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旬の野菜には、お肌か喜ぶ栄養がいっぱい!

更新日:2017.05.02
公開日:2013.03.28
ドクター画像
この記事の監修者
クリントエグゼクリニック 医師 黒田愛美

効率よく栄養をとって美肌を目指すなら、旬の野菜を食べるのがおすすめです。旬を迎えた野菜には、そうでないものに比べて栄養素がたくさん含まれています。ここではドクター監修のもと、旬ごとの野菜を紹介します。

皆さんは、野菜を買ったり食べたりするときに「旬の野菜」を選んでいますか?品種改良や生産技術の進歩で、スーパーに行けばいつも同じ野菜が買えます。野菜に限らず、食べ物には旬の時期があり、そのときにしか食べられないもの、より美味しさを増すものなど特性があります。そして、旬の野菜には栄養がたっぷりと含まれているので、健康と美容に効果抜群なのです。

なぜ旬の野菜は体にいいのか

野菜にはそれぞれ旬があるといわれていますが、おいしくて体にいいのはなぜでしょうか。理由は野菜に無理をさせずに育つので野菜そのものにストレスがないのです。また、その野菜の旬の時期になると土からの栄養をしっかりと吸収できるのでおいしいだけではなく栄養価も高くなってくるのです

旬の時期とそうではない時期において野菜の栄養価が違うという研究データもあります。

その研究データによると美肌には欠かせないビタミンCは、旬の時期とそうでない時期で含まれる量が大きく変わります。冬が旬のホウレン草は、夏に採れたものより約3倍ものビタミンCを含んでいます。また老化防止によいとされるβカロテンを豊富に含むニンジンは、旬の秋~冬に採れるものは通常より約2.5倍も高いというデータがあります。

また、これら栄養素のチカラを最大限に発揮させるために必要な「酵素」も、旬の野菜にたくさん含まれています。

旬の野菜は率先して食べるのがおすすめです。こちらでは、季節ごとの旬の野菜をまとめてみました。美肌対策の一環として、旬の野菜を意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。

春が旬の野菜

運動量や汗をかく頻度が比較的低い冬の間にたまった老廃物を排出するためにも春には苦いものを食べるとよいとされています。春野菜に特有の苦み成分には植物性アルカロイドという活性酸素を排除する働きがあるといわれています。特に冬の間エネルギーを蓄えてきた春が旬の野菜は生命力があふれており、苦み成分で体を目覚めさせる働きがあるといわれています。

春キャベツ…ビタミンC、食物繊維、カルシウムが豊富

緑色が薄く、柔らかいためサラダに最適。美肌によいビタミンCは外側の葉や芯に多く含まれます。

菜の花…ビタミンC、ビタミンA、カルシウムが豊富

つぼみが硬くしまっていて、葉や茎は柔らかいものがよい。サラダやおひたしがおすすめです。

フキ…カルシウム、カリウム、食物繊維が豊富

独特の苦みは「クロロゲン酸」というポリフェノールによるもので、老廃物の排出を助けます。

たけのこ…食物繊維、カリウム、マンガン、チロシンが豊富

カリウムやマンガンは、生活習慣病予防にも効果的。チロシンは新陳代謝を高め、ホルモンバランスを整えます。

アスパラガス…アスパラギン酸、ビタミン類、カルシウム、カリウム、リン、コバルトが豊富

アスパラギン酸は毛細血管を拡張し、血行を改善。コバルトは貧血予防にも効果的です。

セロリ…カルシウム、カリウム、フラボノイド、カロテノイドが豊富

フラボノイドやカロテノイドは活性酸素を除去し老化防止に効果的です。

新玉ねぎ…ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、カリウム、マグネシウム、食物繊維が豊富

におい成分「硫化アリル」は血液をサラサラにし、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果もあります。

