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目の下のくま(クマ)の原因とケア方法
目の下のくま(クマ)は大きく3種類に分けられます。それぞれの原因と自宅でできるケア方法について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。疲れて見えたり、老け顔に見えたりする目の下のくま。正しいケア方法を見に付けましょう。
くまの種類によって原因は異なります。加齢や遺伝的要因によってできやすい場合もありますが、適切なケアをすることで改善できるものもあります。
加齢によるたるみが主な原因の「黒くま」
上下のまぶたの内側には、まぶたを開閉する役割を持つ眼輪筋(がんりんきん)という表情筋があります。さらにその内側には、眼球を守るクッションの役割を持つ眼窩脂肪(がんかしぼう)があります。
歳を重ねると、眼球を支える靭帯がゆるんで眼球が下垂ぎみになります。また、目元の皮膚はとても薄くて保水力も低い上、まばたきを1日1万回以上するため、たるみが生じやすい場所。加齢によって、皮膚と同時に眼輪筋もゆるんできます。
このような加齢による影響から、眼球の下にある眼窩脂肪が眼球の重みに押されて前にせり出し、膨らみができます。この膨らみの下側に影(黒い線)ができることで起こるのが「黒くま」です。
一般的には加齢に伴う各組織の衰えが主な原因ですが、なかには骨格に原因がある場合や生まれつき眼窩脂肪の量が多いなどの理由で、10代など若いうちから発生する方もいます。
シミやくすみが原因の「茶くま」
目の下の皮膚は0.5~0.6mmと他の皮膚に比べても極めて薄く、とにかくデリケート。紫外線や摩擦などによるダメージを受けやすく、これがシミやくすみ(色素沈着)を起こして茶色のくまとなります。
紫外線を浴びると、皮膚の内部にあるメラノサイトがメラニン色素を生成します。通常はターンオーバー(肌の新陳代謝)によって、古い角質とともに自然に剥がれ落ちます。しかし紫外線を浴びすぎたり、ストレスなどによってターンオーバーが乱れるとメラニン色素が蓄積し、シミの原因になります。
また洗顔やクレンジング時にこすりすぎる、強くマッサージをするといった摩擦を繰り返すと色素沈着を起こし、目の下だけでなく、上まぶたも含めて目元全体が茶色くなってしまうことも。
血行不良によって毛細血管が透けて見える「青くま」
目の周りには多くの毛細血管が集まっています。血行が悪くなると血液がうっ滞(血液が静脈内に停滞)し、薄い皮膚から青っぽく透けて見えることがあります。これが、いわゆる「青くま」です。
原因として、冷えや生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れ、寝不足などによる血行不良が挙げられます。またパソコン作業や読書など同じ場所を集中して長時間見ていると、目の周りの筋肉が動かず血行が滞ることもあります。
他に色白や皮膚が薄いなど、遺伝的な要因によって子どもの頃から青くまが生じやすい方、加齢によって目の周りの皮膚が薄くなり、青くまが目立ちやすくなる方もいます。
自宅でできるくまのケア方法
- 睡眠を十分にとりましょう。
- 適度な運動や半身浴などで全身の血流を良くし、ハリのある肌を保ちましょう。
- ビタミンやミネラルなど肌にいい栄養素をバランスよく摂取。特に茶くまの場合はメラニンの生成を抑えるビタミンCを、青くまの方は鉄分を多めに摂りましょう。
- パソコンや読書などで目が疲れると血行が悪くなるため、ホットタオルなどで目を温めましょう。
- ビタミンC誘導体などコラーゲンを増やす成分を配合した美容液やパックで目元をケアし、健康的な肌を保ちましょう。
- 茶くまの場合は、ビタミンC誘導体配合など美白効果のあるコスメで目元ケアをしましょう。
- アイクリームを使って滑りをよくした上での目元マッサージは、血行促進に効果的です。ただし、強くこすりすぎるとくすみ(色素沈着)による茶くまを悪化させるため注意しましょう。
※目の下のくまは、何かの病気のサインであることも。気になる方は「実は病気のせい?目の下のくまを引き起こす原因
※マッサージによるくまの解消方法を知りたい方は、「老け、疲れ顔を撃退!目のくま&たるみマッサージ」をご参照ください。
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