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顔のシワ取りに効果的な化粧品の選び方

更新日:2017.10.13
公開日:2013.10.17
ドクター画像
この記事の監修者
六本木スキンクリニック 院長 鈴木稚子

顔のシワを改善したいときの心強い味方として、シワ取りクリームなどの化粧品があります。具体的にはどのような成分が含まれた化粧品を選べばよいのでしょうか。ドクター監修のもと、シワ取りに効果を見込める化粧品の成分を解説します。

年齢を重ねると現れはじめる目尻や口元、眉間などのシワ。できてしまったシワ対策にとり入れたいクリームなどの化粧品の成分や、スキンケアの方法について解説します。

顔のシワ取りに効果的な化粧品とは

顔のシワを改善したいときに、活躍が期待できるのが「シワ取りクリーム」です。シワ取りといっても、クリームを塗るだけでシワが消えるわけではありません。シワの原因を理解してそれに合ったクリームを選んで使うことにより、シワがかなり薄くなり目立たなくなってきます。

シワ取りクリームは、化粧水や美容液と違い、指につけて肌へ直接、しっかり塗り込めるため、ケアが簡単です。さらに、気になる箇所に塗って、そのまま外出しても目立たないため、シートやパックに比べて使いやすいこともメリットです。種類や成分などはさまざまですが、共通して言えることは、くりかえし継続して使用することで効果が得られます。

手間のかからない簡単なケアなので、シワが気になるという方は、取り入れてみるのもひとつの方法です。

シワ取りクリームの成分と効果

ドラッグストアやインターネットで探してみると、実にさまざまなシワ取りクリームが販売されています。手軽に利用できるという点で、シワ取りクリームは大変便利ですが、価格も効果の程もピンキリで迷ってしまう方も多いかと思います。そこで、一つの目安となるのが、配合されている有効成分です。シワに効果的といわれている成分には、主に以下のものがあります。

  • トレチノイン
  • EGF
  • DMAE
  • マイクロコラーゲン
  • ヒアルロン酸

肌のターンオーバーを促しコラーゲンの分泌を高める「トレチノイン(ビタミンA誘導体)」、肌の成長・再生を促す「EGF」、細胞膜を安定させることによる抗酸化作用をもつ「DMAE」、肌の再生を促す「マイクロコラーゲン」、肌のハリやうるおいを保つ「ヒアルロン酸」などが知られています。

中でも、トレチノインは、米国ではシワやニキビの治療用成分としてFDAの認可を受けている成分でもあります。そして、成分の濃度や含有量、他の成分との組み合わせによっても効果は違ってきます。

シワ取りクリームのメカニズム

シワ取りクリームが、どのようにシワに効果があるのか、そのメカニズムをご紹介します。一般的に、シワ取りクリームには「保湿」、「肌のターンオーバーを促進する」、「抗酸化作用がある」、「筋肉をほぐす」、「線維芽細胞を活性化する」といった成分が含まれています。

シワ取りクリームは、これら成分をくりかえし肌に浸透させることにより、シワを薄くする効果を発揮していきます。乾燥や代謝の低下などによって、ハリや弾力が失われシワになった肌を、みずみずしい肌へと導くことでシワを目立たなくしたり解消したりするのです。

ただし、シワにもいくつかの原因があるため、原因に合ったケアをしていくことが大切です。たとえば、ちりめんジワと呼ばれる表皮性のシワに対しては、保湿成分をしっかり補うことが効果があるとされ、真皮性のシワに対しては、抗酸化作用のある成分や、線維芽細胞に働きかける成分を補う必要があります。自身のシワの種類や原因と照らし合わせ、自分の肌に合うクリームを探すことがシワ取りを目指す第一歩です。

顔のシワ取りに効果的な化粧品の選び方

ここまでに紹介してきたクリームは、シワに対するスペシャルケアとして位置づけられます。ですが、化粧水や乳液、保湿クリームといった通常の基礎化粧品でも、顔のシワ取りのためにとり入れたい成分があります。

顔の中でも特にシワができやすいのが、目尻、眉間、口元といった、肌の乾燥しやすい部分。肌の乾燥は、シワの大きな原因となるのです。そのため、クリーム以外の基礎化粧品を選ぶうえで大きなポイントになるのが、保湿成分です。肌のうるおいを保つのに役立つとされる成分の入った化粧品を選ぶことで、クリームとの相乗効果も期待できると考えられます。

具体的な保湿成分は以下のとおりです。

  • ヒアルロン酸
  • セラミド
  • コラーゲン

また、トレチノインやEGF、DMAEといったクリームでもご紹介した成分が配合されたものがあれば、それを選んでもよいでしょう。

顔のシワ取りに効果的なスキンケア

顔のシワ取りに効果が期待できる化粧品を選んでも、使い方や日ごろの洗顔方法などが間違っていては、十分に成分の作用を引き出すことができない場合があります。スキンケアの中で、特に、以下の3点についてポイントをおさえましょう。

  • 洗顔方法
  • クリームによるマッサージ方法
  • UVケア

洗顔方法

洗顔のポイントは、以下の3点です。

  • こすらないこと(洗顔のときとタオルで拭くとき)
  • 人肌くらいのぬるま湯で洗うこと
  • 洗い残しがないようにすること

洗顔は、不要な皮脂や汚れを取り除いて化粧や乳液などの化粧品の浸透をよくしてくれるという役割があります。肌に負担をかけすぎないように丁寧にしっかりと洗いましょう。

クリームによるマッサージ方法

クリームを使ったマッサージのポイントは、以下の3点です。

  • クリームは指に力を入れずに伸ばすこと
  • 下から上、内から外を意識してマッサージすること
  • 1日1回、継続すること

クリームの効果を実感できるまでには、時間がかかります。あきらめずに2か月は継続してみましょう。

UVケア

皮膚に大きなダメージを与える紫外線は、強さの差はあるものの1年中降り注いでいます。また、紫外線によるダメージも肌の乾燥やシワの原因となります。できてしまったシワへのアプローチというよりは予防のためのアプローチになりますが、日焼け止めクリームやUVカットの帽子、日傘などを活用してUVケアを心がけましょう。

まとめ

顔のシワ取りのスペシャルケアとして、保湿成分などを配合したクリームがあげられます。また、そのほかの化粧水や乳液、美容液といった基礎化粧品も、保湿を意識して選ぶとよいでしょう。

シワの改善に効果が期待できる成分として、以下のものがあげられます。

  • トレチノイン
  • EGF
  • DMAE
  • マイクロコラーゲン
  • ヒアルロン酸
  • セラミド

これらの成分が含まれた化粧品を使用し、マッサージ方法や洗顔方法などにも気をつけてシワの改善を目指しましょう。

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