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ほくろと病気のつながりとは

更新日:2017.04.11
公開日:2013.02.20
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

ドクター監修の記事でほくろと病気のつながりについて解説します。ほくろのほとんどのケースは、医学的には何の問題もないものですが、中には悪性のものがあります。気になるほくろがある方は、ここでほくろについて学んでおきましょう!

「こんなところにほくろ、あったっけ?」「またほくろが増えてる!」

ほくろって、自分が知らない間に急にできたり増えたりするものですよね。 他人からは魅力的と思われたり、気にもとめないようなほくろでも、自分としてはとても気になったりコンプレックスになることもあります。人相学的には、位置や大きさによっては持ち主をさまざまな運命に導くほくろですが、女性のなかにはシワやシミと同じく、ほくろについて悩みを抱えている場合が多いものです。

そもそもほくろとは

医学的な専門用語でほくろを「色素性母斑(しきそせいぼはん)」あるいは「母斑細胞母斑(ぼはん)」と呼びます。その実態は、母斑細胞というメラニン色素を持つ細胞が増殖することによってできる良性の皮膚病変です。

ほくろに似た皮膚がんの症状

良性腫瘍に似た皮膚がんの種類には、末端黒子型黒色腫、結節型黒色腫、表在拡大型黒色腫、悪性黒子型黒色腫などがあります。 詳しくは『ほくろと癌の関係について』をご覧ください。

ほくろは病気のもと?

上記で説明したように、ほとんどのほくろは医学的に治療しなくても、何の問題もありません。 しかし中には、良性のほくろに見えても、皮膚がんの一種である、「悪性黒色腫」であるという場合もあります。これはメラニン色素を含む細胞メラノサイトが悪性化して腫瘍になったもの。 「メラノーマ」とも呼ばれます。この悪性黒色腫は非常に悪性度の高い腫瘍で、発生すると進行が早いので注意が必要です。

国際的に罹患率に男女差はほとんどなく、60代~70代などの比較的老年期に発症する確率が高い病気です。罹患率では紫外線に弱い皮膚を持つ白人の方が高い傾向にあり、黄色人種である日本人においては比較的低いのが特徴です。しかし罹患後の死亡率は非常に高いので、日頃から自分の身体に対する注意が必要です。

日本においては血縁との因果関係や発生の原因は不明ですが、紫外線が一因とも考えられていますので、過度の紫外線を浴びる事は避けたほうがよいでしょう。

皮膚科で診断するべきほくろは?

1~2年間などの比較的短期間に下のような特徴のあるほくろです。

・色が変わった

急に色が濃くなった場合は注意が必要です。

・サイズが変わった

それまでの大きさから急に大きくなったこのようなほくろには注意を向けてください。目立つほど大きくなったものの場合、すぐに皮膚科を受診すべきです。

・形や固さが変わった

ほくろと普通の肌との境目が曖昧だったり、ギザギザしているものの場合は注意が必要です。急に硬化したものにも気をつけてください。

・足や爪に急にできた

悪性黒色腫は、足の裏にもっとも多く発生します。ただ、他の部分に現れないというわけではないので日頃から自分の肌の様子を観察する習慣をつけておくとよいでしょう。爪の中や口の中など、普段はほくろができないような場所に現れた場合には悪性黒色腫の可能性を頭の隅に止めておいてください。

ほくろは早く取るべき?

いくらほくろに悪性黒色腫の可能性があるとしても、体中にあるひとつひとつのほくろを疑っていては気が持たないでしょう。前述した通り、ほとんどのほくろは何の問題もないものばかりです。

しかし、足の裏のほくろが悪性黒色腫になる確率が高いことが統計的に判明しているので、気になる足の裏のほくろがあれば一度皮膚科を受診することをおすすめします。 この場合、美容外科など、審美目的のクリニックではなく、病理検査のできる皮膚科に受診するとスムーズに検査を受けることができるでしょう。病理検査は組織の一部を切り取って行います。確実に結果がわかりますので、体のほくろについて不安を感じた場合は相談してみるとよいでしょう。

美容外科などで行われるほくろ除去手術

ホクロの治療では、切り取って縫い合わせる手術による方法(切除縫合術)は保険が効きますが、レーザー治療は保険が効かず、自費治療になります。

最近はかなりリーズナブルな料金設定で治療してくれるクリニックも増えてきているようです。 使われる手術方法には、くり抜き法、切除縫合法、レーザー治療などの方法があります。 詳しくは『ほくろ除去治療の種類は?レーザーにメリットやデメリットはある?』をご覧ください。

ほくろと病気のつながりについてのまとめ

ほくろのほとんどは良性腫瘍です。しかし、顔や手にあることによってほくろのある人はコンプレックスを抱えてしまうこともあるようです。そのようなときは美容外科を受診して、見た目だけではなく、病気という観点から治療するのもいいでしょう。

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