内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。
スクワランの効果とスクワランオイルの使い方
化粧品の成分表示でよく目にする「スクワラン」とは、人の体内でも作られている天然の保湿剤から生まれた成分のことですが、具体的にはどのような成分なのでしょうか。その特徴と効果について、ドクター監修の記事で詳しく説明します。
化粧品の成分表示でよく見かける「スクワラン」ですが、これはどのような成分で、使用することでどのような効果を得ることができるのでしょうか。効果や特徴について詳しく見ていきましょう。
スクワランとは?
化粧品の成分表示などで目にする「スクワラン」とは、哺乳類や植物などに含まれている「スクワレン」という成分に水素を添加して安定化させた成分です。スクワランは潤滑性に優れており、クリームや保湿剤、軟膏などの成分として使用されるほか、潤滑油、離型剤として工業用にも使用されています。
スクワレンは、人間やサメ、オリーブオイルやベニバナオイルなどに含まれる成分です。人間の体内で作られるスクワレンは皮脂腺で生成され表皮に分泌されることで、皮脂膜の成分になります。皮脂膜は空気中の雑菌や汚れから肌を守る役割を担うため、人体に欠かせない成分の1つと言えます。
スクワレンは非常に酸化しやすい成分であり、サプリメントで摂取するのが効果的とされています。一方のスクワランは、スクワレンの浸透性や保湿効果はそのままに酸化しにくくしたものなので、化粧品や工業用として広く用いられています。
スクワランの種類
化粧品や工業用に用いられているスクワランの多くは、深海鮫の肝油から抽出して作られたものです。鮫には他の魚にみられるような浮き袋がありません。そのため、肝臓に脂質を蓄え(=肝油)それを浮き袋の代わりにしているのです。
その他、オリーブオイルやベニバナオイルなどの植物オイルからも抽出することが可能なため、植物性スクワランとして使用されています。
スクワランの効果
スクワランが持つ効果として、次の2つがあげられます。
- 美肌効果
- 皮脂膜の代わりにバリアをサポートしてくれるので、乾燥や肌荒れなど肌トラブルの予防効果が期待できます。さらにうるおい不足によるキメの乱れや毛穴の目立ちを防ぐ効果もあります。
- 浸透作用
- スクワレンはもともと人の体内に存在するうるおい成分なので、肌にとっても異物と認識されづらく、すぐれた浸透作用を発揮します。スクワランとして化粧品や美容クリームに配合されても刺激がほとんどなく、すばやく肌になじみます。
スクワランの特徴
スクワランとはどのような成分でしょうか。その特徴について説明します。
天然の保湿剤に近い成分
人の皮脂膜の成分でもあるスクワレンは、皮膚表面からの水分の蒸散を防ぎ、乾燥や紫外線から肌を守る働きを担っています。スクワランはこのスクワレンの分子構造を安定化させたもので、保湿効果が高く、肌のバリア機能を高めます。
皮膚への親和性が高い
スクワランは親油基と親水基を併せ持ち、肌になじみやすいという特徴があります。また、化粧品に使用されているさまざまなオイルのなかでも酸化・変質しにくく、さまざまな肌質に使用できます。
凝固、酸化しにくい
スクワランは沸点と引火点が高く、凝固点が低いことから固まりにくいという特性を持っているため、化粧品の原料にとても適した成分と言えます。また、酸化しにくいという特徴もあるため、化粧品のみならず工業用にも使用されています。
スクワランオイルの使い方
スクワランオイルは、スクワレンを含む深海鮫の肝油やオリーブオイル、コーンオイル、ベニバナ油などから不純物を取り除き、水素添加したうえで蒸留し、脱色・脱臭して製造されています。何度も蒸留を繰り返して純度を高めた製品のほうが肌にやさしく、酸化や変質もしにくくなるので、スクワランオイルを購入する際は純度の高さを目安に選ぶとよいでしょう。代表的な使い方についてもご紹介します。
