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皮膚科で処方されるニキビの外用薬「ディフェリンゲル」

更新日:2017.08.10
公開日:2014.06.01
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

画期的なニキビの治療薬として注目されている外用薬“ディフェリンゲル”について、ドクター監修の記事にまとめました。ニキビ跡には効果はあるのか?また、その成分や効用、作用のメカニズム、使用上の注意点まで詳しく紹介します。

皮膚科で処方されるディフェリンゲルの働き

ニキビ治療の外用薬であるディフェリンゲルについてご紹介します。ディフェリンゲルは、商品名で、アダパレンという薬品を0.1%含有するニキビ治療薬です。アダパレンとは、美容皮膚科でよく使われるビタミンA誘導体のレチノイドと非常によく似た働きをする成分です。

レチノイドは、高い効果がある反面、高価なことが難点ですが、ディフェリンゲルは2008年に厚生労働省によってニキビ治療薬として認可され、健康保険適用になりました。

ディフェリンゲルはニキビ跡へ治療効果はない

ディフェリンゲルは、ニキビ跡の治療に使われると思われがちですが、これは間違いです。基本的に承認されているのはニキビの治療になります。早い段階からニキビの治療をきちんと受けていれば、ニキビ跡になることを予防できます。

ディフェリンゲル外用薬のニキビへの治療効果

ディフェリンゲルは、ニキビにどのように作用するのでしょうか。ニキビへの治療効果を見てみましょう。

角質ができるのを抑える

主な作用は、毛穴を塞ぐ角質ができるのを抑制する働きです。これにより、各症状のニキビに対応できるのが特徴です。

目に見えない毛穴のつまりに作用

目に見えない毛穴のつまりが起きた状態(微小面靤)に作用してニキビの進行を防ぎます。

さまざまなタイプのニキビに効果的

まだ炎症が起きていない白ニキビや黒ニキビ(面靤)にも作用して炎症化を防ぎます。また、炎症を起こしたニキビの進行を防ぐ効果もあるので、結果的にさまざまなタイプのニキビの減少効果が見られます。

ディフェリンゲル外用薬の注意点

ディフェリンゲルは、肌が乾燥するだけでなく、皮がむけて赤くなったり、ヒリヒリとした刺激やかゆみ、痛みをともなったりします。

治療開始後、一週間程度で上記の随伴症状が現れることが多く、2週間後くらいから少しずつ治まっていきます。ニキビが減少してきたと実感するまでに時間がかかる場合がありますが、随伴症状を経てゆっくりとニキビが改善することを理解し、焦らず治療をしていくことが大切です。

随伴症状の出方や効果の出現時期などは個人差があります。不安に思うことがあっても自己判断で中止をしないで医師に相談しましょう。高い効果が得られる反面、間違った使い方には注意が必要な薬のため、きちんと専門医の診察を受け、使用量や使用回数の指導を受けることが重要です。また、日光に当たると害になる光毒性があるため、夜間に使用するようにしましょう。

次の使用上の注意点はしっかり守りましょう。

  • 原則として1日1回夜だけ、顔にのみ(目や唇などは避ける)に使用
  • 使用中は肌のバリア機能が低下しているため、日焼けを避ける
  • 肌が乾燥するので化粧水や保湿剤など通常のスキンケアと併用し、しっかりと保湿
  • 胎児に悪影響が及ぶ可能性があるため妊娠中の使用は厳禁
  • 授乳中や12才未満の小児は使用不可

あくまでも専門医の指示に従って使用してください。

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