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アミノ酸系シャンプーで抜け毛が増える?女性の薄毛を防ぐ方法
頭皮にやさしく抜け毛によいといわれるアミノ酸系シャンプー。しかし、アミノ酸シャンプーで抜け毛が増えたと感じる方もいるようです。アミノ酸系シャンプーは抜け毛の原因になるのでしょうか?その真相とともに、薄毛を防ぐ方法を徹底解説します。
「アミノ酸系シャンプーを使っていたら、抜け毛が増えた気がする…」という声を聞くことがありますが、そもそもアミノ酸系シャンプーは一般的に頭皮への刺激が弱いものが多く、抜け毛や薄毛の予防におすすめされることが多いもの。そんなアミノ酸系シャンプーで、抜け毛が増えることが本当にあるのでしょうか。
アミノ酸系シャンプーで抜け毛が増えるとは限らない
アミノ酸系シャンプーを使うことが、抜け毛の増える原因になるとは限りません。その理由を順を追って説明しましょう。
アミノ酸系シャンプーとは
そもそもアミノ酸系シャンプーとは、汚れを落とす洗浄成分である「界面活性剤」の種類に、アミノ酸が含まれているものを使っているシャンプーのことです。
シャンプーに使用される界面活性剤は、大きく分けて「アミノ酸系」のほかに「高級アルコール系」「石けん系」があります。その中でもっとも洗浄力がやさしい、いわゆる「低刺激」なものがアミノ酸系の界面活性剤です。頭皮や髪の毛と同じ弱酸性で刺激が弱いため、アトピー体質の方や敏感肌の方、頭皮の乾燥が気になる方に向いたシャンプー剤です。
この洗浄力の弱さから「アミノ酸シャンプーでは頭皮の汚れをきちんと落とせないのでは?」と言われることもありますが、そのようなことはありません。アミノ酸系シャンプーの中でも、配合されている成分の種類や量によって洗浄力は変わります。
また、アミノ酸系シャンプーは洗い残しによってアレルギー反応を起こすリスクがあるのでは、という見解もあるようです。たしかに、アミノ酸系の界面活性剤は、すすぎ残りしやすい特徴があります。しかし、すすいでも落ちないものではありません。すすぎ残りはアミノ酸系シャンプーに限った話ではありません。どのようなシャンプー剤であっても、シャンプーの成分が頭皮に残れば負担になり、かゆみや湿疹などの頭皮環境の悪化につながります。そのため、しっかりとすすぐことを忘れないようにしましょう。
正しくシャンプーをすることができれば、アミノ酸系シャンプーで頭皮の汚れをきちんと落としつつも、うるおいを保つために必要な皮脂を残しながら頭皮を清潔に保てると考えられるのです。
純粋なアミノ酸系シャンプーじゃないと抜け毛につながる?
「アミノ酸系シャンプー」とされているシャンプーの中には、洗浄力の強い高級アルコール系の界面活性剤が含まれているものもあります。現状では「アミノ酸系シャンプー」の明確な定義がなく、アミノ酸系と非アミノ酸系の界面活性剤をブレンドしている製品が「アミノ酸系シャンプー」として販売されていることがあるのです。
このことから、「純粋にアミノ酸系の界面活性剤だけを配合したシャンプーを使うべき」という意見も見受けられます。しかし、シャンプー剤を変えればよいかというとそうでもありません。その理由は、高い洗浄力の界面活性剤が配合されたシャンプーを使ったとしても、洗い方しだいで頭皮への負担をある程度軽減できるためです。
なお、アミノ酸系の界面活性剤がメインで使用されているか確認したい場合は、パッケージに記載されている成分表示をチェックしてみましょう。成分表示には、そのシャンプーに配合されている成分が配合量の多い順番に記載されています。そのうち、上から3~5番目の成分に「ココイル〇〇」「ラウロイル〇〇」「グルタミン酸」といった表記があれば、アミノ酸系の界面活性剤がメインになっていると言えるでしょう。
抜け毛が増える根本的な原因
アミノ酸系シャンプーが抜け毛につながるとは言えないということを、ここまで解説してきました。それではなぜ抜け毛が増えているのでしょうか。大きく2つの理由が考えられます。
抜け毛が増える理由1:ケア方法の間違い
アミノ酸系シャンプーを使っていて抜け毛が増える理由のひとつとして、シャンプー方法が間違っている可能性が考えられます。前述したように、すすぎが不十分でシャンプー剤が頭皮に残っていると、それが刺激となってかゆみや湿疹、ひいては抜け毛の増加につながる可能性があります。また、以下もよくあるシャンプー方法の間違いですが、心当たりはありませんか?
