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乾燥肌の衣類の選び方

更新日:2017.10.05
公開日:2013.02.20
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この記事の監修者
マブチメディカルクリニック 院長 馬渕知子

洋服を着ているだけでかゆくなってしまうという乾燥肌の人のために、衣類の選び方をレクチャーします。また保湿の重要性や乾燥肌の人が気を付けるべき素材もご紹介しています

乾燥肌の人は衣類が原因で痒くなることもあります。乾燥肌の人が避けた方がよい素材や衣類選び、ケアについてみてみましょう。

乾燥肌の衣類の選び方

乾燥肌や敏感肌の方が悩む、肌の痒みは、衣類との摩擦が非常に関係しています。「衣服圧」という言葉をご存じでしょうか。皮膚にかかる摩擦の力に関する調査結果によると衣類は、着ているだけで肌に負担がかかっているのだそうです。その圧が、一番大きいのが背中で手の平に10キロ分のお米の袋を乗せたぐらいの圧がかかるとのこと。

その刺激を軽減するためには、衣類の素材選びも大切です。繊維の織り方や糸の毛羽立ちなどが肌を傷めていることもあります。肌と衣類の摩擦が刺激になり、かゆみの原因になりますので、チクチクするような肌への刺激がないものを選びましょう。製品による部分はありますが、化学繊維は摩擦が強く、肌への刺激になりやすいので注意してください。

特に直接肌にふれる下着などは、コットンやシルクなどなるべく自然素材の衣類を選ぶようにしてください。中でもシルクは、肌にあたったときの衝撃が一番少なくオススメです。肌荒れがひどい方であればシルクの下着、手荒れなら手袋、足であれば靴下をという風に素材をシルクに変えるだけで、症状はずいぶん軽減されます。

また、衣類の縫い目やタグが肌に当たるだけで痒みが出るという方もいます。肌が敏感な方のために縫い目がない下着や衣類も販売されていますし、タグは買ったらはさみで切り取るなどしましょう。

かゆみ、チクチクの原因は肌と衣類の摩擦

外的な刺激から皮膚を守り、痒みを軽減するためには、保湿をすることが大切です。肌が乾燥すると、それまで皮膚の表面をおおっていた皮脂が減ることで、表面が乾燥しやすくなります。それによって皮膚の表面の角質がはがれやすくなり、角質間のすき間から水分がどんどん蒸発し、さらに乾燥が進むことで、外部からの刺激も入りやすくなってしまいます。

衣類による摩擦は、乾燥している時のほうが起きやすく、静電気による刺激が摩擦の力を強めてしまいます。肌を保湿することで、外部からの刺激を受けやすい肌状態をカバーできますし、衣類のすべりがよくなり、摩擦が少なくなります。衣類との摩擦を防ぐためにも、しっかり肌を保湿しましょう。

衣類は清潔にして、柔軟剤を使用する

衣類には柔軟剤を使用することで、衣類との摩擦が軽減できます。最近は、乾燥肌や敏感な肌の人向けとして販売されている柔軟剤も出ていますので使ってみてはいかがでしょうか。

また、寒い時期はどうしても衣類を何枚か着込むという人もいるかと思いますが、この厚着も要注意です。暖房のよく効いた電車や部屋の中では、汗をかいてしまうこともありますが、通気が悪い環境で、汗をかいてそのままにしておくと、肌と洋服の間で「蒸れた」状態になってしまいます。この時、汗に混じっているいろいろな老廃物、皮脂や雑菌が肌の上で酸化し、肌が炎症を起こして、かゆみの原因になることもあります。冬場も、なるべく保温性がありながらも通気性のよい衣類を選ぶようにしましょう。

最近、若い人を中心に洋服をあまり洗わない人が増えています。衣類についた汗や皮脂の汚れなどをしっかり落とし、清潔に保つということも大切です。

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