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レモンの効果・特徴と使い方

更新日:2017.05.12
公開日:2014.08.01
ドクター画像
この記事の監修者
めじろミサクリニック 院長 山川美佐

果実として身近な存在であるレモンの特徴や効果について、ドクター監修の記事でご紹介します。フレッシュな香りで気分転換はもちろん、肌への消毒殺菌などの働きも期待されるレモンの精油の使い方をお伝えします。

フレッシュで爽やかな香りのレモン。レモンは柑橘類であり、豊かな果汁から香りが漂うイメージを持つ方も多いと思いますが、その香りの成分のほとんどは皮に含まれています。そのため、アロマテラピーで使われる精油も皮から抽出します。

古くから殺菌・消毒作用が知られていた「レモン」

私たちにも身近な存在であるレモンは、学名を「Citrus limon」と言います。ミカン科の果実で、原産地はインド北部(ヒマラヤ)です。現在は、アメリカ、イタリア、スペイン、南アフリカ、ブラジル…と、世界中のあらゆるところで栽培されています。

食用はもちろんですが、抗菌性などの効能は古くから利用されてきた歴史があり、古代エジプト人は肉や魚が傷むのを防ぐためにレモンを使っていました。

精油の抽出は、果実の皮(果皮)から圧搾法で行なわれます。鋭角でフレッシュ、ほのかに甘いシトラス(柑橘類)の香りです。立ち上がりの早い、トップノートに分類されます。

レモンは気分を高揚させたり、リフレッシュしたりしたいときに

レモンの代表的な成分は、リモネンとシトラールです。特にリモネンはレモンの精油の成分の大部分を占めています。このフレッシュな香りには、気分の高揚や気持ちの切り替えを促したりするほか、理解力や集中力を高めたり、冷静さを取り戻すなどの働きが知られています。

仕事や勉強の効率化に

仕事や勉強の合間でリフレッシュを兼ねて、レモンの精油を使った芳香浴をするとよいでしょう。ハンカチにレモンの精油を数滴垂らして香りを嗅いだり、お湯をいれたりしたマグカップに精油を垂らして深呼吸するのも効果的です。

胃もたれ防止や、感染症予防に

レモンには消化促進作用や、弱っている胃腸のぜん動運動を正常に戻す作用もあるので、胃もたれを感じたときに効果的です。また、消毒殺菌作用にも優れているので、芳香を空間に漂わせることで、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防にもなります。

スキンケア効果も

肌の収れん効果もあるので、レモンの精油を0.5%に希釈したローションなどを作ってスキンケアに用いてもよいでしょう。

ただし、レモンの精油には光毒性(肌についた状態で紫外線を浴びると皮膚にダメージを与える性質)があるので、使用するときは必ず、直射日光を避ける必要があります。

ほかの精油とのブレンドにも便利

リフレッシュしたいときや、集中したいときなどにおすすめのレモン。ブレンドして使うのであれば、ラベンダーやペパーミント、ローズマリーと合わせるとよいでしょう、また、感染症予防を目的とする場合は、ティーツリーと組み合わせると最適です。無水エタノールや精製水と合わせて、ルームスプレーにするのもおすすめです。

レモン精油を使用する際の注意点

レモンは、人によっては刺激を感じる場合もあるので、肌がピリピリしないか注意しながら濃度を調節するなどの工夫が必要です。スキンケアに使用する場合は脂性肌、特にニキビケアにおすすめですが、光毒性(肌についた状態で紫外線を浴びると皮膚にダメージを与える性質)があるので、使用するときは直射日光を避けるか、夜のみにしましょう。

精油(エッセンシャルオイル)は肌につける前に用途に合わせて希釈したり、パッチテストを行ったりして、異常がないか確かめてから使用することをおすすめします。開封後は冷暗所で保存し、早めに使い切りましょう。また、3歳以下の子供への使用は控えましょう。

肌に合わない場合は使用を中止し、医療機関を受診してください。

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