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完治の難しいシミ、肝斑(かんぱん)とは

更新日:2016.12.09
公開日:2013.02.28
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この記事の監修者
銀座ケイスキンクリニック 副院長 高山有由美

シミの中でも一番恐れられているのが「肝斑(かんぱん)」。他のシミと重なってできるケースがあり、気づきにくく、一般的なシミ治療であるレーザーも効果が期待できません。もしやと思ったときは、すぐに皮膚科で診てもらいましょう。

シミにもいろいろな種類があり、原因も治療法もさまざまです。その中でもやっかいなのが肝斑(かんぱん)かも知れません。頬骨の辺りや額にできやすく、もやもやとしたシミが左右対称に広がるのが特徴です。お化粧をしても、うっすらと肝斑の輪郭が浮き出てしまうことが多く、顔の印象も老けた感じになってしまいます。

肝斑は30代から40代にかけて発症することが多いようです。原因はまだあまりよくわかっていませんが、妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用を契機に発症したり、閉経後に軽快したりすることから、女性ホルモンとの関連が指摘されています。そのため、主に男性よりも女性のほうが、この症状で悩みを抱えている方が圧倒的に多いようです。

自己判断が難しい肝斑。まずは皮膚科の受診を

多くのシミは紫外線が主な原因で、紫外線対策や美白化粧品によってある程度はシミを薄くすることができます。

しかし、肝斑の治療は一筋縄ではいきません。他の種類のシミと合併していることも多く、一方のシミには効果があっても、肝斑のほうは悪化してしまうことも十分にありえます。そもそも、顔にあらわれているシミがどんな種類なのかを自分で判断するのは非常に難しいですし、自己判断で誤った対策を続けているあいだに、ますますシミが広がったり、濃くなってしまう可能性もあります。

また、肝斑の治療は難しく、再発も多いため、長期的・継続的な治療が必要になります。多くのシミ治療に使われる一般的なレーザー治療はむしろ肝斑を濃くしてしまうこともあり、経験豊富な医師に相談されることをオススメします。

紫外線による悪化にご注意

紫外線は肝斑ができる直接の原因ではありませんが、症状を悪化させたり、再発させる因子の一つとして知られています。少量でも長時間、短時間でも大量に浴びると一気に悪化します。

紫外線によるシミに特に気をつけたほうがいいのは、赤くなるだけで、黒くならない色白の方です。黒っぽく日焼けをしてしまう方と異なり、天然の紫外線吸収剤とも言えるメラニン量が少ないため、シミができやすいのです。

日焼けをして肌が黒くなるのは、メラニン色素が多く生成されるからです。このメラニン色素には、紫外線が皮膚の深部に侵入してくるのを防ぐ役割があります。生成されたメラニン色素は、皮膚のターンオーバーにより排出され、もとの皮膚の色に戻りますが、慢性的に紫外線を浴び続けたり、加齢とともにターンオーバーが遅れたりすると、不均一に沈着し、いわゆる「シミ」となって皮膚に残ってしまいます。

肝斑は高血圧の様にコントロールする疾患と理解し、日常生活のケアと、医療機関での定期的な治療で、ほとんど気にならない状態をキープしていきましょう。

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