- 毎日2回以上シャンプーしている
- ゴシゴシと強い力でこすったり爪を立てたりしている
- 熱いお湯ですすいでいる
- 髪の毛を自然乾燥させている など
清潔にしたいという思いから、たとえば朝と晩で毎日2回以上シャンプーをしている方もいるかもしれません。しかし、過剰なシャンプーは頭皮への負担が高くなるため、頭皮や髪の毛に必要以上にダメージを与えることになりかねません。正しい洗い方を行えば、1日1回のシャンプーでも十分な場合がほとんどです。
また、頭皮も顔の皮膚と同じお肌です。強い力でこすれば傷がついて肌荒れにつながりますし、熱いお湯ですすげば肌の保湿成分も一緒に流されて肌の乾燥につながります。
シャンプー後のケアの中でも、特に髪の毛をドライヤーですぐ乾かさず、生乾きのまま自然乾燥に任せるのは抜け毛につながる可能性があります。ドライヤーの熱が頭皮への負担になるなどの理由から自然乾燥させている方もいるかもしれませんが、湿った状態が長く続くと、頭皮に雑菌が繁殖して不衛生な環境を招きます。
抜け毛が増える理由2:シャンプー以外の原因
シャンプーなどのヘアケア方法以外にも抜け毛を招く原因になることがあります。
- 睡眠不足
- ダイエットなどによる栄養バランスの乱れ
- お酒の飲みすぎ
- 喫煙
- ストレス など
良質な睡眠を十分とれなかったり、栄養バランスが偏ったり、お酒を飲みすぎたりすると、髪の毛や頭皮の新陳代謝が乱れ、健全な髪の毛が育ちにくくなってしまいます。また、タバコを吸うと血流が悪くなり、頭皮や髪の毛に十分な栄養を届けられなくなります。髪の毛や頭皮の新陳代謝には、細胞の材料となる栄養が必要です。そのため、血流が悪くなると健全な頭皮環境がそこなわれ、抜け毛につながることが考えられるのです。
シャンプー方法の見直しが薄毛予防に重要!
前述した抜け毛が増える理由の中で、あなたの普段の行動に当てはまるものはありましたか?まずは、薄毛予防に特に重要なシャンプー方法から見直しをしてみましょう。
正しいシャンプー方法の大きなポイントとして、以下の3つがあげられます。
- シャンプー前後にぬるま湯ですすぐ
- シャンプー剤をよく泡立ててから塗布する
- 強い刺激を与えない など
上記をおさえながら、正しいシャンプー方法をステップごとに見ていきましょう。
(1)シャンプー前の準備
まず、乾いた状態の髪の毛をブラッシングします。このひと手間で髪の毛のもつれがとれるとともに、ホコリや汚れをある程度取ることができます。
ブラッシング後に髪をすすぎます。たっぷりと時間をかけてすすぐことで、シャンプーを使わなくても髪の毛の汚れの半分以上は落ちるため、念入りにすすぎを行うとよいでしょう。このとき、使うお湯は38℃くらいのぬるま湯にしましょう。お湯が熱すぎると、頭皮の乾燥を招くことになります。
(2)シャンプーでの洗浄
髪の毛を全体的にすすいだら、次はシャンプーです。シャンプー剤を手に取り、少量のお湯と混ぜて泡立てます。ミディアムくらいの長さであれば1プッシュ、ロングヘアの方は2プッシュほどを目安にしましょう。手のひらで泡立てたら、頭皮に泡を直接つけるようなイメージでなじませ、そのまま指の腹で頭皮をマッサージしながら洗います。シャンプーが全体になじんだら、シャンプーブラシを使って洗うのもよいでしょう。
なお、指で洗う場合でもシャンプーブラシを使う場合でも、強い力でこするのは避け、やさしく頭皮をマッサージするように洗いましょう。強い力でこすると頭皮に傷をつけ、かえって頭皮トラブルを招く可能性があります。
(3)すすぎ
シャンプー剤を十分になじませたら、すすぎのステップです。このときも使うお湯はぬるま湯にし、シャンプー前のすすぎと同じか、それ以上に時間をかけて行いましょう。また、襟足や耳の後ろなどはすすぎ残しの多い部分なので、そのような場所も忘れず洗い流すようにしてください。
(4)コンディショナー・リンス
