内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。
頭皮の乾燥が原因で生じるフケとかゆみ対策のケア法
頭の一部分ではなく頭部全体がかゆい場合、それは頭皮の乾燥が原因かもしれません。乾燥を原因とする頭皮のかゆみのメカニズムと、原因別の正しいケアの方法についてドクター監修の記事でご紹介したいと思います。
頭皮が乾燥すると、フケや抜け毛、かゆみの原因になります。また、日々行なうシャンプーについても正しい洗髪方法をおこなわないと、頭皮の乾燥を招いてしまいます。ここでは頭皮が乾燥する原因ごとのケア方法と保湿による予防について解説します。
頭皮が乾燥するとフケの原因に
頭皮が乾燥することで、皮膚がはがれ落ちやすくなり、パラパラしたような乾性フケがでます。
乾性フケの主な原因は、
- 遺伝や体質
- 栄養バランスの悪い食生活
- 不規則な生活によるストレス
- 間違った洗髪方法
- 接触性皮膚炎
といったものがあげられます。
また、パーマ液や髪を染めるカラー剤の使用が頭皮への強い刺激の原因となり、かゆみやフケを引き起こすこともあります。
頭皮の乾燥はかゆみや抜け毛を引き起こす
頭皮のかゆみは、さまざまな原因によって引き起こされます。「毎日きちんとシャンプーをしているのにかゆい」「頭の一部分だけではなく全体がかゆい」といった場合、そのかゆみは頭皮の乾燥によるものかもしれません。
意外と見落とされがちですが、頭皮は皮膚の一部です。乾燥肌になるとかゆみが出るのと同じように、頭皮も乾燥すると外部からの刺激に弱くなり、普段なら問題ない刺激や外部からの異物に反応し、かゆみが発生することがあります。そのためかゆみの原因が乾燥であれば、ケアの目的は頭皮の角質層の水分保持力を健全に保つことになります。
また、冬場は空気が乾燥しやすい時期であり、さらに体の冷えからくる血行不良が、頭皮への栄養分をうまく行き渡らなくなる原因になります。冬場はこの乾燥や寒さなどが頭皮トラブルのもととなり、抜け毛が起こりやすい季節といえます。
シャンプーの仕方が悪いと頭皮が乾燥する原因に
頭皮が乾燥する大きな原因のひとつに、シャンプーの仕方に問題がある可能性があります。頭の洗い方は小さい頃からの習慣で、ずっと間違った洗い方をしているという人も少なくないでしょう。
やさしい指づかいで洗う
頭皮も皮膚の一部ですから、顔を洗うときのようにやさしく洗うようにしましょう。
かゆいとつい力を入れて洗いたくなってしまうものですが、これは絶対にNGです。ゴシゴシと力を入れたり爪を立てて洗ったりすると、頭皮の角質層を傷つけてしまいます。そうなると、頭皮のバリア機能や水分保持力が低下し、余計にかゆみや乾燥を招いてしまうのです。
また、傷ついた頭皮は炎症を起こし、この炎症がさらにかゆみを増強させてしまうため注意が必要です。
※頭皮にやさしいシャンプーの仕方については、『頭皮の乾燥やフケを改善する正しいシャンプー法とは?』でより詳しく解説しています。
シャワーの温度をぬるくする
熱すぎるシャワーの場合、髪にあるキューティクルを傷めたり頭皮の乾燥を引き起こしたりといった原因になることがあるのでシャワーの温度は38℃前後にするとよいでしょう。
頭皮の乾燥を防ぐには保湿が大切
肌と同じように、頭皮も加齢によってうるおいを失っていきます。女性の場合、保湿成分の分泌量は20代がピークですから、早いうちから意識的に頭皮の保湿を考えておくとよいでしょう。体質的に乾燥しやすいという人も多いと思いますが、この場合も、少しの工夫でうるおいを保つことができます。
頭皮の乾燥に有効な保湿シャンプーを使う
頭皮のうるおいを保っているのは、角質層の細胞間脂質(セラミドなど)やNMF(天然保湿因子)、毛穴から分泌される皮脂です。これらが頭皮の水分を保ち、乾燥や外部の刺激から頭皮を守ってくれています。
ところが、洗浄力の強いシャンプーや間違った洗い方によって、汚れだけでなく細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)、皮脂まで落としてしまうことがあるのです。フケや乾燥に悩む人は、洗浄力が比較的マイルドなアミノ酸系シャンプーなど刺激が少ないものを使用することもポイントです。
※頭皮にやさしいシャンプーの選び方については、『フケを改善する正しいシャンプーの選び方・使い方』に詳しく記載しました。
ローションやオイルなどを使用する
入浴後の頭皮が乾燥する場合は、シャンプー剤や洗い方を見直します。それでも乾燥が止まらない場合は、外部からうるおいを補ってあげることが大切です。シャンプーの後に頭皮用ローションやオイルなどで保湿する方法もあります。ただし、頭皮用の化粧品を使う前に、シャンプー方法から見直した上で、どうしても必要な場合に使うようにしたいところです。
※『頭皮も保湿が必要!ローションを使った乾燥対策』も併せてご覧ください。
生活習慣による乾燥の場合
頭皮の乾燥を招く原因として、洗髪方法やケア方法による部分は大きいですが、普段の日常生活の面からもケアをするようにしましょう。食事や睡眠などが直接的に頭皮の乾燥を招くものではありませんが、健康状態が低下することで、間接的に頭皮トラブルにつながることが考えられます。
ビタミンを摂る
食生活面で気をつけることは、ビタミンを摂ることがいいでしょう。特に、良質なタンパク質、ビタミンB群やレバー、シジミ、牛乳、トマトなどを積極的に摂りましょう。
十分な睡眠をとる
睡眠不足は新陳代謝が悪くなりやすいので睡眠をたっぷりとって肌の代謝をよくしましょう。また、不規則な生活やバランスの悪い食事、ストレスなどもターンオーバーを乱す原因になりますので、生活習慣を健全に保つよう努力しましょう。
血行をよくする
皮膚の老化を遅らせるためには、新陳代謝を活性化させることが大切です。血行を改善できれば、ターンオーバーが促進されます。血行改善のためにできる対処法としては、頭皮マッサージがあります。ただし、頭皮を傷つけるようなマッサージは逆効果になりますので、優しく行うようにしましょう。ジョギングやウォーキングといった運動を習慣づけることも、血行の改善につながります。
まとめ
頭皮の乾燥は十分な保湿、正しい洗髪方法、十分な睡眠時間を確保して規則正しい生活を送ることで、改善することができます。しっかりとした頭皮ケアを行わないと、頭皮湿疹や脂漏性皮膚炎などの原因となり、症状が悪化してしまい場合もあります。頭皮ケアを見直しても症状が治らない場合には皮膚科を受診するようにしてください。
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