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脂肪吸引後の拘縮(硬縮・こうしゅく)の原因とケア方法は?

更新日:2018.07.25
公開日:2014.09.01
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

脂肪吸引をした後は、拘縮(こうしゅく:硬くなったりでこぼこしたりする症状)が起こります。失敗によるものではなく基本的には数カ月で治りますが、皮膚をより早く修復し柔らかくなめらかにするには、どのようなケアが効果的なのでしょうか?美容外科のドクターに伺ってみました。

脂肪吸引

脂肪吸引後に起こる拘縮(こうしゅく)のメカニズムと効果的なケア方法について、湘南美容外科川崎院の岡本院長にお話しを伺いました。

ドクターに聞く!拘縮のメカニズムと効果的なケア方法

Q:拘縮とはどんな症状ですか?

A:拘縮とは脂肪吸引後1週間くらいで起こる症状で、脂肪吸引した部位の皮膚が硬くなったり、でこぼこしたりする状態を指します。脂肪吸引の量にもよりますが、多くは数カ月で治ります。何もしなくても自然と治りますが、マッサージやストレッチをした方がより早く皮膚が修復され、柔らかくなります。

Q:どうして拘縮は起こるのですか?

A:脂肪吸引では、カニューレという直径3~4mmの細い吸引管で皮下層(真皮と筋肉の間の組織)の脂肪組織を吸引します。脂肪を吸引すると、もともと脂肪があった部分には空間ができ、吸引された脂肪の周囲の組織はダメージを受けます。よって脂肪吸引後、身体の中では空間を埋めたりダメージを回復させたりするための修復反応が起こります。

修復部分では、皮膚と皮下層をくっつける「ノリ」のような働きをする線維が作られます。このノリの作用により、皮膚を表面から触ると硬かったりでこぼこしたりするように感じるのですが、これが拘縮という現象です。

Q:拘縮はどれぐらい続きますか?

A:拘縮は術後約1週間後から起こり、だいたい3~4カ月間続きます。この間は皮膚が硬くてぼこぼこしているので心配になられる方が多いのですが、先ほど述べたように、これは身体が治ろうとしている正常な反応ですので過度に不安に感じる必要はありません。

ほとんどの拘縮はマッサージやストレッチで治ります。ですが術後6カ月以上経っても硬さやでこぼこが残っている場合は、脂肪の取り残しや逆に取り過ぎの可能性もありますので、一度クリニックを受診される方が良いでしょう。

Q:拘縮を早く回復させるには、どのようなマッサージやストレッチが有効ですか?

A:修復反応を促進し皮膚をより柔らかく滑らかにするためには、次のようなハンドマッサージとストレッチが効果的です。

皮膚を触って硬く感じる部分を、ぐりぐりと指圧するようなイメージでマッサージを行ってみてください。少し痛みを感じるくらいがちょうどいいでしょう。

また関節に近い部分の皮膚のひきつれ(二の腕や内ももなど)は、ゆっくりとひきつれを伸ばすようにストレッチすることで徐々に改善します。ストレッチもハンドマッサージと同様、少し痛みを感じるまで行うことがポイントです。

結論

拘縮が起こっている間はより美しくなるための期間ととらえ、マッサージやストレッチを習慣にするといいようです。

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