コンディショナーやリンスは、基本的には髪の毛をコーティングするものです。そのため、毛先を中心につけ、頭皮にはつけないようにしましょう。ただし、中には頭皮への効果がうたわれているコンディショナーもあるため、製品の使い方に頭皮につける旨が記載されていればその通りにしましょう。
コンディショナーやリンスを洗い流すときも、ぬるま湯を使います。こすらずにしっかり洗い流すことを意識し、いろいろな方向からシャワーを当てるなどしてやさしく流しましょう。
(5)ドライヤー
お風呂から上がったら、できるだけ早く頭皮と髪の毛をタオルドライし、ドライヤーで乾かします。タオルドライのときは、シャンプーで洗うときと同じくゴシゴシこすらず、タオルで押さえるように頭皮の水分を取りましょう。また、毛先の水分はタオルで毛先をポンポンとはさむように取り去ります。
ドライヤーは、1か所に熱がたまらないように風をあてる位置を変えながら乾かします。頭を少し下げて髪の根元を乾かし、髪を持ち上げたりしながら髪の毛の中ほどから毛先というように乾かしていくとよいでしょう。全体が乾いたら、仕上げに冷風を当てると髪のツヤも出やすくなります。
正しいシャンプーの仕方は、身につければ頭皮環境を改善するうえで大きな助けになるはずです。さっそく、今日のシャンプータイムからとり入れてみてください。
薄毛予防におすすめのシャンプー
ここでは、薄毛予防におすすめのシャンプーを毛髪診断士の大谷理紗さんがご紹介します。是非シャンプー選びの参考にしてみてくださいね。
チャップアップシャンプー(ソーシャルテック)
販売価格(編集部調べ):4,180円(税込)
内容量:300ml
- 使ってみた感想
- とろみのあるテクスチャーで褐色透明です。香りはすこし甘めな香りです。泡立ちは一般のシャンプーより若干物足りない感じですが、頭皮への刺激はありません。これははアミノ酸系洗浄成分しか配合していないため、どうしてもマイルドな泡立ちになってしまうかもしれません。気になる方は、泡立てネットなどのバスグッズを使用するのが良いです。シャンプー後に髪を手で触っても、特にきしみやパサつきは気になりませんでした。
アルガンK2シャンプー(イッティ)
販売価格(編集部調べ):5,200円(税込)
内容量:300ml
- おすすめの理由
- アルガンオイルには、弱った頭皮や・毛根に効果的な不飽和脂肪酸がふんだんに含まれています。不飽和脂肪酸は人の体に必要な必須脂肪酸の一つです。ビタミンEも豊富に含んでいますので、頭皮と毛髪をイキイキさせてくれる効果が期待できます。アルガンオイルをシャンプーに配合することで、汚れに吸着し優しく洗いあげてくれるため、頭皮を傷めることなく、汚れを落とすので抜け毛予防をした人にもおすすめです。
毛髪診断士 大谷理沙
- 使ってみた感想
- 無色透明で、無臭のさらりとしたテクスチャーです。手にシャンプーを1プッシュとって泡立ててみましたが、個人的には洗浄効果の低いアミノ酸系シャンプー特有の若干の泡立ちにくさを感じました。泡だて器を使用すると問題ないです。洗髪時や洗髪後に頭皮がヒリヒリしたり、赤くなるなどの刺激はありませんでした。また、洗髪後に髪を手で触ってもまったくきしみやゴワゴワ感などはほとんどなく、トリートメントやコンディショナーを使用しなくても問題ないないくらいしっとりしました。
haru|黒髪スカルプ・プロ(nijito)
販売価格(編集部調べ):3,888円(税込)
内容量:400ml
- おすすめの理由
- アミノ酸系の洗浄成分で程よい洗浄力があり、防腐剤や合成界面活性剤は不使用、ノンリシコン、天然成分をたっぷり配合したharuのシャンプー。リンゴ幹細胞成分の植物由来のアミノ酸ぺプチドやヘマチンが毛根まで作用し白髪ケアにも効果が期待できます。頭皮や髪への保湿をしてくれる、有効栄養成分が艶やかでまとまる髪に導きます。エイジングケアにぴったりなシャンプーです。
