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頬の赤みの原因と正しい対策方法|スキンケアで赤み解消へ

更新日:2018.02.13
公開日:2014.07.01
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

頬の赤みは体質によるものもありますが、その多くは自分で肌を傷つけていることが原因となっています。ドクター監修のもと、頬が赤くなる原因とそのケア・予防方法について解説します。

頬の赤みの原因と対策

頬が赤くなる原因は、「肌の薄さ」「炎症」の二つに分けられます。頬に現れる赤みの原因はそれ以外にもさまざまありますが、頬の赤みで悩む人の多くは、

  • 皮膚が薄い
  • 乾燥や紫外線に弱い
  • 洗顔による刺激に弱い

といった問題を抱えています。ここでは頬の赤みについて、原因と対策を紹介します。

頬が赤くなる原因とは

頬が赤くなる原因の一つに「肌の薄さ」がありますが、どうして薄くなってしまうのでしょうか?

洗顔やピーリング剤などで肌が薄くなる

生まれつき皮膚が薄い人ももちろんいますが、頬の赤みに悩んでいる人は、日頃の洗顔やマッサージ、ピーリングなどで自分で皮膚を削ってしまっている可能性が高いので注意が必要です。

刺激を受けやすい皮膚は炎症を起こしやすい

また、直接肌を強くこすっていなくても、ピーリング剤など、肌に刺激の強い成分が入っている化粧品の影響で薄くなることもあります。最近耳にするようになった「ビニール肌」は、過度のケアによって角質層がはがれ、その下の顆粒層がむき出しになってしまった肌のことを指します。

皮膚が薄くなりやすい顔の部位は、頬や鼻です。頬や鼻は顔の中で出っ張っている部分なので、摩擦や紫外線による刺激を受けやすいのです。

乾燥により頬が炎症を起こす

また、皮膚(=角質層)が薄くなると、それまで保持していた水分が失われ、乾燥肌になります。乾燥も刺激の原因となり、肌に炎症を引き起こし、頬の赤みにつながります。

※これらについてより詳しく知りたい方は、「菲薄化(ひはくか)」や「ビニール肌」の記事をご参照ください。

肌が薄くなることのデメリットとは

肌が薄くなると、毛細血管が浮き出て見えるだけでなく、肌の免疫が落ちてニキビや肌あれなどの炎症が起こり、赤くみえるようになります。皮膚が薄くなるということは、皮膚のもっとも外側で外敵の侵入を防いだり、刺激を和らげたりする役割を担う角質層がダメージを受けているということです。角質層が削れてしまうと、外部からの刺激が表皮や真皮へとよりダイレクトに伝わってしまいます。

外からの刺激を受けやすくなった皮膚では、「炎症増悪たんぱく質」というものが表皮細胞で多く作られるようになります。炎症を引き起こすサイトカイン(生理活性物質)が、このたんぱく質を“敵”とみなし、表皮内で増加してしまいます。これにより、肌に炎症が起こるのです。また、皮膚の常在菌が肌の内部に侵入しやすくなることもサイトカインを活発にする原因となり、やはり炎症が起こります。

頬の赤みを解消する正しい対策方法

頬の皮膚の薄さを改善するのが近道

炎症こそが赤みや肌荒れなどのトラブルの元凶のようにも思えますが、炎症自体は外敵から身体を守る免疫反応の一つで、なくてはならないものです。無駄な炎症を起こさせないために、そして頬の赤みやその他の肌トラブルを起こさないためには、皮膚が薄い状態を改善することが最善の道なのです。

薄い皮膚を健康な状態に戻すためには、角質層が健康になる必要があります。角質層が健康になると表皮の水分保持量が増え、それにより外敵や刺激から体を守るバリア機能がしっかり働くようになります。そうすると、表皮や真皮、神経に伝わる刺激の強さが和らぎます。暑さや冷たさもゆっくりと伝わるようになるので、過敏な反応は起こらなくなります。また、毛細血管が常に拡張している状態や過剰な増殖もなくなるため、健康な角質層は赤みの改善にとても重要なのです。

頬の皮膚を健康にする6つの対策とは

角質細胞を健康に育てるためには、以下の6点に注意した生活を心がけることが大切です。

  • 刺激の少ない、保湿力のある石鹸やスキンケア製品(クリーム)を使う
  • 炎症がひどいときには化粧を控えめにし、落とす際はクレンジングオイルを使わない
  • 洗顔をする際は、手やスポンジなどで肌をこすらない
  • 紫外線対策をする
  • 服装などでこまめに体温調節する(温熱、寒冷対策)
  • 血管を保護するビタミンCを多く摂る

毎日のスキンケアで赤みの解消へ

上記の6つの対策以外に、食事内容と睡眠不足にも気をつけましょう。炎症はわりとすぐに治まりますが、赤みのできない肌をキープするためには、日頃から肌によい生活を心がけながら、過不足のないスキンケアを地道に続けていくことが大切です。

※肌のヒリヒリをケアする保湿のコツは「顔の皮膚がヒリヒリ・ピリピリ痛い時の正しいケア方法」をご覧ください。

※具体的なスキンケア成分については、「赤ら顔を改善するための化粧品えらび」をご参照ください。

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