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「むくみ腸」の予防・改善に役立つセルフケア

更新日:2016.12.09
公開日:2015.11.24
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この記事の監修者
宮前平すがのクリニック 院長 菅野雅彦

国の統計によると、便秘で悩む人は約480万人と推定され、とりわけ女性に多いといわれています。その便秘の原因のひとつとされているのが「むくみ腸」。特に慢性的な便秘を抱えている人は、「むくみ腸」の可能性があります。ここでは、むくみ腸の予防・改善に役立つセルフケアについて解説します。

慢性的な便秘を抱えている人は、腸の血流が滞ることで腸がむくむ、「むくみ腸」によって便秘の解消が妨げられている可能性があります。むくみ腸は病院での診察を経て治療を受けることもできますが、食生活の改善など、普段の生活を見直すことでも予防・改善が期待できます。

食生活と排便チェックがむくみ腸の改善に役立つ

日々の食生活と排便について見直すことが「むくみ腸」の予防・改善につながります。

食生活を改善

むくみ腸の原因となる血流障害を引き起こす便秘。むくみ腸の予防、改善の基本となるのが便秘の解消です。便秘になりやすい食生活を改善し、便秘解消を目指しましょう。暴飲暴食を控えるのはもちろん、食事を決まった時間にとることでリズムが習慣化し、決まった時間に便意をもよおしやすくなります。

乳酸菌を摂取

腸内環境を整える効果が期待できる乳酸菌を積極的に摂りましょう。ビフィズス菌は、腸内で乳酸と酢酸を産み出す作用があり、酢酸は腸のぜんどう運動を促すので、より便通の改善効果が期待できます。

食物繊維を摂取

食物繊維には水溶性と非水溶性があり、水溶性食物繊維には便をやわらかくする働きが、非水溶性食物繊維には、便のかさを増し、さらにぜんどう運動を促す働きがあります。バランスよく摂取することで、便のスムーズな排出が期待できます。

下剤の使用を控える

腸を刺激することで便を排出させる下剤は、くり返し下剤を使うと粘膜の炎症を引き起こし、腸の血流障害を悪化させる可能性があります。下剤に頼らずに便を出すことを心がけましょう。

腹筋を鍛える

便を押し出す筋力を高めるため、お腹周りの筋肉を鍛えましょう。腹圧が高まると血流もよくなり、腸管を刺激することができます。家事や仕事の合間にできる、簡単なエクササイズもあるので、ぜひとり入れてみましょう。

セルフケアでも改善されない場合、重大な疾患が隠れている可能性もないとは言い切れません。なかなか改善が見られない、便秘が解消されないといったときは、自己判断せず、内科、胃腸科などの専門機関を受診しましょう。病院では、むくみ腸の状態を詳しく検査したのち、その状態に合わせた適切な治療が行われます。

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