毛髪診断士 大谷理沙
- 使ってみた感想
- 無色透明で、トロリとねばり気を感じるテクスチャーです。シトラスの柑橘系の香りが心地良いです。ワンプッシュでちょうど500円玉台が出てくるので使いやすさがあります。洗いあがりはしっとりとしており、ロングヘアーでもトリートメントが必要無いくらいサラサラになりました。
Growth Project.|アロマシャンプーVerde(エスロッソ)
販売価格(編集部調べ):3,980円(税込)
内容量:300ml
- おすすめの理由
- 洗浄力のマイルドなアミノ酸シャンプーになっています。特に40~50代の女性の髪と頭皮の悩み向けに開発された商品です。アミノ酸シャンプーで優しく洗ってあげることで、洗いすぎによる頭皮の乾燥を防ぎ、卵黄油やスクワランといった保湿成分で頭皮のうるおいを逃がしません。うねりやパサつきが気になる方におすすめです。
毛髪診断士 大谷理沙
- 使ってみた感想
- 透明な少しとろみのあるテクスチャーです。アロマシャンプーだけあって、スーッと鼻通りの良いフレッシュなローズマリー香りに気持ちが癒されます。泡立ちも良く、ワンプッシュでしっかり泡立つので使いやすいですね。頭皮への刺激感もなく、乾かすと髪にツヤが出てました。サラサラな感じに仕上がったので、手ぐしでもスタイリングができそうです。
リンレン レメディアル|シャンプー ミント&レモン(ビーバイ・イー)
販売価格(編集部調べ):1,998円(税込)
内容量:400ml
医薬部外品
- おすすめの理由
- シリコンでなく各種植物エキスで髪を整える、ボタニカルなシャンプーとなっています。アミノ酸洗浄成分のなかでも洗浄力が強いサルコシン系をブレンドした、頭皮への優しさと洗浄力のバランスをとった洗浄成分となっています。石油系界面活性剤を無使用、ノンシリコン、着色料不使用という、7つの無添加が特徴のシャンプーです。
毛髪診断士 大谷理沙
- 使ってみた感想
- 手に取ると粘度の高いねっとりとしたテクスチャーです。香りはミントとレモンの爽やかなアロマの良い香りです。泡立ちはいいですが、泡が持続しない印象がありました。すすぎにかなり時間がかかるので、入念に行ないましょう。洗ってからすぐは少しきしむ感じがしましたが、乾かしてみると、とてもやわらかく、サラサラで軽い感じです。
カウブランド|無添加シャンプー さらさら(牛乳石けん共進社)
販売価格(編集部調べ):1,080円(税込)
内容量:500ml
- おすすめの理由
- 成分数が少なく、シンプルな成分構成になっているので、好感の持てる作りですね。低刺激&低洗浄なコカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸2Naに低刺激且つ強洗浄力のスルホコハク酸ラウレス2Naで洗浄力のバランスを取った作りです。洗浄力はほどほどで、頭皮への負担はかなり低刺激です。そこにPCA-Naというもともと肌に存在する保湿成分が配合されています。毛髪補修系の成分は特に配合されていませんので、肌が弱くてトラブルを避けたい方に良さそうです。
毛髪診断士 大谷理沙
- 使ってみた感想
- 無色透明で少しトロミのあるテクスチャーです。香りはほとんどありません。泡立ちは良く、洗いあがりはスッキリ。泡切れもいいですがトリートメント効果は無いため、シャンプーだけだときしみが気になります。アレルギー体質の人におすすめのシャンプーです。
カウブランド|無添加シャンプー しっとり(牛乳石けん共進社)
販売価格(編集部調べ):1,080円(税込)
内容量:500ml
- おすすめの理由
