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眉間のシワを消す~ボトックス注射の有効性!

更新日:2016.12.09
公開日:2014.09.01
ドクター画像
この記事の監修者
オザキクリニック 理事長・羽村院 院長 小?有恒

いつも怒っているような印象を与えてしまう眉間のシワを解消するのに有効だといわれている施術が、ボトックスです。明るい表情を取り戻すために知っておきたい、ボトックス注射の有効性をドクター監修の記事で解説します。

実年齢より老けて見えるのに加え、怒っていると誤解されることもある眉間のシワを消したいなら、美容クリニックの治療を受けるのが一番の近道。こちらでは、眉間のシワに悩んでいる皆さんに向けて、安全性の高い施術を紹介したいと思います。

眉間のシワができる原因とは?

眉間にシワが寄ってしまう原因は、大きく分けて3つあります。そのうち最大の要因とされているのが表情のクセ。普段、頻繁に眉根を寄せたり、目を不自然に細めたりしていると、だんだん皮膚にクセ

がついて眉間のシワが刻まれてしまうのです。

次に問題になるのが乾燥です。乾燥している皮膚は柔軟性を失ってしまうため、シワができやすくなります。

さらに、コラーゲンの減少もシワの原因になります。加齢によってコラーゲンが不足してくると、肌の弾力が失われ、シワが寄った時に元に戻ろうとする力がなくなってしまうのです。の結果、表情のクセで発生するシワが固定化してしまいます。

眉間のシワに最適!?ボトックス注射の特徴

ボトックス注射は注射1本で完了する施術なので、治療にかかる時間は平均して10分程度。短ければ5分、どんなに長くても数十分あれば終わってしまいます。そのため、どんな方でも比較的手軽に受けることが可能なのがメリットです。

ボトックスは筋肉の緊張、過剰な動きを抑制する性質があるため、表情のクセによって生じた眉間のシワを消すのに役立ちます。シワが生じる際の筋肉の動きを阻害しますから、すでにクセになっている眉間のシワをリセットしてくれる、というわけです。

筋肉の動きを抑制するという間接的な手法なので、人によっては十分な効果が得られるまでに数回の注射を要することがあります。ですが、1回の施術が手軽にできるため、繰り返しボトックス注射をするとしても負担は感じない方が多いでしょう。

ちなみに、ボトックスは性質上、筋肉の動きによって生じるシワを消すのに向いています。眉間のシワは筋肉の動きを主な原因としているので、ボトックス注射の有効性が特に期待できる症例。

眉間のシワに悩んでいるなら、ボトックス注射を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

そもそもボトックスとは?

ボトックスで使用する製剤であるボツリヌストキシンは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種で、局所の神経と筋肉の間をブロックすることで筋肉の収縮を弱めるものです。

アメリカでは、アラガン社が製造したボツリヌストキシン「ボトックス(商品名)」が眉間のシワ治療薬としてFDA(米食品医薬品局)で認可され、その安全性・効果性はすでに確立しています。日本でも眉間のシワについて厚生労働省の認可がおりました。

今では多くのクリニックがアラガン社製(ボトックスビスタ)のものを使用しています。ボトックスは比較的安全な施術で、持続期間もある程度期待できる方法なので、人気の治療です。

ボトックスのメリットは?

ボトックスのメリットはやはり「表情時をつくったときに深くなるシワ」が解消されることです。友人と会話しているとき、本を読んでいるとき、遠くを見るときなどに生じる「自分ではなかなか気づかないシワ」を解消することができます。

さらにもう一つのメリットは、表情をつくったときにできるシワが深くなるのを防ぐことができるという点です。たとえ表情をつくったときにしかできなかったシワであっても、毎日繰り返しつくられることによって深いシワとして刻まれてしまうことがあります。ボトックスを続けることによって、シワを作ろうとする表情筋の動きそのものを緩和し、今後シワができるのを予防してくれる働きが期待できるのです。すでに発生した眉間のシワを消すだけでなく、予防治療としての効果も発揮してくれる優れものです。

シワ以外の効果

ボトックスの効果はシワだけではありません。最近はマイクロボトックスによるスキンタイトニング、毛穴の開きへの効果、エラに対しての小顔効果、多汗症などさまざまなお悩みにも適応があります。

ボトックスのデメリット

筋肉をリラックスさせてシワが固定化されるのを防ぐ働きのあるボトックスですが、その作用が余計な筋肉に波及してしまうと以下のような副作用がでてくることがあります。

・表情のこわばり

ボトックスのもつ神経筋伝達阻害作用により、広範囲にわたって筋肉が動かなくなる可能性があります。すると、表情が不自然にこわばってしまいます。このような状態になるのはボトックスを注入した直後に起きやすいのですが、ボトックスの量や注入する位置に気をつければある程度調整することができます。

・ものをかむ時の違和感

エラ張りを解消するために、エラにボトックスを注射することがあります。ものをかむ際の口の動きに関係する咬筋(こうきん)に注射をした際に、違和感を生じる場合があるでしょう。ただし、数日たてば自然に治まるはずです。

また、副作用ではありませんが、筋肉の緊張がゆるんだ結果、ボトックス製剤の効果がでなくなります。たいていは1回量が多い時、頻回で行った時のようですが、美容で使う量ではめったにでないと思われます。

ボトックス注射を打つ場合の注意点

眉間のシワの解消のためにボトックス注射を受けるにあたって、いくつか注意しておく点があります。1つは、ボトックス注射が有効な種類は主に表情ジワであり、表皮だけに刻まれた縮緬ジワには向いていないということです。

もし、目尻のシワが薄く大量に発生している縮緬ジワであれば、ボトックス注射より、肌表面の乾燥を防ぐ保湿ケアを重視したほうが有効でしょう。

2つめは、ボトックス注射にはドクターの技量が必要であり、注射した所に問題があったり、大量に注射したりすると副作用が発生するということ。実際、そういった理由で表情筋が過度に抑制され、額にボトックス注射を打った際には目が開きづらくなったり、自然な表情を作れなくなったりしたケースも存在しています。

もちろん、筋肉の状態に合わせて、適切な所に適量を注射する限りにおいては安全です。信頼できるドクター、クリニックにお願いすれば、特に心配いりません。

3つ目は、効果が出る期間が短く、繰り返し定期的に施術を受ける必要があるという点です。効果が続くのは4~6か月間のみの期間限定ですので、効果を維持したいのであれば、半年間に一度ボトックス注射を続ける必要があります。

しかしながら、人によっては、2、3年に一度しか受けない方もいます。筋肉を使うことで、シワやエラ張りが起こるので、ボトックスを注入した箇所の筋肉をなるべく使わないようにすれば、効果をより長期的に保つことができます

ボトックス注射は、痛みも少なくダウンタイムも必要ないということで注目されていますが、100%安全でリスクは0、というわけでもありません。どのような副作用やリスクがあるのか、といった点も十分に確認し、ボトックス注射を選択するかどうかの重要な判断材料として考える必要があります。

ボトックス注射を受ける際には、経験が豊富な医師を自分できちんと選ぶことが大切なのです。

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