修の記事でまとめています。また、抗ヘルペス薬の種類についても説明します。
口唇ヘルペスの症状が現れたときは、自己判断したり放置したりせず、早めに病院で治療するのが一番です。しかし、何科にかかればよいのか、どのような診察・治療をするのか、不安や疑問はつきもの。受診する診療科や治療方法、薬の種類を頭に入れておけば、慌てずに治療に臨むことができます。
病院での治療は皮膚科か内科
口唇ヘルペスを治療する場合は、皮膚科もしくは内科へかかりましょう。一度感染したヘルペスウイルスを身体から完全に取り除くことはできませんが、適切な治療により症状の悪化を食い止めることができます。口唇ヘルペスは、処置が早ければ早いほど、症状は軽く済み、回復が早まる病気です。そのため、症状の兆しが現れたら、すぐに皮膚科を受診するのがおすすめです。
病院では、医師による問診と視診で口唇ヘルペスかどうかを診断します。特別な検査はありませんが、場合によっては血液検査でウイルスの抗体を調べることもあります。症状に合わせて、ウイルスの増殖を抑える抗ヘルペスウイルス薬が処方されるのが一般的です。
また、細菌感染の心配がある場合は抗生物質、ヘルペス部分が痛む場合は鎮痛剤が一緒に出ることもあります。再発をくりかえす場合は、どのようなときに再発するか、再発しそうになった場合の対処法などを医師と相談しておくとよいでしょう。
口唇ヘルペスの治療薬
抗ヘルペスウイルス薬には、塗り薬や飲み薬などさまざまな種類があり、症状や患者の体質によって医師が適切な薬を判断します。主に次のように使い分けられています。
(1)外用薬…軟膏またはクリーム。皮膚に現れている症状がそれ以上広がらないようにする。ごく軽症で、再発が頻繁ではない場合に処方される。
(2)内服薬…錠剤または顆粒。皮膚の症状だけでなく、神経細胞にいるウイルスの増殖を抑える効果がある。予兆が出た段階ですぐに服用することで回復が早まり、皮膚から神経細胞に戻るウイルスの量を減らすことができるため、再発しにくくする効果も。
(3)点滴(注射薬)…初感染で重症化している人や、免疫不全の基礎疾患がある人、アトピー性皮膚炎の人で、カポジ水痘様発疹症を合併している場合などに使用。
また、病院で処方される主な抗ウイルス薬には以下のような種類があり、いずれもヘルペスウイルスの増殖を抑える働きがあります。特に頭に入れておく必要はありませんが、体質や副作用など不安がある人は、医師に伝えるとよいでしょう。
(1)ゾビラックス(内服薬、外用薬)…有効成分はアシクロビル。比較的副作用が少ない。腎機能が低下している人は服用に注意が必要。
(2)バルトレックス…有効成分は塩酸バラシクロビル。体内でアシクロビルに変換されて効果を発揮する。アシクロビルよりも吸収率がよい。こちらも腎機能が低下している人は注意が必要。
(3)アラセナA(外用薬)…有効成分はビダラビン。初期の使用で悪化を防ぎ、治癒を早める。皮膚のかゆみやピリピリ感、赤みといった副作用が出ることがある。
なお、症状の程度によって、使用する薬の量や服用回数、日数は変わります。
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