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女性ホルモンとお肌の関係

更新日:2016.12.09
公開日:2013.02.20
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

意外と知らない2種類の女性ホルモンがお肌に及ぼす影響についての講座。生理の周期に合わせた対処法などをご紹介します

前回の生理がいつだったかわからない、生理周期って何? という女性は少なくないようです。しかし本当にキレイになりたいのであれば、生理周期を把握することは重要なことです。なぜなら生理周期をつかさどる女性ホルモンこそ、女性の美しさを引き出すための一番大切な美容液のような存在だからです。

覚えておきたい二つの女性ホルモン

女性ホルモンを味方につけるために一番重要なことは、まず自分の生理周期を知ること。生理周期は約25日~38日前後で個人差があります。この周期を把握するために、基礎体温を計りましょう。基礎体温から自分の女性ホルモンがどのように分泌され、変化しているのかを把握することができ、適切なメンテナンス方法もわかるようになります。

難しく考える必要はなく、覚えておきたい女性ホルモンは2種類のみ。まずはこの2つの作用を覚えておきましょう。そして生理周期は生理1日目から数えて次の生理が始まる前日までを4つの時期に分けてその特徴を把握するだけです。

生理のしくみ

エストロゲン

脳下垂体からの卵胞刺激ホルモンに刺激されて、卵巣から分泌されるホルモン。卵胞を育て、子宮内膜を厚くして、妊娠の準備に備えます。美肌の素ともいわれるコラーゲンの産生を促し、女性らしい体を作ります。また、自律神経を安定させ、血管、骨、関節、脳などを健康に保ちます。しかし、過剰になりすぎると乳がんや子宮体ガンのリスクが高まります。

プロゲステロン

脳下垂体からの黄体形成ホルモンにより分泌されるホルモン。エストロゲンの作用により厚くなった子宮内膜を柔らかくふかふかにして妊娠の成立を促したり、妊娠した時にそれを維持するため水分や栄養素を溜め込む性質があります。皮脂の分泌を促したり、PMSを引き起こしたり、生理前にむくんだりするのはプロゲステロンの作用によるものです。

4つの生理周期と対策方法

生理の周期
図2 生理周期とお肌のコンディションの特徴を覚えてお手入れすれば、
いつもよりスキンケアの効率 がグッとよくなります。

月経期は生理中だからまさにデトックス期。体温が下がりやすいので体をとにかく温めて、お肌には水分を補給して潤いを与えます。鉄分が失われやすいのでレバーなどで補うのも快適に過ごす秘訣。

卵胞期はエストロゲンがピークになる好調期。スペシャルケアを加え、ビタミンCを多めに摂取すれば美肌効果が促進されます。

黄体期前期はプロゲステロンが優位になりはじめる調整期。イライラしたり、なんでもかんでも溜め込みはじめる時期なので、海藻などで食物繊維を補って便秘対策をはじめると次の時期も過ごしやすくなります。

黄体期後期は生理直前の不調期。最近よく聞くPMS(月経前症候群)のせいで気持ちも肌状態も落ち込みがち。そんな心身の“荒れ”に効果的なのがバナナ。糖分やカリウム、マグネシウム、ビタミンB6などビタミン・ミネラルがバランス良く含まれているので、むくみや疲労感をラクにしてくれるでしょう。

生理周期と女性ホルモンの関係を知るだけでも不調は緩和され、ほんの少し意識するだけで美は促進されるのです。これからは生理周期を正しく知って、スキンケアの対策をしてみてはいかがでしょうか?

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