- さっぱりタイプとの違いは、いずれも洗浄力が強いわけではないですが、よりしっとりタイプの方が弱いです。しっとりタイプの方がしっとり系の保湿成分が多く配合されています。さらさらタイプは人によって仕上がり感に物足りなさが残ると思います。低刺激だけどしっとり力を高めて、従来のカウブランド無添加シャンプーの仕上がりに不安を持っている人たちにアプローチした作りになっています。非常に低刺激・低洗浄力な洗浄剤の組み合わせなので、頭皮トラブルが気になる方はぜひ。
毛髪診断士 大谷理沙
- 使ってみた感想
- 「さらさら」タイプと違って、こちらの「しっとり」タイプは、きしみは少ないですが、髪の長い方はトリートメントと併用したほうが良さそうですね。テクスチャーは無色透明で少しトロミのある感じで、香りもなく、さらさらタイプと変わりません。きめ細かい泡なので、洗いやすく、すすぐときの泡切れも良い感じです。洗いあがりはスッキリします。こちらもトリートメントと併用した方が良さそうです。
スカルプDボーテ|薬用スカルプシャンプー ボリュームタイプ(アンファー)
販売価格(編集部調べ):3,900円(税込)
内容量:350ml
医薬部外品
- おすすめの理由
- 女性のホルモンバランスと頭皮環境に着目した新しいシャンプー。頭皮環境が乱れてしまって、ふけ、かゆみ、乾燥、ニオイなどが気になっている方におすすめ。それに伴い、抜け毛が増えたり、薄毛が進行していて髪にボリュームがなくなってきた、このような方との相性が良さそうです。
毛髪診断士 大谷理沙
- 使ってみた感想
- ローズの香りがとても自然で、ふんわりと甘く優しく香ります。透明の液体で無色透明で柔らかいテクスチャー。泡だちが良く軽い洗い心地で頭皮のマッサージがしやすいです。洗い流したあとは頭皮サッパリ髪の立ちがとても良かったです。1回目のシャンプーからしっかり泡立つので一度洗いで十分でした。しっかり洗えるのにきしまずパサつきもなかったです。スタイリングが決まりにくい方には最適だと思います。
スカルプDボーテ|薬用スカルプシャンプー モイストタイプ(アンファー)
販売価格(編集部調べ):3,900円(税込)
内容量:350ml
医薬部外品
- おすすめの理由
- 理想的な頭皮環境へ導くことで、しなやかにツヤのある健康な髪にしてくれます。モイストタイプの特徴は、酢酸DL‐α‐トコフェロールが抗酸化作用、肌荒れ防止し、グリチルリチン酸ジカリウムが抗炎症作用・抗アレルギー作用、殺菌作用をもたらし、ふけ・かゆみ・乾燥・ニオイなどが若干気になるようになってきた、抜け毛も少し気になる方におすすめです。
毛髪診断士 大谷理沙
- 使ってみた感想
- テクスチャーは、トロミのあるパール色でフローラルの香り。泡立ちがとても良く、少量でも十分洗えます。さっぱりとした洗い上がりですが髪がきしむことはありません。髪の毛を補修したり、つやつやにする効果は薄いかも知れませんが、そろそろ頭皮のケアを始めてたいという方におすすめです。
シャンプー選び以外の薄毛予防のポイント
シャンプー剤の選び方や洗い方のほかにも、薄毛になる原因があることを前述しました。次は、生活習慣の中で薄毛予防のために気をつけたいポイントを2つご紹介しましょう。
食生活の見直し
人間の身体は、食事でとった栄養をもとにできています。つまり、食事の栄養バランスが崩れると頭皮や髪の毛を含め、身体のさまざまな部分に影響が出る可能性が考えられます。
頭皮や髪の毛の健全な育成を考えるとき、糖分や刺激物、脂っぽい食事のとりすぎは皮脂の過剰分泌を招きやすくなります。反対に、とくに積極的にとりたいのはタンパク質、亜鉛、鉄分、ビタミン類です。
- タンパク質
- 髪の毛の99%は、ケラチンというタンパク質でできています。ケラチンは約18種類のアミノ酸からできており、そのアミノ酸を摂取するためには食事で良質なタンパク質をしっかりとることが重要です。大豆製品を含む豆類や、まぐろ、鶏肉、卵などには良質なタンパク質が豊富に含まれています。
- 亜鉛
- 亜鉛は細胞の分裂をうながし、新陳代謝を高めるのに不可欠な栄養素です。特に亜鉛を多く含む食品として、納豆や高野豆腐、アーモンドやピーナッツ、ゴマ、いわし、牛もも肉、豚レバーなどがあげられます。