夏が旬の野菜

夏が旬の野菜には、生のまま食べることができる食材が多く体を冷やす働きがあるといわれています。

現代は冷房が効いている場所が多いので体を冷やしすぎないように、加熱調理をしたり体を温める働きがある香辛料と一緒に調理したりするといいでしょう。

トマト…リコピン、ビタミン類、カルシウム、カリウム、マグネシウムが豊富

リコピンは、活性酸素を除去し老化防止に効果的です。

ナス…食物繊維が豊富

ポリフェノールも含み、体を冷やす効果があります。

きゅうり…ビタミンA、カリウム、カルシウムを含むが、ほとんどが水分

漬物にすると栄養価が上がるので、糠漬けなどがおすすめです。

かぼちゃ…カロテン、食物繊維、ビタミン類、カリウム、マンガン、銅、亜鉛が豊富

栄養バランスがとてもよく、老化防止や様々な美容効果が知られています。

トウモロコシ…カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、食物繊維が豊富

ビタミンB群や食物繊維によるダイエット効果が期待できます。

ゴーヤ…ビタミンC、葉酸、カリウムが豊富

高い抗酸化作用により、美肌効果が期待できる他、夏バテ防止にも効果的です。

枝豆…ビタミンB1、カリウム、鉄分、メチオニン、食物繊維が豊富

栄養価の高い野菜の代表格。メチオニンは肝機能を助けるため、お酒のつまみにぴったりです。

オクラ…ビタミン類、カロテン、カルシウム、鉄、食物繊維が豊富

良質の食物繊維を含み、肌荒れ、肥満防止、生活習慣病予防などに効果的です。

秋が旬の野菜

冬に向けて体力を温存するために甘い野菜がおすすめです。

ジャガイモ…ビタミンB群、ビタミンC、カリウムが豊富

ビタミンCの美肌効果や抗炎症作用、カリウムの生活習慣病予防効果などが期待できます。

里芋…ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富

カリウムにより、むくみ解消や高血圧予防に効果的です。

サツマイモ…ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE、βカロテン、カリウム、食物繊維が豊富

サツマイモのビタミンCは熱によっても壊れにくく、焼き芋にしても摂取できます。

ゴボウ…カルシウム、カリウム、食物繊維が豊富

食物繊維の含有量はずば抜けている上、水分の吸収率も高く、便秘解消に非常に効果的です。

春菊…ビタミン類、カルシウム、カリウム、鉄、カロテンが豊富

カロテンは粘膜を強くし美肌効果が期待できます。

にんじん…βカロテンが豊富

葉や茎も摂取するのが理想的。βカロテンを効率よく摂取したいので、生食より油で炒める方がおすすめです。

シイタケ…ビタミンD、ビタミンB群が豊富

シイタケの「エルゴステン」が日光に当たるとビタミンDに変化するため、干しシイタケがベスト。生シイタケなら、短い時間でも日光で干してから食べるとビタミンDが大幅UPします。

冬が旬の野菜

冬が旬の野菜には体を温める働きがあります。他にも大根や白菜のように免疫力を上げたり、消化吸収を助けたりする働きをします。

白菜…ビタミンC、カリウムが豊富

美肌や生活習慣予防に効果的です。

大根…ビタミンC、アミラーゼが豊富

実は根よりも葉に栄養が豊富

根に多く含まれるアミラーゼは消化吸収を助けます。

ホウレン草…ビタミン類、葉酸、カロテン、カリウム、鉄、食物繊維が豊富

さまざまな栄養素を含み、貧血予防や、悪玉コレステロールの排出、抗酸化作用など期待される効果も多いです。

小松菜…ビタミン類、カルシウム、カリウム、葉酸、リン、食物繊維が豊富

ビタミン・ミネラルを豊富に含み、美肌や健康維持に効果的です。

ネギ…ビタミンC、カルシウム、カリウム、カロテンが豊富

におい成分「硫化アリル」は血行を促進し体を温めます。風邪や高血圧の予防にも効果的です。

カブ…ビタミンC、カルシウム、カリウム、ジアスターゼ、食物繊維が豊富

葉はビタミンCやカルシウムが豊富です。根に多く含まれるジアスターゼは消化吸収を助けます。

みず菜…ビタミンC、βカロテン、カルシウム、カリウム、葉酸が豊富

美肌、風邪予防に効果的です。葉酸はコレステロールを低下させる作用もあります。

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