化粧水のあとに使用する
スクワランオイルは、たっぷりの化粧水でまだ濡れた状態の肌に塗布するのがおすすめです。肌が乾く前にスクワランの油分をなじませることで、自然と乳化し、浸透していきます。乾燥が気になる部分を中心に、1滴から数滴を伸ばして使いましょう。
毛穴ケアやニキビ肌にも
スクワランには角質を柔らかくするエモリエント作用があり、毛穴の目立たない美肌に導くほか、ニキビや湿疹を予防する効果もあります。
このほか、ヘアオイルや頭皮のマッサージオイルとして使ったり、ネイルケアやボディケア、妊娠中のおなかのケア、赤ちゃんのスキンケアなどさまざまなシーンで活用することができます。
まとめ
人の皮脂膜の成分でもあるスクワレンは、皮膚表面からの水分の蒸散を防ぎ、乾燥や紫外線から肌を守る働きを担っています。スクワランはこのスクワレンの分子構造を安定化させて酸化しないように加工したもので、保湿効果が高く、肌のバリア機能を高めます。
スクワランは原料となる深海鮫や植物油など蒸留して製造されるスクワランオイルのほか、保湿クリームなどの化粧品に配合されています。スクワランオイルを選ぶ際は、なるべく純度の高いものを選ぶことをおすすめします。ハリやツヤがほしいときは、コエンザイムQ10など美容成分が配合されたものを、シミやそばかすが気になるときは、ビタミン類を組み合わせたものを選ぶのもよいでしょう。
オススメ記事
- 関連するオススメ記事がありません。
スキンケア基礎講座
- スキンケア基礎講座
- アロマテラピー
- クレンジング
- サプリメントの基礎
- サプリメントを学ぶ
- スカルプケア
- スキンケアの基本
- ヘア・髪の知識
- ボディケア
- 妊娠・出産・産後の肌
- 心とスキンケア
- 更年期のスキンケア
- 産後の肌とスキンケア
- 美容・美肌
- 美容によいとされる植物
- 美容成分の基礎知識
- 美白・抗酸化
- 美肌をつくる化粧品の基本
- 美顔器を使ったスキンケア
- 肌と女性ホルモン
- 赤ちゃんのスキンケア
- 頭皮のケアについて
- メイク講座
- 悩み別講座
- アトピー性皮膚炎
- いぼ
- かゆみ・皮膚掻痒症
- シミ・そばかす
- シワ
- すそわきが
- その他の発疹・皮膚病
- たるみ・ほうれい線
- デリケートゾーン
- ニキビ・吹き出物
- ヘルペス
- ほくろ
- まつげのトラブル
- むくみ
- わきが
- 体臭
- 便秘・デトックス
- 傷・傷跡
- 冷え性
- 口内炎・口周辺のトラブル
- 多汗症
- 女性のお悩みボディケア
- 性病・性感染症
- 日焼け・紫外線対策
- 毛嚢炎
- 毛穴・角栓
- 水虫・皮膚真菌症(白癬)
- 汗・ニオイ
- 湿疹・皮膚炎
- 火傷(やけど)
- 生理痛・生理前の不調
- 白斑
- 目の周辺のトラブル
- 粉瘤(ふんりゅう)
- 糖質制限
- 美白・くすみ・目の下のくま
- 肉割れ
- 肌のハリ・ツヤ
- 脱毛・ムダ毛処理
- 花粉症
- 蕁麻疹(じんましん)
- 虫・害虫の皮膚トラブル
- 赤ら顔
- 靴擦れ
- 頭皮疾患・脱毛症
- 顔の傷
- 顔太り
- 用語集
- お肌&からだ・用語
- スキンケア・用語
- 化粧品・用語
- 美容成分・用語
- 男の美容講座
- お悩み&トラブル肌講座
- メンズスキンケア基礎講座
- 育毛
- 美容医療
- アンチエイジング
- くま・目の下のくま
- シミ(しみ)・肝斑
- しわ(注入治療)
- タトゥー(刺青)除去治療
- たるみ・ほうれい線治療
- ニキビ治療
- バスト・胸のお悩み
- ボトックスの治療
- わきが(ワキガ)のお悩み
- 二重手術
- 切らない脂肪吸引・部分痩せ治療
- 女性の増毛(植毛・ウィッグ)
- 脂肪吸引
- 赤ら顔・肌の赤み
- 鍼灸(しんきゅう)治療
- 肌タイプ別講座