- 鉄分
- 鉄分は、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンという色素を作るうえで必要なミネラルです。不足すると貧血状態になり、全身に十分な栄養を運ぶのが難しくなってさまざまな体調不良を招く可能性があります。鉄分はレバーやほうれん草、ピーマン、牛肉、干しエビ、まぐろなどに多く含まれます。鉄鍋やフライパンで調理することで微量の鉄分が含まれます。
- ビタミンC
- ビタミンCには、前述した鉄や亜鉛の吸収をよくする効果があります。また、高い抗酸化作用により、過剰に作られた活性酸素によって細胞がダメージを受けることを防ぐことも期待できます。ビタミンCは野菜や果物に広く含まれていますが、特に赤ピーマンやキウイフルーツなどに多く含まれています。とても壊れやすい物質なので、できるだけ熱をかけず、切ったら早めに食べるのがよいでしょう。
- ビタミンB群
- ビタミンB群はタンパク質が代謝されるうえで必要になるビタミンです。ビタミンBにはいくつか種類がありますが、特にビタミンB2とB6には皮脂の過剰分泌をおさえる働きも期待できます。ビタミンB2とB6の両方が豊富な食材として、レバーがあげられます。このほか、卵にはビタミンB2が、まぐろやかつおにはビタミンB6が特に豊富に含まれています。また、肉や魚といった動物性タンパク質にはビタミンB群が豊富に含まれる傾向があります。
- ビタミンE
- ビタミンEには高い抗酸化作用があり、皮脂が酸化されて過酸化脂質が生成されるのを抑制するはたらきが期待されます。また、女性ホルモンの分泌をスムーズにする働きもあるといわれています。アーモンドやごまといった種子類のほか、アボカド、ピーマン、うなぎ、オリーブオイルなどにも豊富に含まれています。
上記でとりあげた成分は、あくまで食品成分としての解説になります。ファストフードやインスタント食品といった脂質の多い食事をとる回数を減らし、これらの栄養を含んだ食品を積極的にとるよう心がけるとよいでしょう。
睡眠不足の解消
「睡眠不足はお肌の大敵」などとよくいわれますが、睡眠不足は頭皮や髪の毛にとっても大敵です。というのも、就寝中に活発に分泌される成長ホルモンには、髪の毛の育成や頭皮が受けたダメージの修復を行う作用があるためです。この成長ホルモンが健全な頭皮や髪の毛を育むうえで欠かせないのです。
以前は、成長ホルモンは22時から午前2時の間に多く分泌されるといわれていましたが、最近の研究では、時間は関係なく、寝入ってから最初の90分間のノンレム睡眠と、その後90分間のレム睡眠、計180分の間に多く分泌されることがわかってきています。
つまり、寝入ってから3時間をしっかり熟睡することが成長ホルモンの分泌に大切と考えられるのです。
熟睡しやすくなる習慣として、以下があげられます。
- 就寝2時間前までに食事を済ませる(食後すぐは眠りが浅くなるため)
- 就寝の1時間くらい前にお風呂に入って身体を温める
- 就寝前に強い光の出るスマートフォンやパソコン、テレビの観賞は控える
- 就寝前に利尿作用のあるカフェイン、アルコールの摂取を控える
- 寝室を静かでぐっすり眠れる環境に整える
なお、仕事でどうしても夜遅くなるなど就寝2時間前までに食事を済ませられない場合は、夕食と夜食の2回に食事を分け、少量ずつとるのもおすすめです。
見直しても抜け毛が治まらない場合
ここまで、抜け毛予防のためのシャンプー方法の見直しや、生活習慣で見直すべきポイントを解説してきました。しかし、このようなことに気をつけてみても抜け毛が改善しない場合、どうすればよいのでしょうか。
そのような場合は、病院に頼るのがおすすめです。積極的に医師に相談するようにしましょう。
女性の薄毛の悩みはどこで相談すべき?
