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敏感肌の洗顔料の選び方と洗顔の注意点

更新日:2018.04.26
公開日:2015.03.31
ドクター画像
この記事の監修者
大井町皮フ科形成外科 院長 千代倉友博

洗顔時に肌がヒリヒリするという敏感肌の方は、洗顔料を見直してみませんか?洗顔料のチョイスや洗顔方法を間違えると、敏感肌が悪化する可能性もあります。正しい洗顔料の選び方と洗顔方法について、ドクター監修のもとご紹介します。

敏感肌とは、角層のバリア機能が弱まり、外部からの刺激を受けやすい状態になっている肌のことです。このような場合、ちょっと洗顔しただけでもヒリヒリすることもあります。こうした悩みを持つ敏感肌の方におすすめの洗顔料と、NGな洗顔料、さらに、正しい洗顔方法についてご紹介します。

敏感肌におすすめの洗顔料とは

敏感肌の方には、洗顔フォームや泡タイプの洗顔料よりも、洗顔石けんがおすすめです。洗顔の目的は、余分な皮脂や汚れを落とすこと。必要以上に皮脂を落としすぎても、肌の油分と水分のバランスが崩れてしまいます。洗顔フォームなどは洗浄力が高い分、皮脂を落としすぎるというデメリットがあります。その点、洗顔石けんは、汚れとともに適度に油分を落としくれるため、敏感肌の洗顔料として適しています。また、その多くは天然の洗浄成分でできているため、刺激が少ないのもおすすめの理由です。

敏感肌の人が気をつけたい洗顔料とは

洗顔フォームや泡タイプの洗顔料はよくないかと言えば、一概にそうとは言えません。敏感肌の人がこれらを使用したい場合に気をつけたいのが、界面活性剤です。界面活性剤は、本来混ざり合うことのないもの同士(例えば、水分と油分など)の界面に働きかけ親和させることで、分離しないよう安定させ、洗浄力を高めたり成分を肌に浸透しやすくする働きをします。

界面活性剤は何千種類もありますが、これらすべてが肌に悪いわけではありません。注意したいのは「洗浄力のある界面活性剤」です。洗浄力が強すぎると、メイク汚れや皮脂汚れ、古い角質を落としてくれるだけでなく、皮脂膜や角質層など、肌のバリアまで破壊してしまうためです。バリア機能が破壊されると外部刺激を受けやすくなるだけでなく、肌の水分も保持できなくなることから、乾燥肌を招き、敏感肌につながるのです。

「洗浄力のある界面活性剤を避ける」と聞くと、石油系を避ければいいと思われがちですが、実は、天然系・石油系は洗浄力に関係ありません。どの界面活性剤が肌にやさしいかは、十分な知識を持った専門家にしかなかなか見分けられないものなのです。

では、注意することは不可能なの?と思われるでしょうが、まずは敏感肌用に作られている製品かどうかという点に気をつけて選びましょう。敏感肌用のものは、できるだけ肌に負担のないよう作られているため、界面活性剤も洗浄力の強すぎないものが使用されていることが多いです。とはいえ、単に植物由来のものを入れただけで「敏感肌用」とうたっているものもあるかもしれないので、使用の際はパッチテストを行い、自分の肌に合うかどうかを確認しましょう。

そして、もっとも大切なのが、上記のような点に気をつけたうえで、界面活性剤の特徴を知り、上手につきあうことです。つまり、正しい方法での洗顔を心がけることで、肌への負担を限りなく軽減することが可能というわけです。

まず、洗顔は1分以内に終わらせること。洗浄剤は、だいたい5分くらいで角質層を破壊しはじめるため、その前に終わらせることが重要なのです。次に、洗顔料はしっかり泡立てましょう。肌をこすると洗浄剤以外の刺激も加わるため、肌へのダメージも大きくなります。手と肌ができるだけ触れないよう、泡だけで洗顔するのがポイントです。特に、ふきとりタイプの洗顔は摩擦が大きいため、外泊時など、どうしてもというときだけにとどめましょう。

また、できるだけ肌に負担をかけないよう、朝は洗顔料を一切使わない「ぬるま湯洗顔」をおすすめします。熱いお湯は肌に必要な油分を取ってしまう可能性があるのでNG。急激な温度変化もよくありませんので、冷たい水での洗顔も避けましょう。

先にも述べましたが、どんなにやさしい洗顔料でも、肌質によっては合わない場合があります。これまで使ったことのない洗顔料を使うときは、サンプルなどをもらってパッチテストを行うことを徹底しましょう。

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