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クリニックで受けられる豊胸手術の種類と内容
豊胸手術の種類には人工乳腺、脂肪注入、ヒアルロン酸注入があります。それぞれの特長を見極めて、自分に合ったものを選ぶことが大切です。ここではドクター監修の記事で、豊胸手術の種類と内容について解説します。
豊胸手術はメディアでの紹介も多く、美容外科の中でも要望の多い手術です。小さな乳房を大きく、そしてハリのある乳房にするために行われる場合がほとんどですが、急激なダイエットや産後などでボリュームの減った乳房の修正にも用いられます。
バストを大きくする施術
クリニックで受けられる豊胸手術には、主に「人工乳腺法(シリコンバッグ豊胸)」「脂肪注入豊胸」「ヒアルロン酸注入豊胸」の3種類があります。それぞれの具体的な内容や特長について解説していきます。
(1)人工乳腺法とは
液状またはジェル状の内容物を詰めたシリコン製のバッグを、乳腺のすぐ下や大胸筋の下に作られたポケットに挿入します。シリコンバッグ豊胸とも呼ばれるほか、プロテーゼ挿入法、インプラントといった呼び方もあります。バッグを挿入するため、乳房の下や腋の下といった部分を切開しますが、どこから挿入するかはクリニックによって方法が異なります。
人工乳腺法の特徴は何といっても、大きさの自由度と安定感です。他の豊胸手術に比べサイズアップしやすく、挿入するバッグの形も様々ですので希望のバストに仕上がりやすいと言えます。またバッグは肌に吸収されませんので、長時間経過してもバストの大きさはキープされますし、しこりができるなどのトラブルもありません。
ただしカプセル拘縮のリスクはゼロではありません。テクスチャータイプという表面がザラザラしているタイプのバッグを使用することで、このリスクを減らすことができます。
(2)脂肪注入豊胸とは
自分の身体から採った脂肪細胞をバストに注入します。本物の脂肪を使いますので、見た目や感触が自然なことが特長です。従来、指摘されていたしこり、石灰化、吸収といったデメリットは、コンデンスリッチ豊胸(CFR注入)、セリューション豊胸など採取した脂肪の加工技術が普及したことによって改善されつつあります。
また気になるお尻や太ももの外側、後ろの部分からバストに必要な脂肪を採取することで、「部分痩せ」の効果も得られます。
(3)ヒアルロン酸注入豊胸とは
ヒアルロン酸を注入する方法で、切開の必要がない手軽さから「プチ豊胸」とも呼ばれます。
ヒアルロン酸は、アレルギーを生じる確率が2千人に1人とされています。注入する量は自由に決められますが、通常は1.5カップ程度のバストアップが限界とされています。施術時間が短いため、身体への負担が少ないと言えます。
いずれ体内に吸収されてしまうため、バストアップの維持には定期的な施術が必要です。最近では持続期間が長い粒子の大きなヒアルロン酸を用いるクリニックもありますが、吸収されずにしこりとして残る可能性も高いという指摘もありますので長期経過例の蓄積を待って判断したほうが良いでしょう。
乳房下垂の施術
産後の授乳による乳房のボリュームダウンや、年齢による乳房の「垂れ下がり」を修正する手術もあります。基本は乳輪の周囲を丸く切開し、ここから垂れている乳房を乳頭に向かって吊り上げて余分な皮膚を切除します。
また手術の傷を小さく目立たないものにするため、乳輪周囲の切開のみで、巾着状に余分な皮膚を切除縫合する方法を選べる場合もあります。乳房が大きく落ち込んでいる時には、シリコンバッグを併用することもあります。
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