男性の場合、最近はAGAなどの薄毛の悩み専門のクリニックが多く見られます。しかし、女性の薄毛の悩みはどこで相談すればよいのか迷うところではないでしょうか。
頭皮は顔や体と同じ皮膚なので、一般的な病院であれば皮膚科や内科で相談することができます。しかし、最近では「女性の髪の毛の悩み」に特化した専門外来を設けているクリニックも増えてきています。
専門外来と一般的な病院では、治療の目的や内容が異なってくる場合があります。一般的な皮膚科や内科の外来の場合、治療の主な目的は脱毛をおさえることになります。一方、髪の毛の悩みに特化したクリニックでは、髪の毛が抜け落ちるのを抑制するだけではなく、育毛や発毛を目的とした治療が行われます。
病院で行われる女性の薄毛治療
病院ではカウンセリングから入ります。症状の出始めやその他の体調変化、生活習慣などを聞き、頭皮の状態を見たり診察をして原因を特定していきます。また、必要な治療や流れ、治療期間、費用、疑問に思ったことはなんでも質問できます。
最近は、カウンセリングを無料で行えるところもあるので、病院のホームページなどを確認してみましょう。診察をインターネットで予約できる場合も多くあるため、電話をかけるのに抵抗がある方や自分でじっくり調べて病院を予約したい方、電話をかける時間をなかなか取れない方でも予約しやすいでしょう。
治療内容はその人の状態によって異なりますが、主に頭皮のケア、塗り薬などの薬、サプリメントを使用した治療が多いようです。髪の毛の状態を写真で残して経過観察に役立てる場合もあります。治療を始めてすぐに効果があらわれるといったものではないため、定期的に病院に通い、じっくりと治療を進めることになります。
なお、カウンセリングを受けたからといって、そのクリニックで必ず治療を受けなければいけないということではありません。治療は自由診療となるため、それなりに大きな金額がかかる場合もあります。そのため、費用感なども含めてよく確認し、自分が納得できる選択をしてください。
まとめ
アミノ酸系シャンプーを使っていて抜け毛が増えた感じがしたとしても、アミノ酸系シャンプー自体が抜け毛の原因となっているとは限りません。むしろ、今回紹介したように
- 髪の洗い方
- 髪の乾かし方
- 生活習慣
といったシャンプー剤以外の部分に原因が潜んでいる場合が多いと考えられます。
今回紹介した髪の洗い方や生活習慣の見直しポイントは、お金をかけずにすぐできることがほとんどです。抜け毛が増えている頭皮環境をそのままにすると、将来的に薄毛につながる可能性も考えられます。改善ポイントをおさえ、できるところからどんどん日常生活にとり入れていきましょう。
ただし、もちろん生活習慣やヘアケア方法の見直しは大切ですが、自力で行うケアには限界もあります。できる範囲で生活習慣などを改善しても抜け毛が増える場合には、薄毛専門の病院でプロの力を借りるのも1つの選択肢です。
女性の場合、特に薄毛や抜け毛の悩みは相談しにくい空気があるかもしれません。だからといって、自分がストレスに感じているのであれば薄毛や抜け毛はできるだけ改善したいものですよね。いつまでも若々しいヘアスタイルを楽しむためにも、頭皮と髪の毛をいたわってあげましょう。
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