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汗や臭い対策に!制汗剤(デオドラント)の効果と選び方
汗対策として手軽に使える制汗剤(デオドラント)には、スプレーやロールオンなど、さまざまなタイプが揃っています。汗の悩みを解消するには、どのような観点から制汗剤を選べばよいのか、ドクター監修の記事でお伝えします。
夏が近づくとともに、ワキ汗のニオイや汗じみに悩まされるシーンは増えてきます。制汗剤は、ワキ汗の対策に使える手軽なアイテムですが、種類が豊富であるだけに、どれを選べばよいか迷うこともあるかもしれません。制汗剤の種類や選び方について説明します。
汗や臭い対策に使われる制汗剤とは
ニオイという意味では印象があまりよくない汗ですが、体から分泌されてすぐの時点で不快なニオイを発しているわけではありません。汗そのものはほぼ無臭であり、これはニオイの気になるワキ汗であっても同じです。ところが、それを悪臭に変えるのが、皮膚の表面にいる常在菌です。菌が汗に含まれている脂肪やタンパク質を栄養源とし分解するにつれて、ニオイが生じてくるのです。
多くの種類がある制汗剤ですが、どの種類も汗対策としては2つの方法を中心としています。1つは、収れん剤を使い、皮膚上の汗腺を塞ぐことで汗自体の量を減らすことを目的にしています。そして、もう1つの対策は、殺菌作用のある成分を用い、皮膚表面の雑菌繁殖を抑えて、ニオイの発生を抑えることです。
制汗剤では、収れん剤と殺菌成分の片方、もしくは両方が配合され、乳化剤や沈殿防止剤、増粘剤などが添加されています。配合成分の違いによってスプレータイプやスティックタイプなど形を変え、収れん剤、殺菌成分の原材料のほか、芳香剤の種類などでも各制汗剤の特色を出しています。
制汗剤の種類
制汗剤は各タイプによって、使用感やメリットが異なります。シーンや目的に合わせて、適切なものを選びたいものです。
スプレータイプ
瞬間的に制汗剤、デオドラント剤を皮膚に吹き付けることができるため、ワキを始め全身のさまざまな場所に、比較的広い範囲で使用するのに便利です。ひんやりとしたクール感が肌に心地よいもの、さらさら感のあるパウダー配合のものなどがあり、好みの使用感で選べます。
ワキ下や足など肌に直接塗るタイプ
肌に直接塗る制汗剤では、スティックやロールオン、クリームなどの形があり、目的の場所に使用したい適量を塗布することができます。成分を肌に密着させ、しっかりした効果が期待できるため、強いニオイが気になるワキの下や足への使用におすすめです。
シートタイプ
すでに汗をかいてしまった肌へのケアに適しているのが、シートタイプです。汗やベタつきを拭き取りつつ、清涼感をもたらしてくれます。携帯しやすいコンパクトな形になっているものもあり、外出先やスポーツ後の使用にも便利です。
ウォータータイプ
手に取って肌に使うため、たっぷりとした液体の爽快感が特徴です。入浴やシャワー、スポーツの後、温まった体にひんやりした心地よさを得ながら、汗を抑えるのに適しています。豊富な種類がある香りも楽しめます。
制汗剤は目的や部位に応じて使い分ける
制汗剤は、配合成分や形状によって特徴が異なるので、汗を抑えたい、ニオイを防止したい、清潔を保ちたいなど目的に合わせて選ぶことが大切です。使用のタイミングやライフスタイル、使いたい部位によっても、適したものは変わってきます。
出かける前や人に会う前に使用するなら、肌に直接塗るタイプのものやスプレータイプが適しています。スポーツで汗をかいた後や外出先では、シートタイプがおすすめです。起床時や入浴後には、ウォータータイプが快適に使えます。
また、ワキガや体臭の強さによっても、適切な制汗剤は違ってきます。ニオイがそれほど気にならない人であれば、シートタイプで適宜汗を拭き取る程度でかまいません。ある程度ニオイの自覚がある人であれば、スプレータイプのものを用いるとよいでしょう。ニオイの強さに悩んでいる人には、直塗りするタイプのものがおすすめで、殺菌作用に優れた塩化ベンザルコニウムや作用時間が持続する銀など、配合成分も選ぶ目安となります。
制汗剤の香りはほのかに漂えば好感度を上げられる要素となりますが、時に体臭と混ざって悪臭となる場合もあります。きついワキガなど、特にニオイの心配がある場合には、無香料の制汗剤を選ぶようにしましょう。
制汗剤を使うときの注意点
汗のケアに便利な制汗剤ですが、使用方法を勘違いすれば、メリットを得られるどころかデメリットによるトラブルを招く場合もあります。実際のニオイがそれほどでもないのに、強い殺菌作用のあるものや複数の制汗剤を重ねて使用すると、肌の常在菌の状態を変え、かえってニオイを悪化させてしまうことがあるのです。自分に適した制汗剤を、必要な分量だけ使うことが大切です。
気温の高いときに出る人の汗は、体温調節の役割を担っています。ワキから分泌する汗は、体全体の約1%なので、これだけを抑えたところで体温調節に影響するおそれはあまりありません。しかし、制汗剤で汗腺を塞ぐ範囲が広がれば、それだけ体に負担をかけることになります。むやみに範囲を広げて、必要のない部分にまで使用することは避けましょう。
制汗剤のデメリットについて詳しくは、『制汗剤の多用は肌トラブルを招く』の記事もご覧ください。
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