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血行と血管の役割

更新日:2017.10.04
公開日:2013.02.20
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この記事の監修者
白金ビューティフルエイジングクリニック 院長 山口麻子

顔色や肌のつやに大いに関係がある血行や血管の役割についてわかりやすく解説した講座です。改善方法を知ってつややかなお肌を目指しましょう

なんとなく顔色が優れない、顔全体が疲れた感じがする、くすんだ感じがするといった場合、原因のひとつとして、疲労やストレスによるお顔の血行不良が考えられます。

真皮内にはたくさんの毛細血管がありますが、血液が毛細血管を流れる間に、酸素や栄養素など必要な物質を細胞へ送り出し、反対に細胞から二酸化炭素や老廃物を血液に戻すという物質交換を行っています。お肌に与えるべき栄養素を運ぶのが動脈の役割で、逆に新陳代謝のために出た老廃物を運ぶのが静脈やリンパ管です。

そのためこの流れが滞ると細胞が生きるために必要な栄養や酸素を十分に得ることができず、結果肌の新陳代謝であるターンオーバーを遅くしてしまいます。ターンオーバーの乱れはあらゆる肌トラブルの原因となります。また、どんなに優れたコスメを使っても、細胞に栄養が行き届かなければその効果も期待できません。きれいな肌細胞が再生されなければ、お肌はハリや艶をなくしてしまうのです。

血行不良によって起こるお肌のトラブル

顔の血行不良によって起こる代表的な肌トラブルのひとつにくすみがあります。血流の低下によって肌の赤みが減少すると、黄色みや黒ずみが目立つように見えてしまうのです。また、皮膚の新陳代謝が悪くなることで角質が厚くなり、メラニン色素が沈着して肌の透明感も失われてしまいます。 そして目の下のくまも血行不良が原因の一つと考えられます。睡眠不足や疲労によって血行不良が起こると静脈が目立ち、特に目の周りの皮膚は薄いため他の部分よりも影響を受けやすく、鬱血した静脈血が青紫色のようにくまとなって透けて見えるのです。肌のくすみや目の下のくまは、それだけで見た目年齢をぐっと老けさせてしまうので、なんとしても避けたいものです。

老廃物などの組織液はリンパ液となって流れていきます。血行が良くないとこのリンパ液の流れも滞ります。

血行不良を起す原因

血行不良は疲労、ストレス、寝不足、冷え、そして喫煙や栄養不良等によって引き起こされます。これらは血管を収縮させる交感神経を優位にさせてしまうからです。リラクゼーションを心がけ深呼吸をして交感神経と副交感神経のバランスを取り、血行不良にならないようにしましょう。

血行不良の改善

顔のくすみや目の下のくまを解消させようと、刺激の強いマッサージを行なう方が少なくないようですが、これはあまりおすすめできません。マッサージは確かに血行を促進させますが、強い刺激や摩擦は肌を傷めるため、シワやシミの原因となります。お風呂で体を温めたり、運動で全身の血行を促進させるのが良いでしょう。くすみやくまといった症状でも美容クリニックを利用してみることは大変効果的です。特にレーザー治療であれば、肌の表面にダメージを与えずに代謝や血行を促進させることが可能です。レーザーには直接メラニンを破壊する作用がありますので、確実な美白効果が期待できます。繊維芽細胞に働きかけてコラーゲンの産生を促す作用もありますので、目の下のたるみの改善も期待できます。

血行不良はお顔の肌トラブルを引き起こすだけでなく、全身の酸欠・栄養不良を引き起こし万病の原因となります。ビタミンEや鉄分も血行を促進させますので、健康的な食生活と適度な運動、規則正しい生活を心がけ、透明感のある素肌を目指してください。

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