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冬の乾燥は全身を老化させる!

更新日:2017.09.20
公開日:2013.02.20
ドクター画像
この記事の監修者
東京警察病院 医師 澤田彰史

人は年齢とともに乾燥によりかゆみなどの現象が出てきます。冬は乾燥が引き起こす身体への悪影響と身体を乾燥から守る方法について、ドクター監修の記事で解説します。

冬のスネとわき腹のかゆみは「乾燥」が原因!?

もうひとつ、乾燥しやすいのが「スネ」と「わき腹」です。冬になると、スネやわき腹が乾燥してかゆくなることがありませんか?

実はこれは乾燥が原因です。「老人性乾皮症」という病名までついている「老化現象」です。年齢とともに、全身の皮膚が乾燥していきます。もしも、「冬になると、スネやわき腹がかゆくなるんだよなあ……。」と感じたら、老化が始まっている証拠です。

表面だけでなく身体の内部も乾燥する!?

乾燥するのは身体の表面だけではありません。冬になると体の内側も乾燥しやすくなるのです。この「身体の内側の乾燥」は、身体には悪影響を及ぼす可能性があります。

もっともわかりやすいのは、のどの粘膜の乾燥です。のどは、粘膜に覆われてバリアーされていますが、乾燥するととこのバリアーが弱くなります。弱くなったときに、ウイルスがつくと風邪やインフルエンザになってしまうのです。冬にインフルエンザや風邪が流行るのは、この「のどの乾燥」が大きく影響していると考えられます。

また、身体の内側が乾燥すると、水分が足りていない状態になり血液が濃縮されドロドロになってしまいます。果汁の比率が高く濃いジュースの方が、果汁の比率が低い薄いジュースよりもドロドロしていることをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

しかも、冬は血管が縮まるので血圧が自然と上がってしまいます。血液がドロドロのうえ、血圧が上がるということは、心筋梗塞になる確率がグンと上がると可能性があるということです。冬に心筋梗塞で亡くなる方が多いのは、このことも影響しているといわれています。

30過ぎれば老化が進む 少しでも早くアンチエイジングケアをスタートしましょう!

「心筋梗塞なんて、まだまだ先のことだろう。」などと思ってはいけません。30歳を過ぎたら、人は見た目も中身も老化が確実に進んでいくと思ってまちがいありません。乾燥を含めた「身体の老化」を防止するためには、一日でも早くアンチエイジングな生活を始めることをおすすめします。

すぐに始められるアンチエイジング対策

身体が乾燥することを予防するためには、外出する前と夜寝る前にはかならずコップ一杯の水を飲む事を心がけましょう。まずは、「季節を問わず、肌も内臓も水分で潤っている」状態を保つように心がけましょう。

また、アンチエイジングのためには、食事面も重要です。アミノ酸不足にならないよう、肉・魚介類・鶏卵のほか、大豆製品を積極的にとりましょう。「高タンパク質・低糖質」が基本です。また、ビタミン類やミネラル、食物繊維が豊富な緑黄色野菜・海藻類なども多めにとるようにしてください。どうしても食事がかたよりがちな人はサプリメントも上手に利用しましょう。 『アンチエイジングに効果的な食べ物・食事・食生活』を参考にしながら、まずは食事面からアンチエイジングケアをはじめてみましょう!

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